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よりフレッシュかつ濃密なおいしさに「Gekkeikan Studio no.2.1」発売開始
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こんにちは、Gekkeikan Studioの研究開発担当です。
「Gekkeikan Studio no.2.1」を本日7月19日から
「月桂冠オンラインショップ」と「月桂冠大倉記念館」(京都市伏見区)にて数量限定で発売します。
2022年4月に発売した「no.2」は、これまでの日本酒にはない甘味ととろりとした口当たりで大きな反響と多くの再販希望の声をいただきました。
そして今回ついに改良品の発売が決定しました!
今回の「no.2.1」の進化ポイントは「香り」です。
no.2の特徴である甘味・とろみはそのままに、フレッシュなフルーツに含まれる香りの成分を約2倍にアップさせることで、よりリアルな果実に近い濃密な味わいを表現しました。
2年半ぶりに仕込んだno.2.1。今回も面白いお酒に仕上がっています。
進化した香りと味わい、そして驚きのテクスチャーをいちはやくご体感ください。
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▼「Gekkeikan Studio no.2.1」 オンラインショップでのご購入はこちら
▼「Gekkeikan Studio no.2.1」は月桂冠大倉記念館でも販売中です
no.2シリーズ 桃のような香りの秘密
no.2シリーズの特徴である、桃のコンポートのような芳醇な味わい。
日本酒は、米と米麹、そして法律で定められた限られた原料しか使用することができません。そんな日本酒から桃の香りがするなんて不思議ですよね。
この桃の香りについて、お話ししたいと思います。
桃のような香りの正体
桃の香りの正体とは、ずばり、「ラクトン」です!
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ラクトンって何者?
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定義は、同一分子内のヒドロキシ基(OH基)とカルボキシ基(COOH基)が脱水縮合してできる環状エステルのことです。それぞれの化合物の上に突き出ているOと、輪っかの中のOが大事なのです。
なんのこっちゃ!と思った方もいらっしゃるかもしれません。
意外と身近なラクトン
化学式で見るとなんだか難しく感じますが、とても甘くてよい香り。
実は桃以外にも、マンゴーやココナッツなどのトロピカルフルーツ、キンモクセイの花にも含まれています。
意外かもしれませんが、和牛を焼いたときのバターのような甘い香りにもラクトンが含まれているんですよ。
元々日本酒にも微量含まれている成分ではありましたが、桃の香りと感じられるほどではありませんでした。
月桂冠では、ラクトンの香りに着目し、日本酒で何とか香りを出せないか、長年研究を進めていました。
桃の香りの日本酒を出すまで足掛け9年!
桃らしさといっても、香りだけではありません。ラクトンだけではなく、甘酸バランスにも着目しながら、研究を行いました。開始当初はなかなか研究がうまくいきませんでしたが、研究員が粘り強く検討を重ねた結果、日本酒に最適な月桂冠独自の酵母を選ぶこと、香りだけでなく味わいも本物の桃に近づけるように甘味と酸味のバランスを調整し、さらに原料から各製造工程を見直すことで、桃らしさを持った日本酒を生み出すことに成功しました。満足のいく日本酒を開発するのに足掛け9年の時間を要しました。
更なる香りの高みを目指して、現在でも、月桂冠のラクトンの研究は続いています。いつか皆様にお届けできる日を楽しみに、日々研究員は研究を頑張っています。
no.2.1と土用うなぎのフードペアリング
no.2.1の発売日である7月19日から、ちょうど夏の土用が始まります。
土用の期間は季節の変わり目。日本では、土用の丑の日に栄養たっぷりのうなぎを食べて、この暑い時期を乗り切るという風習があるのは皆様ご存じかと思います。
うなぎに合う日本酒といえば樽酒が定番ですが、実はno.2.1も、うなぎととても相性の良い日本酒なのです。
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先味はうなぎの風味に負けないno.2.1のしっかりした香りと味わい。中味はno.2.1のとろりとした甘味とうなぎの甘辛いタレの味がほどよく調和して美味しさが広がります。後を引くうなぎの旨味をやさしく包み込むようなno.2.1の深い味わいが続きます。ラクトンの香りは、鼻からすぐ抜けてしまわずに口中で長く続くので、後味の余韻につながるボディ感を与えてくれるのです。
山椒やわさびなどグリーン系のアクセントを加えることで、no.2.1の桃のような果実感がさらに際立って、リッチな味わいが楽しめること間違いなしです。
ぜひ、今年の土用の丑の日はうなぎとno.2.1の新しいペアリングをお試しください。
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