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ゆっくりさん、万歳!

【近未来予想図 2020年11月未来予想イベント向け記事】

コロナ禍で起きた我が家の大問題「ゆっくりさん」と娘の不登校。「あんな物見せなきゃいいんだ」と「バイク三ない運動」の如く禁止・拒絶するのではなく「新しい可能性の芽」として飛び込んで、娘をより深く理解しようとしたシニアなお父さんの話です。

1.ゆっくりさん動画との遭遇
 2020年5月下旬、緊急事態宣言が解除され、4月から続いていた小学校の休校も終わり、小2の娘も分散登校で通い始めた。
 6月に入り通常授業に移行していく中で、娘が「学校楽しくない、行きたくない」と言い出し週2,3日休む「プチ不登校」になった。娘になんで行きたくないのか聞いてみると

娘「ゆっくりさんと一緒にいたいから(^^)」
父「ゆっくりさん???」
娘「これだよ♪」
そして見せてくれたのが、こんな動画。

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引用:ぐさおチャンネルより https://www.youtube.com/watch?v=2lNGdBDCm7k&t=15s

 首だけのキャラクタが無機質な合成音でゲームの解説をしていた…
父「なんだこれ?何が面白いんだ?」
娘「左が魔理沙で、右が霊夢。うp主は…」

なんだ?なんだ!ウチの娘に何が起きたんだ💢

2.父の後悔とゆっくりさんへの興味
 娘はいつの間にか「ゆっくりさん」にハマっていた。いや取り憑かれていた。娘の部屋の壁にはこんな絵が貼られていた(泣)。

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 娘がこんなになってしまったのは、コロナ禍での夫婦共にテレワークで、休校の娘が仕事の邪魔しないように、スマホやタブレットを渡して昼間から自由に見せてしまった為である。
 両親が家に居るのに相手してくれず、寂しさ紛らわすために、ゆっくりさん動画の世界にズブズブとハマっていったのだろう。
 「なんであの時もっと相手してやれなかったんだろう」と後悔したが、急な環境の変化に戸惑い、焦り、子供をしっかり見る余裕は無かった。下の子も登園自粛で家の中は修羅場であった。
 なお、担任の先生やカウンセラーの助言や支援もあり、夜はスマホやテレビを見ない、親子で遊ぶ時間を作るなど対策をし、今は娘の登校拒否は大幅に改善した。まあ、月に1,2回は「行きたくない」と言い出すが大目に見ている。
 ここまで来ると、娘が大ハマリした「ゆっくりさん」に逆に興味が湧いてきた。なんでここまで娘を夢中にさせたのだろう?

3.ゆっくりさんとは
 Wiki等によると、2チャンネル発祥のアスキーアートで、こんな感じ。

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引用:http://aa.en.utf8art.com/node/2143より

 このキャラクタを使い、ゲーム実況・解説、旬の話題を話す、キャラクター自体の物語などの動画を「ゆっくり実況」、「ゆっくり茶番」、「ゆっくり紙芝居」等と呼ぶ。「うp主」と呼ばれる色々な作者が多数の作品を、Youtubeやニコニコなどの動画サイトで公開している。
 娘がよく見ているのは、この「主チャンネル」

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https://www.youtube.com/channel/UCSYCOHHulAU-vAKeeaR65Wg

チャンネル登録者数30.9万人と「ゆっくり系」では最大。また1本/日は新作が公開されるらしい。
 何本か見てみたが、やはりあの合成音声がどうも慣れない。娘に聞くと「あの声が子供の声みたいで安心する。大人が話しているやつは怖い」
 うーん、なるほど。小2の娘には安心できる声なのか。
 さらに「テレビは好きなのがいつもやってないし、新しいお話が見れるのが遅い」
 ウルトラマンが始まるのを兄とテレビの前で毎週待っていたお父さんとは根本的に違う‥
 でもこの「違和感」を否定しては行けない。大人が感じる「違和感」こそ次の時代を作るものではないか。
 なら自分でも「ゆっくり動画」を作ってみようと調べてみると、フリーの「ゆっくりムービーメーカー4」(https://manjubox.net/ymm4/)なるWindowsのアプリがあった。これは、その入手、インストール、使い方のゆっくり解説動画

引用:白の猫チャンネルより 

わー、わかりやすい。かなり早口だけど以外に聞き取れて耳に残る。短時間で理解できてしまった。
 これって教育に使えないだろうか?

4.ゆっくりさん、万歳!
 「ゆっくりムービーメーカー4」のインストール、ゆっくり素材も魔理沙と霊夢をダウンロードして準備完了。
 今、娘の課題は九九なので、これを題材に動画を作ることにした。学校風の背景をセットして作成開始。

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 一般的な動画編集ソフトと同じようなインタフェースで、セリフ、表情をタイミングを合わせながら貼り付けて、ゆっくり動画を作っていくと…

https://youtu.be/HdjRjfeicEg

完成!

正味1時間くらいで作れた。こんな動画が短時間で、フリーソフト、フリー素材だけで作れるとは驚きである。もちろん、もっとクオリティを上げようとすると、何十時間も掛かるのは承知であるが、伝えたいことをさっと音声付動画にできるのは、リモート化が進む世の中では強力な武器になると思う。
 最後に、このゆっくり動画を見た娘の感想

「わー、ゆっくりさんが九九やってる!」

「でも突っ込みが魔理沙で、ボケが霊夢だよ。役が逆になっている!」

「スーパースーパーウルトラミラクルお父さん♥」

「私も作りたい。教えて」

よし!一緒にゆっくりさん動画作ろう😀 

そしてできた動画かこれ。まだ未完成ですが、参考までに公開。

https://youtu.be/HIt0EEPHbVk

背景切り替えとか、教えてないのにやっていてびっくり!

5年後、大人気うp主を目指そう🌟(親バカ全開)

【私の未来予想】
 5年後の2025年、リモート化が進み、プレゼンの主流は、PowerPoint+喋りではなく、ゆっくりさんの様なバーチャルキャラによる動画(V-Presenter?)に成っている。

ゆっくりさん、万歳!

終わり

 
 

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