コロナ禍において今後の自分の働き方はどうなるのか?
【近未来予想図 2021年1月未来予想イベント向け記事】
1. はじめに
今回のテーマは「2021年 新春大予言」です。とても新年に相応しい自由なテーマなのですが自由なぶん難しい😣
世の中の事、色々言うほど知識も経験もありません。じゃあ、自分の仕事であるIT分野はどうかと思いましたが、知りすぎていて身バレのリスクがあるし、第一面白くないので触れたくないです。
なので、今自分が一番気にしている「コロナ禍において今後の自分の働き方はどうなるのか?」を課題に未来を想像してみることにしました。以下先日オンラインサロン内での自分の発言です。
加えて、先月オフィスの自席は片づけてきました。会社の方針で完全自宅テレワークとなるためです。オフィスは今後コラボレーション中心のスペースに作り替えられる様で、もう毎日オフィスに行くことは原則無いのです。
こんな状況でどう未来想像をしようか悩んでいたら、10年前に会社の研修で習った「シナリオプランニング」を思い出しました。ご存知の方も多いと思いますが、「シナリオプランニング」とは、未来は現在の延長にはなく不確実である為、起きうる可能性がある複数の「シナリオ」を想像し、シナリオのどれかが起きた時、対応できるように準備をしておくという中長期戦略策定の手法です。
本来5年から10年先の未来を扱うのですが、今回は2~3年先としています。コロナ禍で非常に変化が激しくなっているので、これまで10年で起きていたことが数年で起きているため、ヨシとしています。また、テーマに関する十数から数十の有識者や関係者を集めて行いますが、あくまでも自分の事なので一人で行いました。
今回「シナリオプランニング」を行うにあたり、参考にした本は「シナリオ・プランニング ― 未来を描き、創造する 」(ウッディー・ウェイド (著), 野村恭彦 (著), 関美和 (翻訳) 、英治出版株式会社)です。
2. ドライビングフォースの抽出
まず、課題「コロナ禍において今後の自分の働き方はどうなるのか?」に関連する情報、事項を自己ブレストで沢山出し、「 政治」、「経済」、「社会」、「技術」(いわゆるPEST)にカテゴリー分けしました。図1はそれを整理したマインドマップです(結構、細かいこと書いてしまったが、まあ良いです)。
図1 ドライビングフォースの抽出
この中から未来に影響与えるが不確定なもの=ドライビングフォースをいくつか選び出します。今回選んだドライビングフォースは下記になります(図1で太字で💡マークがついたもの、括弧は補足)
💡(緊急事態宣言でコロナ禍は)少しは治まるのか
💡 ワクチン開発(有効なものができるのか)
💡 ワクチン接種(いつ頃できるか、副作用は?)
💡 変種の出現(感染力強い?、毒性強い?、ワクチン効かない?)
💡(会社、所属事業部の)業績悪化
💡(完全自宅テレワークの)孤独感
💡 コロナ終息後のオフィスの位置づけは?(自席は昨年末までに片付けた)
💡 雇用の安定性(リストラ、配置転換等)
💡 モチベーション(今後大幅な昇給は無い、減給の可能性の方が高い等)
3. 最も不確定で、影響の多いドライビングフォースは?
抽出したドライビングフォースをさらに整理して、最も不確定で、影響の多いドライビングフォースを二つ選び出します。図2はこの選択の為のグラフ(「シナリオ・プランニング ― 未来を描き、創造する」kindle版位置No.802より引用)です。
図2 最も不確定で、影響の多いドライビングフォースは?
このテンプレートを使い、最も不確定で影響の多いドライビングフォースとして以下を選出しました。
💡 変種の出現(感染力強い?、毒性強い?、ワクチン効かない?)
💡 モチベーション(今後大幅な昇給は無い、減給の可能性の方が高い等)
4. 4つのシナリオ
3.で選出したドライビングフォース「変種の出現」を横軸、「モチベーション」を縦軸としてシナリオマトリックスを作成し、4つのシナリオを想像(妄想?)してみました(図3)。
図3 シナリオマトリックス
シナリオ1「嵐の中での旅立ち」
(横軸:ワクチン効かない・コロナ禍続く、縦軸:スパークジョイ)
コロナ禍が続き、会社および自分の事業部業績が悪化。給与カット、ボーナスカットによる収入減となる。シニア社員を中心とした早期退職募集が始まり、一大決心し、早期退職に応募する。転職先の斡旋もあり、コロナ禍であっても希望の職種に近い仕事が見つかり、転職を行う。年収は以前より下がったが、仕事内容は興味を持てるものであり、モチベーションは上がっていく。
シナリオ2「希望しかない」
(横軸:ワクチン有効・コロナ終息、縦軸:スパークジョイ)
新型コロナは変異種含めて、既存のワクチンが有効で患者数は二桁台と低く抑えられている。まだ安心はできないが、対面でのミーティングや多人数での会食もOKとなってきた。景気も急激に回復し、企業の業績も依然と同じかそれ以上となっている。転職市場も活性化してきた為、一度はあきらめた希望職種への転職に挑戦し、転職に成功。年収もアップした。
シナリオ3「ルイーダの酒場」
(横軸:ワクチン有効・コロナ終息、縦軸:悶々、現状維持)
ワクチンが有効に効き、新型コロナの脅威は過去のものとなりつつあった。しかし、コロナ禍で萎えてしまった心はもどらず、今の仕事を悶々しながらテレワークでこなす日々。オフィスへの出勤も許可され、週1,2度オフィスに顔を出し、同僚、上司とミーティングがてら雑談で非公式な情報(人事関連、退職、トラブル等)を入手し、気分を紛らす。まるでドラクエで主人公が「ルイーダの酒場」で情報を得るように。
シナリオ4「引きこもり」
(横軸:ワクチン効かない・コロナ禍続く、縦軸:悶々、現状維持)
完全に自宅テレワークでの業務が続く。業務自体は支障なく進められるが、業務外の情報が入らず、孤立感、孤独感が増えていく。
もともとやりたい業務ではないのもあり、モチベーションはさらに下がっていく。職種換え、転職を考えるが、コロナ禍で転職市場、特にシニアの転職状況は厳しく、今の仕事を続けるしかないと諦め、悶々とした引きこもりの日々が続いていく。
5. 早期予兆
シナリオプランニングの目的が「シナリオのどれかが起きた時、対応できるように準備をしておく」なので、どのシナリオが現実となりそうか常に監視しておく必要があります。その為、各シナリオが現実となる前の予兆=早期予兆を事前に洗い出しました。
図4 早期予兆
6. 今の状況
現在、日々状況が変わっていますが、今の早期予兆を調べてみました。以下は2021年1月8日(金)現在の状況です。
図5 早期予兆の状況
7. 自分はどのシナリオに向かっているのか?
「シナリオプランニング」は未来予想ではありませんが、早期予兆からどのシナリオに向かいつつあるか検知することはできます。6.の早期予兆の状況から、横軸はワクチンは開発・承認され、欧米では接種が始まっていますし、今のところ変異種に聞かないという情報もないので「ワクチン有効・コロナ終息」の方向へつま先を向けたくらいと思います。縦軸は今のところ自分自身の転職熱は下がったままですし、リストラや配置転換は命じられていないので「悶々、現状維持」です。
よって、自分はシナリオ3「ルイーダの酒場」に向かいつつあるという状態です。タッタらーん♪
図6 自分はどのシナリオに向かいつつあるか?
8.まとめ
シナリオ3であれば、興味が持てない管理業務であっても、オフィス=「ルイーダの酒場」で気分転換でき、精神的に破綻することはないと思います。でも転職市場が良くなり、転職熱が再燃しスパークジョイ! シナリオ2を目指すかもしれません。
自分にとって最悪なのは、シナリオ4です。興味が持てない管理業務で完全自宅テレワークでは、おそらく精神的に参ってしまうと思います。このシナリオから抜けるには、横軸は自分ではどうにもならないので、縦軸でスパークジョイに向かう為に、自分が興味持てる仕事に変わるしかないです。
では、将来のスパークジョイに、今の緊急事態宣言中に自分ができることは...
1年前に書いた履歴書と職務経歴書の最新化
ですね😅
以上