5兆円将来稼いでほしい!GAFAの新規事業開発だったら何する?
【近未来予想図 2022年2月未来予想イベント向け記事】
1.はじめに
2022年2月未来予想イベントは「5兆円将来稼いでほしい!GAFAの新規事業開発だったら何する?」です。
やった! GAFA部長だ! 青天井の予算だ!
「でも1兆円の稟議って、甲乙丙の何稟議?、決裁者は社長で経営会議事案か。すると事前説明はいつだから、その前にxx常務へ事前の事前説明が必要だな。こんな壮大なテーマでも投資回収は、3年目単年度益転、5年目累積黒字化とか言われるんだろうか…」と秒で考えてしまう、あと40日後に退職するJTC部長脳で考えてみました。
2.家族が新型コロナ感染
今月の初め、とうとう5歳の次女が新型コロナに感染し、家族全員濃厚接触者となりました。次女は2日程で熱も下がり、後遺症も無く元気ですが、約10日間程の自宅療養・隔離は想像より大変でした。
次女が発熱した日に、念のため、私と小3の長女は実母※の家へ避難、妻※と次女が自宅に残ることにしました。次女は発熱当日に病院でPCR検査を受け、結果が出たのが2日後の夜で「陽性」でした。
次女の症状から「ただの風邪」で自宅に戻れると思っていたのでガッカリ。あと1週間隔離生活が伸びる事になりました。実母も孫が来たので喜んではいるのですが、生活リズムの違いから、さらに1週間延長はストレスを感じている様でした。
さらに3日前から妻も具合が悪くなり、PCR検査を受けたら、先ほど「陽性」の連絡があり、隔離生活がまた1週間延長となりました。家族のストレスは最大になっています。
ストレス少なく、効果的な「隔離」ができないものでしょうか?
※ワクチン3回接種済
3.GAFA部長、立つ
そこで、1兆円の予算を持つ「GAFA部長」が登場します。
GAFA部長「新型コロナが終息しても、新たなパンデミック発生の可能性は高い。その為にもっと簡単にストレスなく、家庭内隔離、感染防止ができる製品・サービスを作るぞ!」
おー、頼もしい。期待しています。
GAFA部長「とりあえず100億円使って、その道のエキスパートをヘッドハントして、研究所作って…」
~ 半年後 ~
GAFA部長「できたのはこれ?この壺みたいなのを部屋に置いておくのか。すると壺の中の薬剤が室内空間に拡散し除菌されていく... 。う~ん、そっちの方向は怒られそうだからやめておこう。」
GAFA部長「こんどは300億円で、もっとすんごい人連れてきて、さらに最新の設備を入れて…」
~ さらに半年後 ~
GAFA部長「え、違うのできちゃった。なにできたの? お父さん専用の隔離部屋? マンションの廊下に設置して、夜遅く帰ってきたお父さんがそこで寝れる? それはそれで需要あるはずだから、xxx不動産に提案してみて。はあ」
【プラウドタワー亀戸クロス】モデルルーム 体感ムービーより
GAFA部長「やばい、あと半年で成果出さないと。よし、残りの600億円で、すんごいスタートアップ買っちゃおう。」
~ さらにさらに半年後 ~
GAFA部長「宇宙船とロケットできました! 感染者とそのご家族を乗せて、衛星軌道で隔離、治療するサービスです。無重力空間で眼下に見える美しい地球を眺めていれば、隔離のストレスも無くなりますよ。4人家族で今なら500億円。どうですか?」
あの~、手軽にストレスなく隔離・感染防止ができるサービス・製品が欲しかったのですけどぉ。別に宇宙まで行かなくても良いのですがぁ。そもそも500億円って…
GAFA部長「やっぱり500億円は高すぎましたか。年2回打ち上げで5年で目標達成と思っていたのですが。じゃあこのサービスはやめて開発したロケットと宇宙船だけ5兆円で売り込みに行ってきます。1段目は再利用可能でなかなか良いものなんですよ。それでは隔離生活、大変ですが頑張ってください!」
Falcon Heavy #2 (SpaceX) Launch & Landingより
GAFA部長、タダでは転びません
4.まとめ
経済産業省が「DX推進指標」なるものを公開しています。
DX<817995CA8E86817A4458908490698E7795572E786C7378> (meti.go.jp)
この中でマインドセット、企業文化として「挑戦を促し失敗から学ぶプロセスをスピーディに実行し、継続できる仕組みが構築できているか」という設問があります。
現職では、経営層から「もっと挑戦せい!」と言われますが、「失敗してもよい」と言われたことは無いです。失敗すると懲罰的な「なぜなぜ分析」が延々と続きます。私以外もそう思っているようで、現職の社内アンケートでも、ここは他の設問と比較しネガティブな回答が多いです。
既存のビジネスやプロセスをぶっ壊すような本当の意味のDXを行えば、9割以上は失敗するはずです。でも未だにプロジェクトは計画ありきのウォータフォール型が重視され、計画からのズレを許されていません。
3章は極端な例として書いてみましたが、未知のプロジェクトに取り組むには、仮説を立てたらまずやってみる、失敗したらそこから学び・修正してまたやってみる、の繰り返しでゴールに近づいていくしかないのだと思います。もし、思っていたゴールと違っても、得られるものがあればヨシ!とする評価制度も必要かと思います。
30年間で刷り込まれたJTC脳では「失敗を前提とする文化」は、なかなかついていけないですが、今後は慣れていくしかないと思っています。
以上
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