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帰国願望レベル0
フィリピンに来てから、2ヶ月が経過しようとしていた頃、僕はフィリピンで2度目の旅行に行くことになった。旅行といっても、車で1時間もせずに行けるところだから、感覚的には横浜に旅行に行く感じ。メンバーはアダム、フレッディー(以下グランパ)、筋肉マン、ミネ、アンちゃん、そして僕の6人だった。アンちゃんとアダム以外は全然友達ではなく、知り合って3日程度だった。彼らは僕より6個くらい年上だったからほんとに緊張したぢ、初めは全然彼らと喋れなかった。彼らが怖かった。
彼らと仲良くなれた理由は間違いなくお酒のおかげだろう.....めっちゃ飲むし、めっちゃ飲ませてくる。最後にはもう頭がクラクラで立てなかった。フィリピンでは18歳から飲酒ができるので法には触れていない。
ここで彼らと打ち解けて、お互いが素を出せるようになった。
この週末が終わり、学校に帰ってからの毎日は本当に楽しかったし、日に日に彼らと仲良くなれた。彼らがオススメする先生の授業をとったり、時には、自分の授業を休んで、共通の先生のところでタピオカを一緒に飲んだりもした。授業の休み時間や食事の時間、休日すべてを僕は彼ら5人と過ごした。何気ない1日が素晴らしい。と心から思える日々だった。綺麗な景色を見たり、高級レストランに行くよりも、学校のプールサイドで彼らと一緒に辛ラーメンを食べてた方がよっぽど楽しかった。
この頃の僕は、授業以外の時間一切勉強してなかった。宿題を期限ギリギリに終わらてばかり。だけど、不思議なことに僕の成績はグングンと上がっていった。
彼らは僕よりも全然英語が話せたし、テストの点数だって良かった。クラスのレベルも彼らは僕の2つや3つ上だった。ただ、それが僕にって反骨心を生み出してくれたいい環境だった。彼らともっと話したい、同じ授業を取りたい。僕はその一心で授業を受けていた。そして授業以外の時間は彼らと話すことで、新しい単語を知ったり、表現方法を習得した。
残念ながら、彼らが卒業する時に同じレベルにいることはできなかったが、それでも彼らが僕に与えてくれた影響はとても大きく、貴重なものだった。
左から ミネ、グランパ、超絶美女のアンちゃん
(筋肉マンは確かこの時一時帰国してた)
僕が卒業する少し前に彼らは卒業してしまった。(アンちゃんはまだ)彼らとめちゃくちゃ仲良くなってきてた頃だったから、この時は流石に泣きそうになった。生意気で、勉強も全然できない年下の僕と仲良くしてくれた彼らにはほんとに感謝しかない。ただ仲良くなりすぎたせいで、彼らがいなくなってからの生活はつまらなく思えた。
→次週 アンちゃん帰国。ハヤシ卒業まであと3週間。