第二ピリオドスタート。
ジュリ帰国。
彼女は今回1ヶ月間だけフィリピンに留学に来ていたから、別に突然のことではないんだけど。やっぱりバッチメイトがいなくなるってのは悲しかったな。特に友達が少なかった僕にとってはなおさらの事。彼女のフライトは朝だったから、寮を出るのも結構早かった。帰国する側はルンルンでいいかもしれないけど、見送る側はかなり辛い。薄情なやつだと言われるかも知れないが、ちょっと想像して欲しい。アラームで目覚める必要のない、これ以上ない幸せな土曜日の朝。なのに、朝4時に起きて、見送って、ベットに戻っても寝ようにも寝られない。お昼出発にして欲しかったなー。
ジュリがいなくなり、新しい友達を探さなきゃいけなかった僕だが、意外なことに友達探しは困らなかった。ジュリが仲良かった日本人の友達と、その友達。さらにその友達。こんな感じで繋がってってたくさんの人と仲良くしてもらえた。けど、当時の僕は少ない人とより濃い関係を築きたい主義だったから、おんなじ人達といる時間が多かった。僕はほとんどの時間アンちゃんといたと思う。アンちゃんは2個上か3個上のお姉さん。多分、きっと、いや、間違いなく、石原さとみと血が繋がってる。可愛いし、めちゃくちゃ面白いし、非の打ち所がない。。静かにしてればモテそうなんだけどね、、、
友達は沢山できたんだけど、この頃初めて僕にとって“monster”が現れた。正確にいえば、僕らにとって。か。ね!アンちゃん!
彼の名前はシーア。僕の第一印象はただの変わってる奴って感じだったんだけど、徐々に彼に対して不満が募っていった。僕は彼と同じクラスを1つ持ってたんだけど、あまりにも嫌すぎてクラスを変えた。彼の1番の事件は、先生から授業を変えられたことだろう。僕らの学校は、自分達で授業の予定をofficeに申請して変えることができたんだけど、先生達がofficeにその申請をすることは滅多にない。ようは授業拒否。
ただ彼はそれをされたのだ。彼が先生に対して生意気な態度を取ったらしい。ただ授業中に寝るとかそーゆうレベルじゃない。彼は先生に、僕はあなたよりお金持ってるよ。的なことを言ったのだ。いや、失礼極まりないだろ。この話を聞いてからは、彼と口は聞かなかったし話しかけられても知らないふりをしてた。シンプルに話すのが嫌だった。お金関連で人を見下したり、バカにする人は本当に嫌いだ。ましてや、僕らはまだ親に支えてもらいながら生活してるレベルなのだから。彼だってそうだったはずだ。まあ彼は26歳とかだったけど。自分でお金をやりくりしてたとしてもやなやつだ。
もうシーアの話はいいや。気分悪いし。
ジュリが卒業してから2週間ぐらいが経った頃、仲の良かった人たちがみんな卒業してしまった。
ここの語学学校に来る人はみんな輝いてた。みんなしっかりとした夢を持ってて、そのために何をすればいいか自分で考えて、その第一歩としてみんなCGを自分で選んで来ていた。大学を一年休学してきてる人もたくさんいた。そんな勇気出せないよ普通。友達と学年が変わっちゃうし、大学に一年長く行かなきゃいけなくなるじゃん。まあこれは彼女達にとったら悩みなんかではないレベルなのかも知れないけど。
この頃僕は英語のクラスをIELTS専攻コースみたいなのに変えた。普通のコースとTOEIC、IELTS専攻コースの3つがあって、後者の2つは宿題の量も半端ないし、授業もめっちゃ真剣になるからめちゃくちゃ辛かった。中・高の学校の授業みたいな感じだった。授業は辛かったけど、それを忘れさせてくれるくらい楽しませてくれる友達がいたのが僕には大きかった。やっぱ持つべきものは友だな。どこに行ってもこれは変わらないと思う。
→次回。ぶっ飛んだ韓国人3人現る。