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#7 クラブ哲学の重要性

こんばんは!12/25!メリークリスマス🎅
先ほどまで中野家にお邪魔してサッカーやったりゲームやったり、そしてディナーをご馳走していただきました。楽しい時間はあっという間ですね。
これを書いてる時間は0:30なので今日はノートお休みしようと思いましたが結構元気なのでそのまま書きます📝😄

今回はSCフライブルクについて少し書きます。
みなさん知っているでしょうか?
今シーズン堂安律の加入により日本人の中でもさらに知名度が上がったと思います。昨シーズン前半戦は負け無しで折り返し最終的には6位でELの出場権を獲得しました。今シーズンも現在2位と素晴らしい結果を残しています。
そんなフライブルクですが人口20万人ほどの街です。森や山が多く小さな町や村が点在しており資金力がある企業はほとんどありません。クラブも強力な支援を期待できない状態です。
ドイツ在住者の方に「違うでしょ!」と言われるかもですが😅日本で例えると僕は岐阜県だと思います。まずフライブルクの近くにあるシュツットガルトが名古屋と似てると思いました。大都市から少し離れた森と山が多い場所。それがドイツだとフライブルク、日本だと岐阜県。かなぁと😄
さて話を戻すとそんな田舎町にありながら、SCフライブルクはブンデスリーガでも有数の「育成クラブ」としての地位を確立しています。女子チームも1部に所属しています。そしてフライブルクII(U23)は3部に所属しています。これはブンデスリーガクラブではフライブルクとドルトムントだけです。
SCフライブルクは田舎町として独自の進化を遂げました。転機となったのはフォルカー・フィンケの監督就任。彼を中心にクラブ哲学を決めました。「ゾーンディフェンスと自分たちから主体的に仕掛けるプレスでボールを奪うとら自陣からショートパスをつなぎながらゴールを目指す。」そして特に育成については重要視していきました。この哲学をアカデミーとも共有していったのです。「SCフライブルクのサッカー」をアカデミーからトップ全てで共有しているのです。
クラブ哲学を持ち、すべての指導者が同じビジョンを持って取り組んでいるのです。そこには哲学があるため明確な基準が設定されており有益な議論が展開されています。選手らも哲学を理解し、コンセプトに基づいて最適なプレーを探し、見つけ出すことが重要なのです。その判断基準を指導者が明確に与える。そんな環境です。ここで気をつけたいのがSCフライブルクのサッカーはショートパスを繋ぐことを哲学としているため基本的にはロングボールを蹴らないようにしています。しかしそれが絶対ではないと言うことを理解しています。相手がプレスにくるなら時にはロングボールを活用することも必要です。重要なのは適当にロングボールを放り込むのではなくどんな意図をもって、自分達でコントロールし、ボールを前に運ぶか。狙いを持ってプレーすることです。
何度も言いますがここまでの話は全て明確な「哲学」や「コンセプト」があるからこそ基準が存在でき正しい判断ができるのです。

日本でよく「おれたちのサッカーをしようぜ!」と言う声かけを聞きます。果たして選手らと指導者の考える「おれたちのサッカー」は同じなのでしょうか?
面倒な作業かもしれませんが、クラブの全指導者や選手と時々コンセプトの確認。自分らがやっていることが哲学からズレていないか。そもそもクラブ哲学はなんなのか?それらを共有できて初めて議論ができチームとしてまとまることができるのかなぁと感じます。それが出来ているチームが良いチームだと思います。

ここで代表チームを少し考察したいです。過去に書いたドイツ代表の2000年の改革では原点回帰を行いました。ドイツの強みはなんなのか?それを確認しドイツ代表の強みを理解し改革をしていきました。彼らはグラスルーツに至るまで本気でドイツサッカー哲学を共有しました。そして改善し、本来の目的を見失わずに、原点に立ち返り、新たな目的に到達したのです。つまり彼らはドイツサッカー哲学の核をみな持っていて簡単にはブレなかったのです。最先端のトレンドに闇雲に飛びつくのではなく、ブレずに「何をどうしたらより良いのか?」と考え続けたのです。最近はどうでしょうか?ドイツの若い指導者が斬新なトレーニングや最先端の技術に飛びついている印象は受けます。今こそ原点に立ち返りドイツサッカー哲学を再確認すべきなのかな。と哲学の重要性を学び感じます。
そして日本はどうでしょうか?僕はこれが日本サッカーだ!と自信を持って言えません。日本サッカーってどんな感じ?と言われて答えられません。まだ我々には日本サッカー哲学がなく全員で共有出来ていないのではと思います。それぞれが勝手に哲学を持ってやっており国としてバラバラな状態です。今大会は上手く行きました。ベスト16といい結果でした。しかし今のドイツのように不調で上手くいかない時は必ずやってきます。そんな時に立ち帰れる原点がまだないです。2050年までにW杯優勝を目標とするのであればJFAを中心に日本サッカー哲学を明確にしていきたいところです。

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