20230715 日記328 LAWSON presents IDOLY PRIDE VENUS PARTY The First1日目の感想
参加させて頂きました。
前回のIDOLY PRIDEのライブでは、シークレット扱いだったが、ライブ前の匂わせ方などを考えるとまず来るだろうと思っていたLizNoirさんが昼の部のみの参戦で、ライブが終わった後、勝手にめちゃくちゃ凹んで勝手にお気持ちを表明する終わっているオタクになってしまい、反省の念にかられていた……。
その後、IDOLY PRIDE(アプリ)と向き合うなどの時間を経て、今回は事前からLizNoirの出演が告知されていた土曜日に参加した。
俺とLizNoirとスフィア2023夏
IDOLY PRIDEの作中ユニットLizNoirは、俺が14年に渡ってファンで居続けている声優ユニット・スフィアの4人がそれぞれ声を担当している。
女性声優、特にステージに立ち続けている立場としては、もはや中堅を超えてベテランの域に達してきたスフィアの4人。
IDOLY PRIDEというコンテンツ内での立ち位置も、若手声優さんたちをサポートする役回りがあてがわれることが多かった。
それは4人がここまで踏んできた場数、経験と実績が信頼されているということで、素晴らしいことでもあるのだけど、その上で、前回のライブではシークレットという扱いで、恐らくはスケジュールの都合以外の理由で昼夜に分けての出演となった。
かつての夏色キセキのように、スフィアありきの企画ではないことは当然分かっていたけど、それでも、もう主役という立ち位置ではないのだなと思わされた。
ここまで、常にスフィアや4人を中心とした物の捉え方をしていて、スフィアと共に動いてきた俺は、その年月の経過と現在地の移り変わりを自覚できていなかった。それがショックだったのだと思う。
ただ、LizNoirの楽曲は掛け値なしに素晴らしい。
豊崎愛生さんと一緒に仕事をするため、ライトノベル作家を志していたかつての俺にとって、作品を執筆する時、自分と向き合う時、人生に迷った時、心を鼓舞するのは常にスフィアの楽曲だった。
ただ、31歳になった今の俺を勇気づけてくれるのは、スフィアの楽曲以上にLizNoirの楽曲だと強く感じている。
俺はそのことが本当に嬉しくもあり、本当に悔しくもあった。
4人のアイデンティティがアーティストやアイドルの前に声優である以上、歌っている本人が同じだとしても、LizNoirとして歌う楽曲は、スフィアとしてのメッセージとイコールにはならない。
本当なら、他の誰よりもずっと自分の傍にいてくれたスフィアからの言葉として、俺はLizNoirの楽曲たちを受け取りたかった気持ちもある。
同時に、4人が声優としてのプライドを胸に生きてきたからこそ、他のアーティストではきっと実現できない、別の魂を持つアイドルグループを演じることで、今4人が歌うべき言葉を新しく歌えているという側面も無視することはできない。
だから、リリースの度に良い曲しか生み出さないLizNoirは、今の俺にとって一番ライブを観たい4人になっていき、2021年2月のデジタル限定リリース以来、新曲が生み出されていないスフィアに対してはもどかしい気持ちが積もっていった。
スフィアのファン≠LizNoirのファン
今日、ライブ会場に行って気づかされた大きなことはLizNoirのファンがたくさんいるということだった。
幕張メッセ周辺には、良く見慣れたスフィアやそれぞれのソロ活動のライブTシャツを着ている人がチラホラいた。
俺は、どちらもそれぞれに大好きなユニットだからこそ、LizNoirとしてステージに立つ4人を観に行くなら、スフィアのライブグッズは身にまとえないという非常にめんどくさい思想を拗らせていた。
でも、スフィアのライブTを着てる人をみかけると、普通に心強いような、嬉しいような気持ちになったので、今にして思うと着ていってもよかった気がしている……。
同時に、スフィアの現場では観たことがない「赤崎こころちゃん(CV.豊崎愛生さん)のファンがいるとすれば、こういう人なんだろうな……」という若い女性ファンも何人か見かける。
とても失礼な話ではあるのだけど、コンテンツの成り立ちから考えても、IDOLY PRIDEのライブイベントは、スフィアやTrySailのファンが、その延長線上として参加している比率が高いのではないかと考えていた。
物販の周りを見渡す。ユニットの法被を着て、キャラクターのタオルを掲げて記念撮影をしている人、缶バッジで痛バッグを作っている人、グッズのぬいぐるみを首から下げている人、みんなIDOLY PRIDEというコンテンツを愛し、キャラクターを愛している人たちがたくさんいた。
俺のように、スフィアというユニットの歴史と現状を通じてLizNoirの音楽に勇気づけられている人だけではなく、スフィアを知らなくても、LizNoirとして歌う4人の音楽が新しい人に届いているのだということを知る。
だとすれば、主役ではなかったとしても、ほんの少しずつだとしても、LizNoirとして歌ってきた言葉たちは、LizNoirとして歌っているからこそ、手詰まりになりつつあるスフィアの未来に風穴を開ける一手になり得るのだということを、ようやく実感するに至った。
そのことがとても嬉しくて、俺も今日はLizNoirのライブTシャツを買って参加しようとしたら、既に全サイズ売り切れていたため、こころちゃんのうちわを購入しました……。
LizNoirのファンがたくさんいて嬉しいという気持ちと、Tシャツを買えなくて悔しいという気持ちが両方ある…………。
今回もライブに連れてきてくれた彼女に、LizNoirのファンがたくさんいるのに驚いたことを話すと「あなたはスフィアのライブしか観てこなかったのね」と言われる。それはマジでそう。
ようやく観られたLizNoirさんのライブ
今回のライブは、開演前の注意アナウンスでキャラクター同士の掛け合いが繰り広げられた後、MCなしで8曲目まで突き抜ける構成で、思わず「ストロングスタイルだなぁ!」という声が出てしまった。
LizNoirの出番は早速3曲目で訪れる。
俺は、やはりLizNoirとしてステージに立つというのがどういうことなのか、今日初めてステージを観るまで、完璧には理解していなかったのかもしれない。
ライブという土俵において、主役じゃないとか、後輩をサポートする立ち位置だとか、そういう誤魔化しは一切通用しない。
他のユニットよりいいパフォーマンスだったか、そうではないか。
IDOLY PRIDEというコンテンツにおいて、アイドルたちはその優劣を競い合って切磋琢磨してきた。
そんなLizNoirの4人の命を演じる以上、若くて勢いのあるコンテンツの未来を託された後輩たちと同じ土俵で戦い、その存在をステージ上で知らしめなくてはいけない。
そこで生半可なパフォーマンスをみせれば、本当に未来は閉ざされてしまうだろう。
LizNoirとしてステージに立つというのは、そんな分の悪い場所で、それでも自分を信じて、全額賭けて戦うことなのだと思った。
そして、今日4人はその賭けに間違いなく『勝った』のだ。
その不退転の覚悟を歌ってきたからこそ、LizNoirの楽曲は輝く。
常に一番近くで応援してくれていた4人が、声優という仕事を通じて、今まさにこの瞬間も一緒に戦ってくれていることが嬉しい。
だからこそ、LizNoirの楽曲たちは、今の自分にとって何よりの応援歌になっているのだということを知る。
幕張メッセイベントホールで4人のパフォーマンスをみるのは、充電期間に入る前の最後のライブであるWe are SPHERE!!!!の最終公演、その充電期間を経て戻ってきたA10tion!の最終公演以来。
LizNoirの命と共に、幕張メッセイベントホールの規模で、今でも4人の歌がこれだけ届いて、これだけ求めている人がいる。
それならば、どこかで絶対にチャンスは巡ってくる。
中野サンプラザのライブの後、ちゃんと寿美菜子さんのEPリリースとライブツアーが発表されたように、きっと近いうちに今のスフィアをライブで示してくれる瞬間は訪れる。
今日は、その日を信じさせてくれたLizNoirというユニットのファンになった日でもあったように思う。
ライブ全体の感想
LizNoirの話ばっかりしてごめんね………………。
今回はこれまで観てきたIDOLY PRIDEのライブで行われていた、アニメーションやMVの映像を使って、楽曲の情景を想像させるようなことを一切していなかった。
キャラクターと声優のビジュアルを合致させるような紹介さえなく、個別のMCもほとんどない。最後の挨拶でも各ユニットのリーダー5人が出てきただけというレベルで、とにかくステージングで勝負するんだという気概を強く感じるライブだった。
これは、自分たちが展開してきた楽曲や物語に対する自信、演者がそれを表現しきる実力、観客がそれを受け取ってくれる信頼、その全てが高いレベルで存在していることを前提とした、かなり強気な構成だと思った。
その上で、俺は非常に素晴らしいライブだったと感じた。
アプリのリリースから2年、IDOLY PRIDEというコンテンツを超真面目に履修しているわけではない(最近は毎日ログインしてるよ!)俺でも、そう感じさせられたのであれば、それだけコンテンツを通じて演者が成長しているということだと思うし、ファンが成熟してきているということでもあるのだと思う。
その次のステップが、TRINITYAiLE、LizNoir、ⅢXといった先輩ユニットたちが出演しない、サニーピース、月のテンペスト単独でのZeppツアーなのは合点がいく感じがする。
俺も、今日のライブを通じてLizNoirが出てなくてもライブに参加する可能性が生まれるくらいには、コンテンツと音楽に対する期待が芽生えたので、またステージングを突き詰めるであろうZeppでのライブは、コンテンツそのもののファンを強固にしていく役割もあるのだと思う。
橘美來さんがトロッコで前を通るたびに「俺とFall Guysで勝負だ……」と思いながらキッとした表情をしていた。(何で?)
夏目ここなさんの『恋と花火』のソロパートがめっちゃ良かった。彼女も終演後、真っ先に夏目ここなさんがすごかったと話していて、やっぱりそうだよな……となった。(ストーリー上でも今は渚ちゃんが頑張ってるらしい)
鈴村優さんの格好をした麻倉ももさんがトロッコで通過してニコニコ手を振っている姿は、純粋にか、かわいい~~~~~……!となってしまった。
ⅢX、前回はLizNoirとシークレットを分けあうという非常に個人的な理由で一番落ち込みながら観てしまったが、ライバルユニットとしての登場ながら、この短期間でめちゃくちゃ観客を味方につけていて、そうなるのも納得できるステージングでもあって素晴らしかった。
サニーピース、かわいいね~~~~~と笑顔になってしまう。振り付けが間近で見るとわちゃわちゃしてて本当にかわいい。サマーホリデイ楽しかったね……。
あと、サヨナラから始まる物語が星見プロダクションで一番好きな楽曲なので、これも初めてライブで聴けて嬉しかったです。
LizNoirのMCの時、それぞれの自己紹介を終えて「私たち……」の後の言葉が「スフィアです!」じゃなくて「LizNoirです(ポーズ)」となるのが新鮮すぎてなんか笑ってしまった。
座席が上手側スタンド席の後ろの方で、スフィアだったら豊崎愛生さんサイドだな……まあ俺なんでね……と彼女にイキっていたら、LizNoir楽曲では基本的にこころちゃんは下手側の立ち位置ということを教えられ落涙→後方の浮島ステージの『Shock out, Dance!!』で立ち位置が反転し、こちら側が豊崎愛生さんサイドになるオタク大富豪の革命みたいなことが起こった。
アンコール後の各ユニットのリーダーが集まる時、戸松遥さんが最年長になるので、回さなくてはいけない立場を強いられていたのが、ちょっと面白かった。いつものはるちゃんで良かった。
あと、ライブ中に呼ぶ名前が無いなと思った。
例えば、赤崎こころさんとしてステージに立っているので「愛生さん!」と呼ぶのはなんか違う気がするし「こころちゃん!」と呼ぶには、赤崎こころさんのことを知らなすぎる……。(それはお前のせい)
コンテンツをさらに深堀りする動機としては十分すぎるくらい充実した時間だったので、次のライブはちゃんとアプリのストーリーを追った上で参加しようと思います……。