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20220222 日記217 少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE エーデル- Delightの感想

観ました。(昨日)

レヴュースタァライトの舞台という理由でチケットを取ったのだけど、厳密にはスタァライトのソーシャルゲームであるスタリラの舞台であり、スタリラやってなくてごめん…………という気持ちもあった。

当舞台においてメインで取り扱われるシークフェルト音楽学院については、青嵐の舞台に、シークフェルトのエーデルである雪代晶さんが登場していたことが唯一の接点であったように思う。

ただ、アクターには知っている人がたくさんいて嬉しかった。ネルケ版セーラームーンミュージカルが大好きだから…………。

雪代晶役の野本ほたるさんはネルケ版の2代目セーラームーンで、メイファン役の竹内夢さんが3代目セーラーマーキュリー、さらに言うと青嵐の柳小春さんが初代セーラーマーズで、愛城華恋役の小山百代さんが2代目セーラーマーキュリー。

そして、アフタートークで小山さんと野本さんが話していてめちゃくちゃ驚いたのだけど、シークフェルト中等部・海辺みんく役の久家心さん、ちびうさちゃんじゃん!!!!!!!!!

当時、まだ小学生くらいで、労働基準法などの関係で先に帰っていたりしていたというエピソードを聞いたりもしていたのだけど、大きくなられて…………。

しかも、中等部で一番気になってた役の子だったので、これからも舞台で観る機会は多いのではないかと思う。

セーラームーンミュージカルが大好きなことで、キャストという観点では初めてという感じがしなかったのは、何か安心した点でもあった。

ただ、舞台自体もスタリラの知識がほとんどない状態でも、ちゃんと楽しめる作りになっていたのは見事だったと思う。

時間軸としては#3や青嵐の延長線上と言えるもので「スタリラをやっている人」というよりは「スタァライトの舞台を観てきた人」の方が対象になっている公演のようにも思えた。

というか、青嵐の舞台で雪代晶さんを登場させて、#3で全国高校演劇選手権を取り扱ったことによって、物語的にかなりシームレスに接続されたのも見事だった。

#2から青嵐がスピンオフされたように、スタァライトという世界観との中で、いろんな学校のいろんな女の子たちが、それぞれに、それぞれの形で舞台に懸ける情熱を燃やしていく姿を描くのは、無限にできそうな可能性を感じたので、今回のシークフェルトがとても良かったので、これいろんな学校で無限にやって欲しいな……と思った。

あと、舞台演出が非常に面白かったね。

児玉さん、元々宝塚歌劇団の人であったことは有名だが、このタイミングであの演出を切ってきたのは、雪代晶という存在がそうさせたという風に感じ『エーデル』というサブタイトルのように、シークフェルトの舞台であると同時に、雪代晶の舞台であったようにも感じた。

何より雪代晶演じる野本ほたるさんが素晴らしかった。

晶がエーデルとして君臨する説得力というものをアクターとして担保していたように思い、それは個人的には視線にこそ一番現れていたと思う。

アフタートークの時「晶だから(階段を降りる時)下を見られない」と言っているのを聴いて、そうなんですよね…………と思った。

また、オープニングアクトの相手役を見つめる目線というのが、宝塚で観たそれと同じもので、それがあの演出を切れた意味だとも思ったのだ。

ハッキリと1人のことを描くというのは、スタァライトの舞台としては異色なように感じており、聖翔音楽学院を描くときは、愛城華恋という主人公はいても、スタァライト九九組の9人は基本的には並列に扱われてきた(それぞれがポジションゼロを目指し、それぞれがそれぞれの物語の主役だった)と思っている。

青嵐総合芸術院もまた柳小春という芯はありながら、やはり3人で1人として扱われてきたように思う。

シークフェルトに関しては、やはり雪代晶が絶対的な中心で、その絶対性の揺らぎを描く構造となっており、それがレヴューの勝敗にも反映されており、そしてその描き方こそが正解と思わされる説得力が野本さんの演技にあった。

舞台を宝塚の大階段を明らかに意識した構造にしたことで、スタァライトの本編とライブパートという構造が、宝塚公演の本編とレヴューという構造にも重なったように感じて、本編で拾いきれない部分を、ライブパートで埋める構成になっていたのも良かった。

スタリラやってないせいで、夢大路文さん夢大路栞さんのイイくだりを拾いきれなかったのがちょっと悔しかったが、シークフェルトのことをもっと知りたい、他の学校の舞台も観たいと思わされる内容だったのは、何よりこの舞台の意味なのではないかと思うし、とてもいい舞台だったことを証明しているとも感じる。

俺にとっては概ねこういう内容だったので、柳小春さんが若い子たちの舞台をみて、最初の衝動を取り戻すシーンで、俺も最初の気持ちを思い出さなくちゃな……という気持ちになった。(そういう舞台ではなかったと思う)

小山さん、青嵐は日替わりとはいえ演者側だったので、確かにスタァライトを観客席で観るのはこれが初めてだったんだな……とちょっと感動した。

スタリラの舞台なので、ライブパートで『ディスカバリー!』が流れたのが嬉しすぎた。あのグルグルやる振付が超すき。

野本ほたるさんではなく、雪代晶で場内アナウンスをやるのがちょっと面白かった。

本編であんなに実務を押し付けまくって軋轢を生んでいたのに、シークフェルトの『気高き君(エーデル)』なので、ちゃんと新型コロナウイルスに対する注意喚起などは行ってくれるんだよな。

おわり。

舞台のスタァライトが好きで、スタリラやってないからで躊躇っている人がいたら是非観て欲しいなと思う。

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