20241017 日記379
10月の猛烈ラジオを配信しました。
超ノーモーションで放送したにも関わらず、お聴き頂きありがとうございます……。
先日、ファンタジア大賞の一次選考の結果が発表され、彼女が初めて投稿した作品が通過していました。
もともと彼女とはライトノベルがきっかけで繋がったわけではなく、付き合い始めた頃、俺は何年も短編すら書けていなくて、彼女は書くことそのものから距離があった。
それでも、俺が去年にもう一度やってみようと思えたのは、ここから二人の生活を過ごしていく未来が見えて、かつて自分が抱いた夢に挑戦すらしないままに進んでしまっては、一生自分を許せなくなってしまうだろうと思ったからだった。
書き始めるまでのうじうじとした時間の中で、情けない姿ばかりを見せたし、傷つけるようなこともたくさん言ってしまったのに、それでも見守ってくれた彼女に、あなたと出会えたから15年越しの一歩を踏み出せたのだということを、行動で示さなくてはならなかった。
そこに、今の自分の本当の願いがあると信じることが出来たから、やり遂げられたのだ。
かつて「自分には夢や目標がない」と話した彼女に、少しでもやりたいことがあったらやった方がいいよということを話していた時もあった。
それは俺が押し付けられるものではなく、自分が自分の中から見つけて、その先で苦しむものではあるのだけど、それでもなおやった方がいいという想いも、いくらそれらしい言葉を並び立てても伝わるものではなかった。
だから、彼女が初心者用のギターを買って、仕事をしながらギター教室に通い始めた時は勝手に嬉しかった。
そして、今年は彼女もかつて新人賞に応募しようと思っていた気持ちが呼び起こされて、挑戦に向けた一歩を踏み出したのだった。
その背中を近くでみてきたからこそ、今回の彼女の一次選考通過で、言葉ではなく行動と結果でしか示せないものがあるということを、今度は俺が強烈に思い知らされた。
うじうじしてる時「書いていないから(この苦しみは)分からないよ」と言ってしまったことをずっと後悔していた。彼女はそれに行動で手を伸ばしてくれたのだ。
ひたむきに集中してパソコンに向かう背中は何よりカッコよく、美しい人だというのを改めて思った。
反面、キレイな言い訳の言葉を探して、一生辿り着かない完璧を追い求めて、いろんな欲に負けて、動き出せなくなっている自分の情けなさに気づかされて、ケーキを買いに行きながら涙を流しそうになっていた。
あの美しさにちゃんと並び立つためには、書くしかない。全てを賭けて、今の自分に出来る精一杯の力で書くしかないのだ。
口だけではないことを言葉を紡ぐことで証明する。矛盾したこの方法でしか伝わらない想いがあるということを、もう一生忘れないようにしたい。
まだしばらく戻らないかもしれませんが、きっとやり遂げます。
今後ともよろしくお願いいたします………………。