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20210603 日記154 豊崎愛生4thアルバム『caravan!』についての覚書その3

仕事。悪くないだろう(松陰寺)

ジャケット写真の公開

本日、ジャケット写真が公開となりました。

砂漠の白に、豊崎愛生さんの白、ラクダの白をさらに重ねる、めちゃくちゃ潔いデザインだなと感じる。

色のついていない(これから色んな色に染まる)という意味の白では微妙にないような気もしている。感覚的な話で申し訳ないのだけど、砂の白だから変わらないものであるような気がする。

なんか、どこまでも続いていく果てなき白い景色に、生まれたままの色で歩みを進めていくという意味の白な感じがする。

ジャケット写真の公開について、おかえりらじおにメールを送ったところ、お正月に日記を毎日更新します宣言をして以来、久しぶりにメールを読んで頂きました。

通常盤と初回限定盤のデザインを間違ってメールしていたら、腹をかっさばきかねない失態だったので、あってて良かったです。

これ正直にいうと、いつもの何となく分かってる風のことをいって、本当はあまりちゃんと考えていないつぶやきだった(「〇〇なのかもしれませんね」「〇〇なんだよな」という語尾の場合は、70%くらいそういうつぶやきです)のだけど、愛生さんの「私とラクダが未来を見ている方のジャケット」という言葉を聴くことができたので、そんなに間違っていなかったのかもしれませんね……。

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このラクダくん、ちょっとスタァライトのキリン味ない?

Cheers!と土岐麻子さん

楽曲製作陣が発表となって、私が一番楽しみにしていたのが、土岐麻子さん×トオミヨウさんのタッグが豊崎愛生さんに書き下ろした楽曲『Cheers!』だった。

土岐麻子さんとの出会い、紆余曲折があった。

豊崎愛生さんが好きだと言っているのは、かなり前から耳にしていたけど、実際に知ったのは『アルコ&ピース D.C.GARAGE』ファルコン騒動直後のゲストとして登場した時だった。

スペシャルウィークの企画がファルコニスタたちによって炎上し、立ち行かなくなったところ、平子さんが語った『偉大なるブラックサバンナ計画』という99%がウソで構成されたトークを、元ネタの楽曲を歌っている土岐麻子さんをゲストに呼んで回収するという、リアルタイムで聴きながら大爆笑しつつ、騒動でモヤモヤした気持ちを1週間で全てひっくり返したチームのすごさに感動した生放送。

土岐麻子さんの懐の広さが無ければ成立しなかったラジオでもあったので、勝手にヒーローのように思ったし、この1回の放送だけで大好きになってしまった。(何の話?)

その後、ほどなくして、後輩(※この日記に登場する『後輩』という概念を司る存在。羽川翼並に何でも知ってる)がオススメしてくれて楽曲を聴くようになる。

2019年秋、初めて石川県に旅行に行った時、車の中で聴いていたアルバムが、土岐麻子さんの『PASSION BLUE』だった。このアルバムに収録されいてる『RADIO』という楽曲が、俺にとってのチーム徳光だと感じていたからだった。

そして、2020年2月に渋谷で後輩に土岐麻子さんのライブに誘ってもらう。

私は、自分の生活と密接に結びついていながら、自分にピッタリ合う場所には感じられなかった『東京』という街のことがあまり好きではなかった。

2013年12月、大学卒業と就職を目前に控える中、豊崎愛生さんのソロライブツアーの徳島公演に参加した帰りの深夜バスで、明け方にランダム再生でくるりの『東京』が流れてきて、iPodが優秀すぎてバカが……と思った。

新幹線に乗って、すごい速度でグングン東京から離れていく車窓を眺める時が、旅行で一番テンションが上がる時間と言っても過言ではなく、同じ速度で東京に近づいて行き、品川駅の足早な人並みに揉まれる瞬間が一番嫌いな瞬間だと断言できる。

品川駅に罪はないが、旅の終わりはいつも品川駅なので、品川のことがちょっと嫌いになってしまうまであった。

そんな俺に「東京という街が血の通った生命」であることを教えてくれて、まっすぐに「東京は素敵な場所だ」と思わせてくれたのが、土岐麻子さんの音楽だった。

シティポップとはいうけど、それが単純な楽曲の方向性の話に留まらず街を命として捉えて愛おしむ、しかも、東京という広大で無機質で広告にまみれた街について、そんな眼差しを向けられることに、非常に強い衝撃を受けた。

だから、愛生さんが土岐麻子さんのことを「こうなりたい。こういう青春を送りたいという憧れの象徴。つまりは『東京』そのもの」と語っていたのは、東京で生まれ育ったものとしても、すごく腑に落ちるものがあった。

『Cheers!』は、大人の恋の曲。

『タワーライト』と同様、東京タワーというモチーフが歌詞に盛り込まれながら「海の匂いを嗅ぐと安心する」という、徳島出身で、東京に憧れてきた豊崎愛生さんだからこその目線から東京を歌ったシティポップだったように感じている。

あまりにも良すぎて、音楽に身を委ねてしまい、歌詞などを追いきることが出来なかったね……。

この2人のタッグが間違いないことは確信していて、だからこそ楽しみだったのだけど、その上で、豊崎愛生さんが歌うことの必然性も感じる曲だったのがすさまじかったなと思う。

タワーライトも、豊崎愛生さんの楽曲の中でも屈指のリピート曲の一つなのだけど『Cheers!』も、東京の夜を散歩しながら聴きたい曲だなと思いました。

読み返してみたら、ブラックサバンナ計画のくだり、丸々要らなかったかもしれない。

今日の一ツイ

戸松遥のあとにベゲfastman人、確実に俺ならではの聴き方すぎて、勝手にめちゃくちゃ笑ってしまった。

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