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20231105 日記335 LAWSON presents 寿美菜子 Zepp Live Tour 2023 “Golden hour”の感想
参加してきました。
まえがき
前シングルsave my worldから約4年9ヶ月(!)ぶりとなる、待望も待望の寿美菜子さんの新作音源『Curious』を引っさげてのライブ。
単独ライブでは2019年4月の『One day show up #1』以来で、これも4年7ヶ月ぶり。
この期間、寿美菜子さんは2020年から1年間のイギリス留学へ旅立たれ、コロナ禍が重なったこともあってライブ活動を行うことができず、新作音源のリリースもできない状態が長く続いていた。
それでも、俺はステージを通じて挑戦と進化を証明し続けてきたみなちゃんが、イギリス留学で吸収してきたものを表現できる日を楽しみに待ち続けていました。
そして、今年5月のさよなら中野サンプラザ音楽祭で、久しぶりにソロ名義でライブを披露する機会が訪れる。
この日は、スフィアメンバーとしては、久しぶりに声出しが解禁されたライブ。
約4年間ソロのパフォーマンスから遠ざかっていて、その間に、世の中の状況も、ライブをみる我々の当たり前も変化していた中、みなちゃんのパフォーマンスは変わらずに輝いていた。
それは、いつかステージに戻って来る日を信じて、誰もみていない間も研鑽を重ねていたことが分かるパフォーマンスでもあった。
17→32(『Curious』の感想)
寿美菜子さんとは同世代で、初めてスフィアのライブで出会った時は17歳で、9月に誕生日を迎えたみなちゃんは32歳になり、俺は31歳になった。
同じ時代を生きながら、これほどまでに長い間、ステージの上で歌う姿を追いかけ続けてきた人は他にいない。
豊崎愛生さんは出会った時から22歳で、俺にとっては常に「お姉さん」なのだけど、同世代だからこそ寿美菜子さんに対する感情は、かわいいとかキレイとかドキドキ以上に、尊敬がとても色濃かった。
すごい速さで進化していくその背中を常に追いかけ続けて、追いかける中で、自分も自分なりに少しずつ前に進んでいるような感覚。
次にステージで会った時には、もう同じ寿美菜子ではない確信が常にあって、寿美菜子さんのステージに参加する時、常に自分は以前のライブと比べて成長できたのだろうかという気持ちが頭の片隅にあった。
寿美菜子さんのファンとしては、敵わないし追いつけないのだけど、それでも挑戦することをやめては、一緒に走っていなくては、彼女に顔向けできないなと常に思わされてきて、そんな寿美菜子さんがSticking Placesで『叶えらんなかった』という歌い出しを担当されたことに食らってしまったんですよね
— ケイスケ (@gkeisuke) March 29, 2020
30歳を超えて、友達と遊ぶと、健康や資産形成の話題や、何百回と繰り返した思い出話の再放送ばかりになってしまう。
先日、親友と会った時も「ただ、日々を生きていければいい」という話をしていて、俺は彼と遊んで、お互いの近況報告をして、グダグダ過ごして、それだけで楽しいのだけど少し寂しい気持ちもある。
俺は、今年31歳になって、スフィアの4人と出会って生まれた「ライトノベル作家になる」という夢に、15年経ってようやく遅すぎる一歩を踏み出すことができた。
周りの友達はそれを笑うことなく応援してくれた。
同時に「自分には何もないから」と、今でも夢を見続けている俺に想いを仮託するような言葉も何人かからもらった。
とてもありがたいことではあるのだけど、やっぱり少し寂しい。
創作と向きあうことは、これまでとこれからと現在の自分自身の人生と向きあうことでもある。
果てない自問自答の先に、苦悩や逡巡、痛みを重ねた先に、覚悟を持ってその先に進むことを選ぶと、15年間踏み出せなかった弱さの側に寄り添えなくなっていくことを感じる瞬間もあった。
それでも、俺は俺が好きな人たちに「自分には何もない」なんて思って欲しくはない。
そのために何が出来るのかといえば、何もない俺が挑戦する姿を、その夢が結実する瞬間を見届けてもらうことでしかないのだとも思った。
だからこそ、苦悩や逡巡を繰り返して、誰もいない、何もない砂漠へと向かう道だとしても、この先も、挑戦への歩みを二歩、三歩と踏み出していかなくてはならないのだと思っている。
音もなく 待ち焦がれて 深い海 終わりのない物語のはじまり
期待寄せて的外れて こぼれ落ちるの それでも進もう
掴み取れ Sunrise 騒ぎ出せ My heart
忘れたくない 夢見て詰め込んで 星に願いを
乗り越えて Twilight 踊りだせ Your heart
見つめていたい 未来が輝いて ぼくらを迎えに来るまで
ライトノベルを書き終え『Curious』を聴いた時、みなちゃんが、すぐ隣でずっと闘い続けていた人だということに、ようやく気付いたした。
誰よりもストイックに、それでも表向きには軽やかに、すごい速さで進化していく姿をみてきた15年間は、自然と寿美菜子さんの存在を届かない遠くの星のように遠ざけてしまっていた。
でも、彼女は孤独になったとしても、その先でしか届けられない言葉や想いがあり、その先で新しく出会える何かがあると信じて、好奇心を持って常に新しい世界へと飛び込んで、自分の表現を磨き上げてきたのだ。
そして、改めてこれまで歌ってきた聴くと、その苦悩や逡巡、覚悟も音楽の中で常に包み隠さず歌ってきたのだということにも気づかされる。
同い年だからこそ、寿美菜子さんがスフィアの中では一番届かないところにいる人で、その背中を追いかけ続けている人だと思っていたけど、31歳になって、ずっと一番近いところで戦い続けてくれた人なのだと思い直せた気がして、その変化がとても嬉しいことだと感じる
— ケイスケ (@gkeisuke) November 5, 2023
そして、その音楽は俺が年齢を重ねる先で漠然と感じていた『寂しさ』の隣にいてくれるものだった。
思えば、ライトノベル作家になりたいという夢の始まりの動機は、スフィアの4人と豊崎愛生さんと同じように、自分も表現というステージの上に立って、同じ目線で感謝を伝えられる人間になりたいという理由だった。
まだ何も成し遂げてはいない。それでも、その一歩の先で、同世代の憧れの女の子と新しく出会えたように感じたのは、俺にとって本当にうれしいことだったのだ。
ライブの話
ライブの話をしましょね……。(前談が長すぎる)
LAWSON presents 寿美菜子
— コロナ🐉 (@korona_chorus) November 5, 2023
Zepp Live Tour 2023 “Golden hour”
神奈川 公演 セットリスト(セトリ)訂正版
まだ足りなかったら指摘ください!!!!
皆様御協力ありがとうございました💜#寿美菜子 pic.twitter.com/InCcInGDtI
寿美菜子さんが19歳の誕生日にリリースした、最初のシングルShiny+からライブがスタートする。
個人的には結構意外だった。
それこそCurious1曲目の唇にWaspあたりからではないかと推測していた。
2018年の俺がShiny+を引用して、当時の寿美菜子さんへの捉え方をそのまま表現したイイ日記を残してくれている。(横着)
Shiny+は真っ白な始まりの曲で、だからこそ、これから何にでもなれるような可能性が詰まった曲だと思っている。
ソロデビューの初々しさ、当時のみなちゃんのフレッシュさが詰まっているのだけど、32歳になった寿美菜子さんが歌っても、今の寿美菜子さんの「新しい始まりの曲」として全く違和感がないのが、彼女が歌い続けてきた言葉が一貫していることを感じさせる。
明るく軽やかに歌うから気づかなかったけどShiny+も、変化や進化のための迷いや悩みを、当時の等身大で歌った曲なのだと気付かされる。
年齢を重ねていくほどに、新しく始めることは簡単なことではなくなっていくけれど、それでも寿美菜子さんはここまでずっと好奇心を持って新しく始まり続けてきたからこそ、今でも『Shiny+』でライブを始められる。そのことに一番強い勇気をもらった気がする。
— ケイスケ (@gkeisuke) November 5, 2023
振り返ってみると、俺はShiny+に懐かしいとか、安心とか、そういう感情を覚えたことがないことに気づく。
今のみなちゃんの歌い方とバンドセットだと、当時とはコールも変わってくる。この曲はそれでいいのだと思う。
寿美菜子さんが、デビューから一貫して変わっていないのは「変わり続けること」だった。
いつだって新しい世界に挑戦して、変わり続けてきたから、始まりの曲が現在の曲としていつまでも説得力を持ち続けている。
そのことに強い勇気をもらったパフォーマンスだった。
ココロスカイ、Another Wonderlandで、ふくらはぎに違和感を覚え、早くも出場選手登録を抹消されそうになる。
楽しみな心に対して、身体の仕上がりが最悪すぎるので、ガチガチにテーピングしてライブに向かった方がいいのかもしれない
— ケイスケ (@gkeisuke) November 5, 2023
今回、これまでの寿美菜子さんのライブに参加した時と比較しても、圧倒的に事前の運動量が不足していた……。
体力の衰えもあるのだけど、寿美菜子さんの姿をみていると、加齢を言い訳にすることはできないと感じさせられる。
2階席だったからかもしれないけど、今日は周りのファンも寿美菜子さんのライブとしては大人しいように感じた。
ファンの年齢層も上がってきているからな……(俺含む)と思ったけど、少なくとも俺は寿美菜子さんがステージに立ち続ける限りは全力で心から身体を揺らしている人間でいたいという強い気持ちを取り戻し、久しぶりにジムに通う決意が出来ました。
DIVE INTO、俺は寿美菜子さんの楽曲の中でも屈指のラブソングだと思ってるけど、みんなはどう?(※次点は戸松遥さんをモデルに、人見知りの女の子のことを作詞し歌った『LOVE JOY FUN』)
孤独になった先でも隣にい続けてくれる、エネルギーをくれる絶対的な存在としてのパートナーというのは心当たりがあり、寿美菜子さんにとっても旦那さんがそういう存在であったら嬉しいなと勝手に結び付けながら聴いているのかもしれない。
Sense of Wonderでロックナンバーから、一気にダンスに転換される。めっちゃカッコイイ。
この曲も歌詞がめっちゃ好き。
離れてみたら 知らせに気づく
どれだけ奇跡 恵まれてたのか
遠回りして 無駄のようで
ちゃんと意味があって 手招きされ
拾い集めて 覚悟に変える
Does it make sense?
出来ない 逃げたい 痛い 思い込み
不安な自分に揺れても
飛びたい 知りたい 見たい 誘い込み
心は突き進んでる
その先に臨んだような成果がなかったとしても、心の好奇心に従って前に進むこと。それだけは貫き続けること。
その逡巡をみなちゃんは繰り返し、自分に言い聞かせるように作詞してきたように感じるのだけど、言葉の選び方とか視点がオリジナルでカッコいいんですよね……。
もったいないメドレー、これまでみてきた中で一番好きなSDGsの形かもしれない。
Like a super woman
Startline
Candy Color Pop
metamorphose
Piece of emotion
FLY @WAY
STRIDE
Like a super woman
ライブのセットリストから惜しくもこぼれたけど歌いたい曲をメドレー形式にしたから、もったいないメドレー……といいつつ、かなりこのライブの本質を表現した8曲だったように感じた。
リリース時期も、楽曲の方向性も全くバラバラなのに、こうしてひとつなぎにすると、みなちゃんが歌ってきたメッセージが一貫してることが、かなりハッキリと分かった気がする。
Like a super womanで始まり、Like a super womanで終わったのも、ソロ活動のスタートラインの前に夢描いていた理想の姿に、新しく変化し、貫き続け、飛び立ち、歩き続けてきた先で、今でもその理想の自分になれると信じ続けている(あるいは既に至っている)ことを示しているのだと思った。
特に、metamorphoseは嬉しかった。下手したらライブで聴けたの1stライブ以来かもしれない……。
変化していくことの苦しみと、それでも貫き続ける信念が詰まってた気がしたmetamorphoseからPiece of emotionが、めちゃくちゃ痺れたし、ここまでほぼライブで歌われて来なかったタイアップのmetamorphoseが強い意味を持ってきたのがすごかった
— ケイスケ (@gkeisuke) November 5, 2023
俺が勝手に『Curious』の楽曲たちに、変化と逡巡を見出していただけかもしれないけど、metamorphose→Piece of emotionが逡巡の先に決めた覚悟を表現していた気がしてとても良かったし、超久しぶりに歌われたmetamorphoseにそういう意味を込められることに痺れた。
FLY @WAYも寿美菜子さんの楽曲の中でもかなり好きな楽曲だけど、Tick Tick Tick以来あまり聴く機会がなかったので嬉しかった。
ライラック、俺が高校3年生の時に、寿美菜子さんが関東に引っ越してくる話があり「もし同世代の好きな声優さんが自分の高校に転校してきたら、俺は多分邪魔にならないようにひっそり暮らすだろうな……」と想像したことに着想を得て書いた小説のタイトルがライラックでした……。
その後、幕間のラジオパートで、寿美菜子さんが高校3年生で戸塚に引っ越してきたことや、通っていた出身高校名の話をしていて笑ってしまった。
Dear my…、ゆったり聴かせる懐かしい曲を深掘りしていくというお話をしていたので、この曲が来るだろうと予想しており、前奏が流れた段階でめちゃくちゃ頷いてしまった。
バラードパートは2曲とも懐かしい曲でもあり、自身の作詞曲も多くなってきた今の曲とは少しメッセージ性が変わってきたとも思うのだけど、改めて、今のみなちゃんで伝えたい言葉でもあったのだろうなと感じる。
OMAJINAI、もし寿美菜子さんファン以外でこの日記を読んで下さってる方がいたら、この曲は本当に聴いた方がいいのでリンクを貼っておきます。
Curiousの中で唯一の非寿美菜子作詞曲なのだけど、その上で、バチバチに新しい可能性を示してくれている。
作詞作曲のクボタカイさん、個人的にはフリースタイルバトルとかでも名前を聴くHIPHOP界隈の人だという認識だったから、Snow Manのブラザービートなどを書いてる人だと知ってビックリした。
寿美菜子さんのスタンスとかメンタリティが大好きなの、HIPHOPで見てきたカッコいい人たちと本質的に同じという気がしていて、寿美菜子さんの音楽は自分をRepし続けるための音楽だと思うので、言葉が自分自身に返って来てるのだとも思う。
— ケイスケ (@gkeisuke) March 29, 2020
寿美菜子さんのブレないスタンス、もともとかなりHIPHOP的だと感じていたので、信念だけでなく、歌い方と発音もバッチリハマっていてすごい嬉しかった。
ライブで聴いても本当に気持ちのいい曲でした。
ウレイボシ、久しぶりすぎてギターソロで一瞬何の曲が分からないという痛恨のミスがあった。
情けないことに、久しぶりに聴くみなちゃんの曲、イントロだけではパッとタイトルが出てこないことがあったのだけど、脳ではなく“身体”は全てを覚えていたので良かった
— ケイスケ (@gkeisuke) November 5, 2023
頭では何の曲かピンと来てないけど、身体の方が「お前、絶対知ってる曲だぞ!」という信号を出すという面白い経験をした。
今回のライブタイトルでもあり、EPリード曲のタイトルでもある『Golden hour』は、朝焼けと夕焼けの両方の意味があって、俺は後者だと思ったので、この曲の夕焼けのような茜色の照明が印象的だった。
Save my world、みなちゃんがイギリスに行く前、最後にリリースしたシングル。
サビで「間違ってない」と歌いきる力強さが大好きな曲。
それは回答の正解不正解に関わらず、自分の選択に対する「間違ってない」という言葉であって、それは自信から来る言葉というよりも、ある意味では自分のスタンスを自分の内側のセカに確認するための言葉なのだと思う。
唇にWasp、今回のEPの中で一番好きな曲です。
みなちゃんが実際に観た夢から着想を得た歌詞が、こんなに本質的なメッセージ性を持つ仕上がりになることに感嘆してしまう。
いつも言いすぎてしまう いつもこれだと決めつけてしまう
正論と正解は違うと理解してても 相手に毒針を突きつけてる
寿美菜子さんが、2日間、未読のままLINEを放置していたという友人に「どうしてそういうことができるの?」と、直接電話で聴いたというエピソード、本当にすき
— ケイスケ (@gkeisuke) July 14, 2019
寿美菜子さんのハッキリものを言うエピソードが好きなのだけど、本人にとっては悩みの種でもあったのだろうな……と感じさせる。
ストイックさは時に他人を遠ざける。
自分への厳しさを、自然と他人にも求めてしまうことがあって、それに後悔する日もあったのだろう。
口は災いの元 身に染みて後悔してる
でもそれでも この言葉たちであなたと繋がった
迷い続けても 運んでいく 想い乗せて
それでも「この言葉であなたと繋がった」「迷い続けても運んでいく想い乗せて」という歌詞に繋がるのが素晴らしい。
その自分で繋がった人と世界を誇り、迷いながらも言葉を届け続けていく覚悟。その比喩を唇に止まったスズメバチで表すの、超カッコいいと思っている。
カラフルダイアリー、girly highster!で2度目の出場登録抹消の危機に陥る。
girly highster!を体力の問題で声を飛ばすというのは甘えなので、今回はかなり精進が足りない感じにはなってしまった……。
アンコール前最後の曲は、ライブタイトルとなったGolden hour。
Golden hour、俺は完全に日没前の光景として受け取っていたが、豊崎愛生さんがめっちゃ夜明けと言っても、その受け取り方を変えるつもりはない……(先週のおかえりらじおを聴き直している)
— ケイスケ (@gkeisuke) October 26, 2023
この曲を夕焼けと受け取ったのは、時間を重ねて、経験を重ねて、暮れた先で、新しく始まり続けられるという楽曲と感じたからだった。
「ぼくらを迎えにくるまで」というフレーズは死のことでもあると思っているのだけど、新しいことに挑戦して、変化に飛び込み続ける限り、暮れることのないゴールデンアワーが訪れ続けることが「終わりのない物語の始まり」なのだと思った。
ライブでは、黄金のミラーボールが会場全体を照らし出す演出がとてもキレイだった。
みなちゃんは、観客席にいる私たちに何かを伝えるという以上に、やはりステージ上の姿そのものが、何よりも雄弁に表現したいことを物語っているように感じる。
アンコール1曲目はBelive X。
このセットリストの先に聴くと、この曲もまた今回のライブの本質に迫る楽曲の一つのようにも感じた。
同時に、寿美菜子さんの歌ってきた曲がブレていないのは、寿美菜子さんに楽曲を提供してきた人たちが、彼女の未来を信じ続けていたからこそなのだなとも思わされる。
今までひたすら盛り上がる曲として受け止めてきたのだけど、ふいにサビのワンフレーズで涙してしまった。
間違いに 変わりそうな 幼い理想も
夢というチカラでしょ?
アンコール2曲目はChilling out。
ミュージックレインが意外とタテが厳しい事務所だったら、1曲のコーラスのためだけに3期生ちゃんを全員招集するということもあるのかもしれない(ない)
— ケイスケ (@gkeisuke) November 4, 2023
こういうことを言ってたら、観客席をタテに割って難しい方のハモリパートのコーラスを担当することになった……。
肩の力を抜くこの曲が、大トリ前という配置されるのが絶妙にいいなと思った。なんとなくサウナに入りたい気持ちになる。
そして、アンコール3曲目はBlack hole。
これも個人的には結構意外だった。(もったいないメドレーに入らなかった時点でミュージックスターだと思っていた)
ミュージックスターは、ある意味ではステージの上で歌う寿美菜子さんの輝きを圧倒的な説得力を持って誇示する楽曲とも感じるので、さよなら中野サンプラザのように一発目が合っているのかもしれない。
「Tick」は辿りついたと感じたけど、「black hole」はその辿りついた場所の、その先の姿なんだ。
あの飛び立つ姿の美しさは、決して終着点ではなく、むしろスタートラインに過ぎなかったのだ
飛び立った先にこそ、寿美菜子の答えがある。
この楽曲はそんな無限に広がる可能性をみなちゃんがハッキリと提示してくれた曲なのだと、私は受け取った。
過去の俺がいいことを書いてくれている。(横着2)
「ベストライブのような意味を込めて、ゴールデンアワーというライブタイトルにした」
という話をしていたけど、集大成として閉じていくのではなく、ここから新しく開いていくからこそ、Black holeでライブを終えたのかもしれない。
約4年7ヶ月ぶりのライブ。
信じて待ち続けた先の再会を祝福するようなライブだったと思う。
それまで当たり前だったことが当たり前じゃなくなったり、次にいつ寿美菜子さんの新曲が聴けるのか、ライブに行けるのかは分からない。
それでも、また音楽で会いましょうと寿美菜子さんは言ってくれた。その言葉はきっと嘘にはならないだろう。
31歳になり、考えなくてはいけないこととか、しがらみとか、大人としての立ち振舞いとか、いろんなことが増えていったけど、スフィアの4人のライブに参加している時は、17歳の頃から変わらないものを強く確認できて、だから大人を頑張れるのだよね
— ケイスケ (@gkeisuke) November 5, 2023
4人のライブに行くと、いつでも心が17歳の頃に戻ってくれる。
その瞬間は、ただライブを全力で受け止めて、その先で誰かと話したり、自問自答しながら、感じたことを言葉として残す。
『青春』がここにあることを確かめられる。
寿美菜子さんにとっても、俺にとっても、次の再会まで等しく同じ時間が流れるのであれば、自分のなりたい姿を目指して、迷い、悩みながら前に進んだ先で、最高にカッコいい彼女のステージを、全力で受け止められる自分であればいいなと思う。
年齢の問題ではない。「青春」は世界とぶつかりあい、障害を乗り超えながら、傷つき、ふくらみ、強烈な生命力によって身体いっぱいふくらませ、獲得してゆくものなのだ。