リーディングだけじゃ足りない!インターナショナルスクールや現地校受験で成功するために必要な"本当の"英語力とは
インターナショナルスクールや海外の現地校の受験、進学をする際に問われる英語力。会話ができる、英語が読める、だけでは成績は伸びません。英語を使って知識、思考を深めることができるレベルが求められる中、意外と知られていないComprehension(読解力)についてご紹介します。
リーディングと読解の違いを知ろう!
「リーディング」と「読解」の違いについてお話しします。この二つの言葉は似ているようで、実は異なる意味を持っています。具体的な例を交えながら、わかりやすく説明していきます。
リーディング(Reading)とは?
リーディングとは、文字を正しく読み取る能力のことです。具体的には、英語のフォニックスやサイトワードを習得し、スムーズに文章を読むことができる力を指します。例えば、以下のような文章を考えてみましょう。
例文
この文章をリーディングする際には、単語「cat」「sat」「mat」を正確に発音し、意味を理解することが求められます。リーディングができるということは、このような文章を声に出して読むことができる状態です。
読解(Comprehension)とは?
一方で、読解は文字を読むだけでなく、その内容を深く理解する能力です。読解力があるということは、文章の中で使われている単語の意味を理解し、文脈から全体の意味を把握できることです。また、質問に答えたり、要約したりする力も含まれます。
例文
先ほどの文章を使ってみましょう。
この文章に対して次のような質問ができます。
質問: どこに猫が座っていますか?
答え: 猫はマットの上に座っています。
このように、読解力があれば、文章から情報を引き出し、それに基づいて質問に答えることができます。
リーディングと読解の関係
リーディングと読解は密接に関連していますが、それぞれ異なるスキルです。リーディングができても、必ずしも読解ができるわけではありません。たとえば、新しい単語や難しい文法構造が含まれている文章では、リーディングはできても、その内容を理解できない場合があります。
例
もし次のような文章を読んだとしましょう。
この文章はリーディングとしては可能かもしれませんが、「どの猫が寝ているのか?」や「なぜその猫が寝たのか?」という問いには答えられないかもしれません。この場合、読解力が必要になります。
リーディングだけでは不十分な理由
深い理解力の必要性
リーディングスキルだけでは、テキストの表面的な意味を理解することはできても、より深い洞察や批判的思考を養うことは難しいです。特に小学校高学年から中学生になると、単に文章を読むだけでなく、その内容を分析し、解釈する能力が求められます。
エッセイライティングへの影響
インターナショナルスクールや英語圏の現地校では、エッセイライティングが重要な学習活動の一つとなります。エッセイを書くためには、単に英文を読めるだけでは不十分です。以下の能力が必要となります:
文章構造の理解: 優れたエッセイを書くには、まず優れた文章の構造を理解する必要があります。これは単なるリーディングスキルを超えた、より深い読解力を要します。
論理的思考力: エッセイでは自分の意見を論理的に展開する必要があります。これには、読んだ内容を批判的に分析し、自分の考えと結びつける能力が求められます。
情報の統合: 複数のソースから情報を集め、それらを統合してエッセイに反映させる能力も必要です。これには高度な読解力と分析力が不可欠です。
学術的スキルの基礎
小学校高学年、中学生になると、より高度な学術的スキルが求められます。例えば:
要約力: 長文を読んで重要なポイントを抽出し、簡潔に要約する能力。
比較分析: 複数のテキストを読み、それらの類似点や相違点を分析する能力。
推論能力: 明示的に書かれていない情報を、文脈から推測する能力。
これらのスキルは、単純なリーディング能力を超えた、より高度な読解力を必要とします。
まとめ
リーディングスキルは重要な基礎ですが、それだけでは不十分です。特に小学校高学年から中学生の段階では、より深い読解力、批判的思考力、そして文章を分析・解釈する能力が求められます。これらのスキルは、エッセイライティングや将来の学術的活動の基礎となり、インターナショナルスクールでの成功に不可欠です。したがって、リーディングスキルの向上と並行して、より高度な読解力と思考力を養成することが重要です。
お子さんの読解力チェックが気になった方は、ぜひスクールの英語レベルチェックを受けてみてくださいね。