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クロスにアタックしない時のポジショニングの重要性
vol.11
GKは、クロスボールに対して飛び出す時には
「キーパー!!」や「OK!!」など声を出すかと思います。
逆に自分が飛び出さずに味方にクリアしてほしい、クリアさせたい時には
「クリア!」「跳ね返せ!!」等、味方がわかるように声を出します。
では、クリアの時のGK自身のポジショニングはどうするべきか、またはどうしたら良いのか。
今回はその辺りの話をします。
一概にクロスボールの対応と言っても
・どれくらいの距離や場所からのクロスなのか
・インスイング/アウトスイングどっちで蹴りそうなのか
・CKなのかFKなのか
・DFが対応しているのかしてないのか
・中の状況はどうなのか
・位置によってはマイナスのボールもありえるなのか
・ブロックを敷いた状態でのクロスなのか、それともカウンター時のクロスなのか
などなど、、、笑
挙げたらキリがありませんね。
はい。
ここでお伝えしたいのはシチュエーション毎のHow toでは無くて考え方の話。
キーパー!やOK!と言って飛び出したなら
キャッチするかちゃんと弾いてくださいなんです。
そして、クリア!と自分が飛び出さない判断をしたならば、クリアのポジションを取ってくださいというだけの話です。
ただ、そのクリアのポジションという概念が無かったり、教わったことが無いとクリア!って言いながら、ふらふらァっとボールに寄って無力で終わるなんてこともしばしば見かけます。
育成年代の女子の東京トレセンなんかでも全然見ます。国体の活動でも見ます。
男サカの大学生の関東リーグ3部レベルでも見かけます。
それくらい一瞬の判断で動いていくって難しいことなんです。
失点の場面では必ずと言って良いほどGKのミステイクが起きているのでそれをなるべく減らす意識を持つだけでもパフォーマンス向上にも繋がると考えています。
言葉ではクリア!なのに、あたかもアタックしに行くような素振りをしていて、どっち?ってなりますよね。
そう。クリア!の時はゴールを守る判断をしましょうと言いたい。
例えばニアサイドに低いボールが来て、相手も走りながらなんとか突っつこうとしているだったり、スライディングでちょっとコースをズラそうなんてこともありますし、つぶれ訳としてニアに突っこむだけのパターンもあります。
ニアサイドゴールよりの場合には、確かにクリアと言いながらブロッキングでなんとか防ぐためにシュートブロックを狙いに行くことはあるものの、そうでない場合には
ゴールライン上まで下がってポジションを取る
そうすることで、0.何秒だけ反応する時間が増えたり身体に当たったり、手をどこに置くかで止められる可能性がグンと上がります。
この0.何秒というのは
たかが0.何秒です。
されど0.何秒です。
勝つか負けるかってそういうレベルでの闘いなんですよね。
シチュエーションによっては、また違った考え方もありますし、これが全てだとは思ってません。
ただ、コーチとしてクリア時のポジショニングやそこでの振る舞い方はとても気になります。
学年が小さくても同じです。
キーパーって奥が深いですね。
久しぶりに投稿となる第11回。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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GK人口を増やしたい/GK指導者を増やしたい
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GKトレーニングに悩みを抱える人達への貢献
ということを掲げて
メニューの紹介ではなくGKコーチの目線をお伝えしていき、選手自身はもちろんコーチの方々に役立つ発信が出来ればと考えております。
定期更新が出来ていませんが、是非引き続きよろしくお願いいたします。
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