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週1回しか練習が出来ない、、そんなあなたへ

vol.8
第8回はこんなテーマ。
週に1回しか専門的なGKトレーニングが出来ない、、、そんなあなたへ。
様々な理由から週に1回、または2回しかGKトレーニングを受けられない環境下に居るGKは沢山いると思います。
選手側/コーチ側両方に当てはまる発信です。

では。
項目は大きくわけて2つ。


質問力を上げること


【選手側】
コーチに対する質問力をあげよう。
という事で、字のごとくです。
このnoteを小学生が読んでいる可能性は今のところ低いのでそう表現してます。
ちなみに、そう書いたものの、自分が普段スクールで見ているGKたち(小4~6年)は、構成要素を理解する努力をしてくれてるので、ワードを出せばそのつながりのワードがポンポン出てきます。
合ってる合ってないはその都度伝えてますけどね。
話戻して、、、
週に1回しかGKコーチに教われないのであれば、その時間をフル活用する必要があります。
コーチから与えられたものを一生懸命こなす事は大前提。
その中で、沢山質問することです。
「コーチ、どうしたらもっと上手くなれますか?」は質問レベルとしてはいちばん低いです。
練習してくださいって話なので。。。笑

質問する上で気にして欲しいこと
それはコーチは鏡であること。
自分の質問の質が上がれば、高い質の返答が返ってきます。
やる気レベルを計れる人だと思ってください。
より具体的に、より中身のある質問をしてください。
ローリングダウンを取り組んでいるとして、どうしたら上手くなりますか?では無くて
「倒れる時にどうしても後ろに倒れ気味になります。どうしたら改善できますか?」
「着地した際にお尻を打つことが多いです。どうしたら良くなりますか?」
なんでも良いですが、細かい質問をしてみてください。
その質問に応えられないコーチはまだまだ未熟です。その時答えられないからと言ってコーチをバカにするのでは無く、そのコーチが考えるきっかけを与えたと思ってください。
コーチも人間です。私自身12月で40歳になりますし、我々世代はさらに上の世代の人達から気合いで育ってますから、ちゃんと理論的に説明出来る人は少ない古い人間です。
コーチも選手からのきっかけでさらにコーチとしてレベルアップするので、質問を投げかけて待ってみてください。
それでもダメならここで質問してください。
戦術的な所はチーム戦術に繋がるのでお答えを控える場合がありますが、個人のことであれば答えられると思います。

【コーチ側】
選手に対する質問の質をあげてください。
これは、選手に対してよく言われる
ティーチング(教える)
コーチング(導く)
のバランスを大事にしながら
目の前の選手がまだまだ知識も経験も無ければ必然的にティーチングが多めになります。
ZEROから100にはなりません。
その中で、年代にあった言葉遣いで良いので質問してあげてください。
今のどうだった?は抽象度が高いので、3つくらい選択肢を与えながら質問してみたり、「はい」「いいえ」ではなく、本人から言葉を発して言語化させる機会を増やすことがとても大事です。
なぜなら、日本人はインプットすることが得意な人種です。それが故にアウトプットを不得意と言われています。
アウトプットすることで、自分の発した言葉と目からの情報、色んなものがリンクして記憶され、それが次の良質なトレーニングに繋がっていきます。
なので、コーチからも選手に質問する時に抽象度が高いものではなくより具体的に聞いてみてください。
そして、それをちゃんと説明出来ることはコーチとしても頭の整理が付いている証拠ですし、出来なければ学ぶしかありません。
目の前の選手を良くするには、目の前の選手をちゃんと見て、ちゃんとコミュニケーションを取るしかありません。

質より量ではなく、質をあげること

週に1回しかコーチと会えない、週に1回でなおかつFPと合流するまで30分しかない。
様々な状況があると思います。ではその30分をただ数をこなすのではもったいないです。

【選手側】
コーチがいない時にがむしゃらにやればいい。
コーチが居るならせっかく見てもらえるチャンスなので、課題となるものを徹底的に見てもらうべきです。
特にチーム活動の場合、何年生のいつ頃までにこの段階に持っていきたいというチームのレベル感に合わせたプレーレベルの目標設定がコーチにもあるはずなので、広く浅くやることも大切ですが、ちゃんとやっておくことが特に下の年代では大切なので、見てもらえる時にちゃんとやる。
そして、構成要素のジャッジをもらってそのフィードバックをまた次までに数をこなす方が結果的には広く浅くを上回ると感じてます。

【コーチ側】
会える時間が短いからと言って、フィジカル的なことに振り切ってがむしゃらにコーンバーを飛ばせたり、細かい部分に触れないのは間違ってると考えます。
例え30分しかなくても、ちゃんと積み上げていくことで年間で考えたら膨大な時間量になります。
フィジカル的なメニューでも、キーパーとして専門的な動きが必ず入るので、その中でちゃんと構成要素を理解しながら、適宜コーチングをしていくべきです。
自分が居ない時に、数をこなせるようにweek(1週間)でも、month(月間)でもテーマをちゃんと設けて説明しておくことで、自分がいない時のトレーニングの質が上がることに期待できます。
実際にやるのは彼ら、彼女たち選手です。見られてないと頑張れないのもわかります。
居なくてもちゃんとやろうは理想論ですし、現実はそうじゃないことも多々あります。
なので、時間が限られてるからこそ丁寧に。

まとめ

コーチは選手を経験している人がほとんどだと思います。キーパー出身じゃないキーパーコーチも増えてますが、サッカーをやった事がない人がいきなりキーパーコーチというのはさすがにレアケースだと思うので置いときますが、選手の気持ちはわかると思います。
選手時代に理不尽と感じていたことはやるべきではありませんし、理不尽から学ぶことや得るものもあるとは思いますが、1人の選手の成長を預かっていると考えたら、人間形成にも影響を与える立場なので選手の特性をみて、ちゃんと質が上がるようにコーチ側も勉強が必要になってきます。
何をやったとしても質はほんとに大切です。
細かいことに気を遣えない選手は成長に限界があると考えています。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
vol.8は、週1回しかトレーニングできない、、、そんなあなたへというテーマでお話しました。
少しでも選手側もコーチ側も成長出来るといいなと思っています。
もう気合いだけの時代は何年も前から終わってます。コーチがひたすら球を蹴る時代も終わってます。
自戒の意味も込めて。
サッカー界への恩返しを。
ゴールキーパーにとってより良い環境を。
そして、ゴールキーパーを指導できる人を1人でも増やすことを目標に。

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