サッカー姉弟のあれこれ【姉編】
2024年が終わろうとしている。
12月の初日は終わりの始まりだ。
振り返ると今年は、
中学3年(次女)
小学6年(長男)
の次の進路を決めるために県内外を奔走した。
進路、というより所属するチームのことだ。
2人は共にサッカーをしている。
娘に関して言えば、女子クラブチームに所属し、ポジションはGK。
小学校世代から県選抜チームの背番号1を担ってきた。
ところがである。
中学校の集大成となる最高学年の新チームに、
新1年生の敏腕GKが入団してきて状況は一変。
今期スタートから次女はスタメン落ち、
他の1年生と共にベンチを温め続けることになる。
ついには本職のGKでなく、BチームのFP(フィールドプレイヤー)としてなんとか出場するが、
それも数えるほど。
「お前、意外と走れるんだな!笑」と、コーチからの声掛けは本人の気持ちに寄り添ったものでもない。
親の前では泣き言を言わないが、チームメイト
には試合に出れなくて辛いと言っているらしい。
それでも次女は毎回、
「遠征めっちゃ楽しかったー!」
と言ってニコニコ帰ってくる。
コーチから選んでもらえない明確な理由が
本人にも示されず、年下の出場メンバーの
ためにハーフタイムの水筒を準備する姿を見て
こちらが切なくなってしまう。
私はサッカー経験者ではないので、
当然、戦術やサッカー界近辺における
「当たり前」は知らない。
しかし、少なからずサッカーで来年度の進学
控えた選手の未来も見据えて、
「同時に育成していく」という視点が
コーチに欠けているとしか私には思えない。
それでも次女はその状況に耐えた。
耐え続けた。
何なら今もその状況は続いている。
愚直にサッカーが、チームメイトが好きなんだろう。そうでもないと私ですら耐えられない。
親子共に悶々とした日々が続いていた
ある日、
補欠の次女にサッカー推薦の話が来た。
しかも県内外合わせて5校から。
うち1校は、その学校が強化指定する
部活のうち僅か1枠のいわゆる「S特待」。
聞けば「学費の類いは全て無料」との破格の対応ってヤツです。
次女のチームメイトのほとんどは
サッカー推薦で進学するのだが、
他のレギュラーメンバーですらS特待はない
との情報…
次女がひた隠しにしてきた
焦り、悔しさ、悲しさ
これらが報われて、
親としては本当に誇らしく感じている。
次女よ、そのまま育っていけ。
(次回は息子編!)