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【日本ゴリラ化計画】犬山編③タロウさん秋の味覚を楽しむ


この日本をおちゃめでパワフルでラブアンドピースな
ゴリラの国にするために立ち上げた野望―――
それが「日本ゴリラ化計画」。


日本ゴリラ化計画の具現化に向け、日本に住む20人のゴリラ(G20)との面会を果たしたい―――。
まだ会えていないふたりのゴリラに会い、日本ゴリラ化を推進するため、日本ゴリラ化計画実行委員の私は犬山と浜松に飛んだ。

果たして、無事日本ゴリラG20全員との面会を達成することはできるのか。
今回は犬山編第3回である。


↓犬山編これまではこちら。



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タロウさんのお昼寝タイム中に日本モンキーセンターを一周。
たくさんのおサルたちと出会い、モンキーセンターの魅力を大いに感じた後、再びタロウさんの暮らすアフリカセンターへ。


13:30 引き続きタロウさんは気持ちよくお昼寝中。



風はなく、暑くもなく、寒くもなく。
やわらかい日差しが差し込むお庭で、独身貴族タロウさんは眠る。

時折お庭の真上を航空機が轟音をたてて通り過ぎる。
近くに基地があるのかな。
航空祭の練習なのだろう。大きい機体一機と小さな機体数機が編隊を組み、一糸乱れず、右から左へあっという間に飛び去って行く。

ものすごい音が響くのでタロウさんが起きてしまわないかと心配するも、
タロウさんは何事もなかったように、ただ悠然と気持ちよさげに横たわっている。

タロウさんがお目覚めになるまで、こちらもお庭の向かい側にあるベンチでのんびり張り込むことにする。

お昼寝するタロウさんを見つめながら一本満足バーをかじる。
かじってはミルクティーをゴクリ。
また航空機が通り過ぎる。

なんと贅沢な時間だろう。


14:00過ぎ、タロウさんがゆっくり起き上がり、こちらへ歩いてくる。
あわててカメラを手に取り、金網の前にダッシュ。



タロウさん、美女(飼育員さん)の気配でお目覚めになったようです。


美女が何かが入っているペットボトルを金網に差し込みます。


まず編んだ消防ホースの中にあった人参を手に取り、ムシャムシャするタロウさん。


美女が足元に生えている枝葉を切って手渡ししてくれます。
 このタロウさんの嬉しそうなお顔をご覧ください。


さらに葉っぱの差し入れが。
ふっふ~ん♪ わかってるな。


めっちゃうれしそうなタロウさん。
美女が大好きタロウさん。


美女が手渡ししてくれる葉っぱなら
最高においしいでしょう!


タロウさん、いい葉っぱはいい姿勢で~♪


葉っぱを食べ終わったタロウさん、鋭い視線でペットボトルにロックオン。


タロウさんはメリメリと音をたててペットボトルを金網から引き抜くと……


閉まっていたキャップを器用にはずし、ペットボトルをフリフリします。
あまりにすんなりキャップを外したのでびっくりしたなぁ~


どアップのタロウさん、めちゃくちゃかっこいいじゃないですかぁ~🤎


タロウさん……なんでそんなにかっこいいんですか?
目の前にいる男前タロウさんを狂ったように激写したので
もう全部載せてしまいましょう。


これは……ドングリ、秋の味覚ドングリですよね?タロウさん!


いいドングリはいい姿勢で~♪



写真じゃタロウさんのめちゃくちゃ器用なペットボトル使いが伝わらない……

でも安心してください!
そんなこともあろうかと動画も撮ってきましたよ!!(ドヤ!)

(ダンディーなタロウさんを目前にしてかなりパニックになっていたので揺れてます)

↓ ペットボトルからドングリを出して食べるタロウさんをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=r5hwif3lcT8




ドングリを食べ終わり、再び毛布の上でゴロンするタロウさん。


日が傾いてきました。よく晴れています。


航空機が飛んでいきます。


タロウさん、室内に入ります。
すみません、またピン甘だったり映りこんだりしています。
お見苦しくて申し訳ない。

ゆっくり歩いたり、リラックスしたり。


時々「俺のこと撮りたいのか?撮ってもいいぞ」とばかり
ガラスの前に来てくれるタロウさんなのですが、慌ててしまうんです。
(タロウさんが去った後に激写)



15:00、タロウさんのお食事タイム。

タロウさんはいったん外で待機して、室内は美女飼育員さんがお食事の準備にとりかかる。



野菜や枝葉を高いところに置いたり、
編んだホースに隠したりしてセッティングしていきます。


カンパンの缶に入ったペレット(?)をリサイクル消防ホースの中に入れて行きます。
ホースは結んだり結ばなかったり。
ホースには「犬山」の文字がありました。地元の消防団のホースだったのかな。

ホースを毛布の中に隠したり、高いところにひっかけたりしてお食事の準備完了。
扉が開いてタロウさん貫禄の入場です!


ゆっくりとあたりを見回した後、ホースを手に取るタロウさん。
「ふっふ~ん、隠しても俺にはお見通しなんだぞ」って感じです。


与えられたごはんを食べるだけでは満足感も少なく、短時間で食べ終わってしまいます。
野生のゴリラのように動きまわって隠したごはんを見つけること。
それがエンリッチメント、ゴリラの喜びにつながります。


たぶん、人間も同じなのでしょう。
用意された食べ物ばかりでなく、工夫して食に喜びを見出すのは大事なことなのかもしれません。

タロウさんがホースからペレットを器用に取り出していきます。

高いところの野菜やホースも発見。
飼育員さんたちのこういった工夫や親身なお世話が
タロウさんの長生きの秘訣なのかなと感じます。


タロウさん、りっぱなお腹です。
若々しいなぁ。そして座り方がかわいい。


ガブリ!
本当においしそうに食べる日本最高齢シルバーバックのタロウさんです。


タロウさん、末永く健康で、長生きしてね。
私もがんばってまた会いに来るから。
きっとまた会いましょう。



タロウさんとお別れをし、タロウさんのお庭の前の広場に差し掛かると、こんな説明書きがぽつんと立っていた。



ヒト
英名:Human
学名:Homo sapiens
分布:地球上の陸地のほぼ全域

・尾がなく、からだの毛は少ない。
・器用な手と大きな脳をもつ。
・2本の足でまっすぐと立って歩き、木登りは不得意。
・なんでもよく食べる雑食性だが、1個体ごとの好き嫌いは多い。
・食べものをいろいろと加工したり、貯めこんだりする。
・好奇心が強く、遊び好き。危険な目にあっても、なかなかこりない。
・大きく複雑な集団をつくって生活し、音声によるコミュニケーションがさ   かんである。
・「文字」や「絵」などを通じて情報をやりとりし、いつも仲間とふれあう ことを求めている。
・しばしばいさかいをおこし、仲間同士で殺し合いをすることも珍しくない。
・本能だけではうまく生きられず、大人になるまでに身につけなくてはならないことがとても多い。
・優れた知能をもち、大きな可能性をひめているが、失敗したときにまわりに与える影響も大きい。それを忘れたとき、地球上でもっとも危険な動物となる。


ヒトは特別な存在などではなく、数多くの動物のひとつに過ぎない。
そして、この世界はヒトだけのものではない。
この「ヒト」の説明看板の最後の一文を、いつまでも忘れずにいたいと思う。

金網の向こうから見られているのは、私たち「ヒト」だ。

タロウさんの弟のトニーさん(50歳)は、戦時下のウクライナ・キーウ動物園で暮らしている。

タロウさん。
あなたのつぶらな瞳に、私たち「ヒト」はどう映っているのでしょう?



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16:00前、モンキーセンターを後にする。
ありがとう、日本モンキーセンター。またいつか日本モンキーセンター。


犬山駅にむかって再びてくてく歩く。
橋に描かれているのは犬山城でしょうか。


名古屋に戻ってきました。
前回来たのは5月でしたが、11月の名古屋はイルミネーションが灯っていました。


駅前に大きなクリスマスツリー。
大勢の人が集まっていました。
今夜は名古屋に一泊します。




続く。



#日本ゴリラ化計画