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世界の音楽文化〜ナイジェリアのポップミュージック〜

(トプ画はhttps://guardian.ng/life/music/dear-nigerians-alte-is-not-your-problem-in-life/より)

はじめまして、13期のユウゴです!
今回はナイジェリアで流行している(?)二つの音楽ジャンル、ムーブメントを紹介します🇳🇬

1.Afrobeats アフロビーツ

まず、ナイジェリアの音楽で最もグローバルな影響を与えているのが「アフロビーツ」という音楽ジャンルです。
アフロビーツはダンスホール・レゲエやヒップホップ、R&Bにナイジェリアに根付いていたジュジュやアフロビートが組み合わさった音楽で、2010年代にナイジェリアだけでなく、ガーナやイギリス、アメリカなどでも流行しました。

どれくらい流行ったかというと、ナイジェリアのラゴス出身のアーティストWizKidがカナダのラッパーDrakeと共演した「One Dance」が音楽ストリーミングサービス「Spotify」で過去10年間で2番目に多く再生された楽曲になるほどです。

基本的にアフロビーツに分類される楽曲では、ラテン発祥の音楽レゲトンやあの大ヒットしたEd Sheeranの「Shape Of You」などで使われているリズム「トレシージョ」や、サブサハラアフリカを由来とし、キューバで発展したリズム「クラーべ」を基調にしたビートが使われています。ただ、上に大量に羅列された固有名詞を見て分かるように、アフロビーツはさまざまな要素を融合した音楽であるために、ジャンルの定義は曖昧で、こうして記事を書いている自分自身もどこまでがアフロビーツでどこまでがそうでないのか、正直よくわかっていません。(笑)

どのような音楽なのか知るためには、聞いてもらうのが一番だと思うので、おすすめの楽曲を紹介します。

Burna Boy「Wonderful」

ナイジェリアの港湾都市ポートハーコート出身、アフロビーツの中心的アーティストであるBurna Boyがルーツへの愛を歌った楽曲「Wonderful」。音数の少ないミニマルなビートとハーモニーが気持ちいいです。

J Hus「Did You See」

レゲエなどのジャマイカ音楽に影響を受けたイギリス独自のヒップホップ「グライム」にアフロビーツが融合し、生まれたジャンル「アフロバッシュメント」の代表曲、J Hus「Did You See」。もう融合しすぎてよくわからなくなってきました。J Husのメロウなラップ、かっこいいのでおすすめです。

2.Alté オルテ

次に紹介するのは、ナイジェリアとガーナの若者を中心として盛り上がっている「Alté」という音楽ムーブメントです。Altéはオルタナティブ(Alternative)の略語で、文字通り既存のアフロビーツのようなポップミュージックとは一風変わった、新しく、実験的なサウンドを特徴としています。北米やヨーロッパのインディーR&Bやインディーロックに影響を受けながらも、アフロビーツのようなアフリカやラテンを由来とするリズムを持った楽曲も多く、”アフリカの音楽”であるようで、そうでないようにも聞こえる、不思議な魅力を持っています。

Cruel Santino「Rapid Fire feat Shane Eagle, Tomi Agape & Amaarae」

ラゴス出身のラッパーCruel Santino「Rapid Fire feat Shane Eagle, Tomi Agape & Amaarae」。一度聴いたら忘れられないサビのメロディーがクセになります。Cruel Santino自らが監督しているMVも要チェックです。

Odunsi「star signs Feat. Runtown」

プロデューサーとしても活動し、Altéを代表するアーティストであるOdunsiの「star sign Feat. Runtown」。シンプルにめっちゃオシャレな曲です。夏にビーチで聴きたいです。


というわけで、今回はナイジェリアの音楽シーン「アフロビーツ」と「Alté」を紹介しました。長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただいた皆さんありがとうございます。気になった方はぜひ他の曲も聴いてみてください🎧


【参考】

https://core.ac.uk/download/pdf/234938654.pdf


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