ウチナータイムを時折感じる日常
【れおんの沖縄日記 #001 】
「ウチナータイム(沖縄タイム、沖縄時間)」という言葉を知ったのはまだ群馬に住んでいた高校生のときだったと記憶している。
集合時間になってもこない、バスが時間通りに来ない、何かの記事では就活中の学生が面接の際に「ウチナータイムっていうけど時間通り会社にこられる?」と聞かれたらしい。いまでも覚えているということは当時の自分にとっては驚く話だったのだろう。
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21年しか生きていない若者が人生を語ってよいのかわからないが、人生とは不思議のもので今は縁あって沖縄に住んでいる。
県外から来た一大学生としての印象を述べると大学生活を送る分にはそこまでウチナータイムを感じることはない。
授業は時間通りに進行するし、課題の期限を延ばす理由にウチナータイムは使えない(使おうと思ったことはないが)。教授は県外出身の人のほうが多いし、学生も県外から来ている人がかなりいるので飲み会になっても時間通りになることが多い。
ただ、時間通りになることが多いだけでウチナータイムは時々発動される。「集合時間は家を出る時間だよね」と言われたときはさすがに困惑した。
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ただ、ウチナータイムが噂通りなのは路線バスである。
本当に時間通りに来ない。10分、15分の遅れならまだ普通のほうで時間になっても20個も前の停留所にいたことすらある。沖縄出身の友達は逆に東京の電車の正確さにこわいとすら言っていた。私も2年半沖縄に住んでいるので遅れることには慣れてしまった。
沖縄に始めてきてバスを利用する人はきっと驚いてしまうのだろう。
どのくらいバスが遅れるのか知りたいと思った私は最近「バスなび沖縄」を利用している。いまバスがどの位置にいるのかがわかるのでありがたい。
読んでくださっている方、もし沖縄でバスになる機会がある際には「バスなび沖縄」などを利用することをおすすめする。
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先日遠出をする用事があり、バスを利用して移動した。その帰り道、バスの停留所につくとちょうどバスがきたので乗って帰路についた。
最近バス停で30分くらい待つことが続いたのでうれしいなと思い、降りる停留所までの道のりを確認しようと「バスなび沖縄」を開いてみると、
乗ったはずのバスが30個近く前の停留所にいることがわかった…。
どうやら私は定刻通りなら40分くらい前に出発したはずのひとつ前のバスに乗っていたのだ。
帰れることに変わりはないのでよかったが、沖縄にはウチナータイムがあることを改めて実感したのだった。