ひとりごとです 「叙々苑を『意外と安い』と思ってしまった弱者男」

 焼肉きんぐのきんぐコース(税込3498円)ですら高級品だと思っている警備員です。最近では、美味しい料理で満足することを「優勝する」なんて言葉で表現しますが、3500円で勝者になれる世界が最寄り駅からたった2駅先にあるんだなと。これにアルコール飲み放題(税込1529円)を追加すれば、“全くの無名で優勝”なんて箔が付いたり。

 そんな安売りな優勝者は、最近叙々苑のホームページを見ました。「そういえば、叙々苑っていくらあれば行けるのかな…」と。1番近い仙台パルコ店のページにお邪魔しました。気まぐれで助けた御老人が超が付くほどのお金持ちで、たまたま目の前に叙々苑がある。「お礼に焼き肉でも…」とお誘いがあり、二人で叙々苑にチェックイン。そんな都合の良すぎるシチュエーションを妄想しながら、食べたいメニューを遠慮なく召集。

食べたいものリスト

タン塩焼 (3400円)

上カルビ焼 (3800円)    

上レバー焼 (1800円)

ハラミ焼 (3100円)

ネギホルモン辛口塩味 (1800円)

豚トロ焼 (1800円)

しいたけ焼 (1000円)

キムチ (800円)

叙々苑サラダ (800円)

ユッケ (2600円)

石焼ビビンバ (1900円)

叙々苑チゲ (1600円) 


 締めて24,400円。叙々苑で食べたいものを好きに頼んでこの値段。高いととるか、安いととるか。私は「意外と安いじゃん」と思いました。(カミソリに使うお金をケチって、日々カミソリ負けの悔しさに涙を飲むしみったれ男です) 

 当然、物の価値というのは人それぞれな訳で、普段何にお金を掛けるのかも三者三様です。私は食事に使う金額が多いですが、それでもファミレスなんかは「高いな…」と感じます。「マックは高級品」などと言われる事も多くなりましたが、本当にその通りだと思います。

 しかし、叙々苑24,400円に対する「意外と安いじゃん」という感想。これは、もう、アレです。お祭りの出店や、某夢の国に行くと陥るアレ。高いはずなのに、妥当な値段だと錯覚するあの現象。アレの高級店バージョン。高級店という肩書きのなんと偉大なことか。娯楽に使うお金でさえケチる弱者男が、いとも簡単に24,400円を差し出してしまう神々しさ。もちろん、私の人生の楽しみは食べる事だけではありません。ゲームだって買いたいし、服だって買いたい。最近は、お香を焚いて昇ってゆく煙を見ながらお酒を飲む事にはまってます。叙々苑に24,400円も使ってしまっては、それらをする余裕が無くなってしまいます。それなのに何故「叙々苑になら…」なんて考えてしまうのか。それは、“絶対に満足出来る”という確信があるからだと思いました。

 趣味で女装をする私は、美顔器が欲しくてネットショッピングなどで商品ページをみたりしますが、美顔器に24,400円出せるかと聞かれると答えはNOです。理由は、本当に効果があるのかどうか半信半疑だから。商品説明欄や、レビューに書いてあるような効果はあるのか…そんな事を考えると購入を見送ってしまいます。(もしも美顔器を買って効果がなかったら、お金を失った事よりも自分の“美のセンス”の欠如に絶望してしまうので、自分を嫌いになるような事は避けたい) 
 しかし叙々苑ならば、行った結果自分を嫌いになった…なんて事はまず無いでしょう。普段食べられないようなお肉に満足し、「叙々苑に行った」という経験としての価値も十分あると思います。あと、これは個人的な意見ですが、恐らく叙々苑は“沼る”心配が無い。恐らくです。ホストやキャバクラ、ギャンブルなどでは沼るという現象が起きますが、叙々苑に沼る……無いでしょ?高級料理店に行って「また来たい!」と思う事はあるでしょうが、その「また」って明日とか来週とかの話ではないはずです。せいぜい数ヶ月後の事でしょう。ホストやキャバクラみたいに、数十万という大金を連日使うような事を料理店ではしないはず…ですよね?

 そう考えると、叙々苑に24,400円ってなんてコスパの良い娯楽でありましょうか。舌も胃も、心も満足!こうなれば、タン塩焼(3400円)を上ネギタン塩焼(4400円)に変更して、25,400円使ってしまおう!

 それでは25,400円を握りしめて…良い美顔器がないか一応もう一回探してみます… 


最後に一言

効果のある家庭用脱毛気器も探してます

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