ひとりごとです 「9%」

 100%全力を出して生きてますって自信を持って言える人居ますか?多分居ないですよね。自分も言えないです。というか、言いたくないです。なんか、惨めになるから。「俺の100%こんなもんだったのか」って。別に「俺はまだ本気を出してない」とか、「俺には眠ってる才能がある」なんてことを言いたい訳じゃない。単純に怖いだけ。身の程を知るのが。

 そんな私が尊敬する存在は、ストロング酎ハイ。飲んだことありますか?びっくりですよね。あれで9%なんて。ストロング酎ハイでの失敗談を集めたら、広辞苑くらいの厚さになるんじゃないかな?って程です。

 ストロング酎ハイの恐ろしいところは、ジュースの様な風味であること。
初ストロングの1口目「あれ?ちょっと苦いジュースじゃん」
初ストロングの感想のあるあるだと思います。それで勘違いして一気飲みなんかしてしまうと…。
 「能ある鷹は爪を隠す」とはまさにこの事です。最初は脳をだましアルコールの存在感を消す。そして油断したターゲットがブツを一気に胃へ流し込んだその瞬間、反応する間を与えぬ早さで奇襲を開始する。あっという間に高アルコールから逃げ場を失った身体は見事に潰される。

 ストロング酎ハイはアルコールの質でいったら悪いかも知れませんが、もし戦国時代に生きていたら最強の武将として名を馳せていたかも知れません。(何言ってんだ?)
まぁ、強いやつは殆どの場合劣悪なやつが多い。酒も、人間も。

 たった9%で人を酔わせたり、潰したり、壊したり出来るストロング酎ハイ。今の私は、少なくとも9%以上は出しているけど、アルコールの9%とはとても張り合えない。この駄文を書いてる今だって、少しでも面白いものをかける様に頭を回転させている。ただ、この文章でどれ程の人が「面白い」と言ってくれるか。
ストロング酎ハイでベロベロに酔った状態の人の剽軽(ひょうきん)さに勝てるのか。自信を持って「YES!」と言えない自分が情けない。

 嫌な事があったり、疲れた時にストロング酎ハイに頼る方も多いと思います。自分もそうです。怖いけど、頼もしい存在でもありますよね。ヤンキーにお金を払って「これでいじめないでね」的な関係。本当は関わらない方がいいんだろうけど、でも頼りになるのは事実だから仲間としてそばに居て欲しい。たとえ健康を犠牲にしてでも。ちょっとした悪魔との契約ですね。まぁ、あの値段で嫌な事を一瞬でも忘れられるなら別にいいか。151円で召還出来る悪魔。あんなに恐れられていた悪魔も、今ではチンケな存在になったものです。
 ただ、チンケになった今も力だけは本物です。酔っぱらって暴れさせるわけですから。当の本人は、暴れていたのを忘れているので本当に悪魔が乗り移ったかの様です。悪魔払いじゃ祓えないことを考えると、宗教上の悪魔より強いかもしれませんね。さすが能ある悪魔です。

 ストロング酎ハイの危険性は散々言われているけど、ストレスを抱えすぎるのもまた危険。そう自分に言い聞かせて、これからも悪魔に身を委ねたいと思います。ただ、飲み過ぎには注意。悪魔が蝕んでくるのは身体だけじゃありません。人間関係や信頼にまで手を伸ばしてきます。いくら身近な存在になったとはいえ、あくまでも悪魔。付き合いかたには注意しましょう。


最後に一言

酒の失敗談を七個集めたら
ギャルのパンティ貰えるかな?
 

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