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もう愛犬に「おりこうさん」って言わない!


2000頭以上もの、犬をトレーニングしてきた、メンタルドックコーチ中西典子さんの新刊を読んで。やっぱり中西コーチのトレーニングは、犬も人間もワクワクする。

中西コーチは決して犬に命令はしない。じゃあいったいどうするの?と思うでしょう。中西コーチは犬にお願いをするのです。もちろん、そのお願いは、聞き入れてもらえない場合もあるけれど、それでもいいのです。犬そのものの性質を丸ごと受け入れることで仲良くなる。そこが中西コーチの魅力です。そんな中西コーチの新刊『やってはいけない愛犬のしつけ』には、犬と人間が家族として仲良く暮らすコツが、たっぷりと書かれています。そんな幸せになるコツを教えてもらえるのだから、ワクワクしないわけがありませんね。

ギズモ(愛犬)!上から目線でごめん!!

『犬という動物を尊重して、命あるものとして対等にありがとうと言える飼い主であるよう心がけたい。』(本書より)

私は、なんといってもこの言葉にシビレました。そして誓ったことは、愛犬ギズモに対して「おりこうさん」と言わないこと。私は、中西コーチにお会いし、直接指導を受けたことがあるにもかかわらず、ギズモに対して「おりこうさん」を連発していたのです。なんと上から目線の発言なのでしょう。私は、ご飯をつくったり、散歩にいったりすることで、すっかりいい気になっていました。中西コーチはこう言っています。「おりこうな犬」とは「人間にとって都合のいい犬」。そう、トリミングサロンのお姉さんなんかに「とってもおりこうさんでしたよー」なんて言われて喜んでいる飼い主さん。人間にとって都合がいい犬だから嬉しいのですか?都合がいい犬だからかわいいのですか?私は、「おりこうさんだったね」ではなく「ありがとう」と言葉がでる飼い主になります。

ギズモ(愛犬)!頼りなくてごめん!

『私は優位に立ちたいとは思わず、できれば対等な家族として頼りにされる存在になりたい』(本書より)

そうです。私はギズモに頼りにされる存在になりたいのです。飼い主なら、みんなそう思うでしょう。そのためには、どうしたらいいですか?まず、私たち人間が、犬本来の性質を尊重し、受け入れることから、始まるのです。そうして仲良くなることで、信頼関係が生まれます。ちなみに、中西コーチは、人間のことも、犬同様に受け入れ、誰に対しても命令調ではなく対等な姿勢です。だから、この人の言うことなら聞こうと思わせるのでしょう。きっと犬達も同じように感じ、この人の言うことなら聞こうかなと、考えるのかもしれません。だって好きな人、頼りになる人の言うことなら、聞きたくなりますよね。私も、犬だの人間だのと種族にかかわらず、相手を尊重し、変えようとせず、受け入れることができる人間になります。

だってギズモともっと仲良くなりたい!


私は、ギズモに頼りになる家族と思われたい。もっとギズモに好かれたい!本書を読むと、こんな風に愛犬のことが、今までよりもっと愛おしくなります。そして、愛犬ともっともっと仲良くなりたい!と思うに違いありません。そんな風に心を弾ませるのは、飼い主だけでいいですか?私たち飼い主が、犬本来の性質を受け入れると、愛犬たちは、きっと目を輝かせるでしょう。私たち飼い主が願うのは、犬と人間の両方が幸せになること。犬にばかり、人間の生活にあわせてもらうのは、フェアではありません。すでに、犬たちはできる限りの習性をおさえ、今日も私たちの傍にいてくれるのだから。愛犬に「今日もありがとう」と言葉がでるような飼い主になりたい。そうすると、愛犬はワクワクして、ワン(おりこうさん)といってくれるかもしれません。


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