2022/7/24 BIGMAGIC CS 3位 雷パルキア【ロストアビス環境】
はじめまして。カドショの自主大会ではありますが、150人規模の大会で3位入賞した記念に書いてみます。
個人の備忘録的意味合いの強い拙い駄文ではありますが、参考にしていただけたら嬉しいです。
1.環境予想
前週の大会データでは、シェアトップ3が
パルキア
ギラティナ
ミュウ
でした。
3デッキすべて使った上での個人的な所感は、
パルキアはミュウに有利
ミュウはギラティナに有利
ギラティナはパルキアに有利
です。ただ、どれも明らかな優劣とまではいかず、構築、引き、プレイング次第で割と簡単にひっくり返ります。
ただ、依然として一定数いる裏工作アルセウスや最近活発な非ルール系統の存在、そこに安定性を加味すると、やはり3つの中でもパルキアが一歩抜きん出ているな、という印象でした。
そこで「パルキアに強いパルキアが結局一番強くてすごいのでは!?」という思考により、雷パルキアを持っていくことを決断しました。
蓋を開けてみると1週間で大きな環境変化はなく、トップシェアがパルキア、次点でギラティナ、ミュウと続いていたのでまあ読み通りだったかな、と。
2.デッキレシピおよびカード解説
まず、レシピは以下になります。
大方スタンダードなターボ型の雷パルキアですが、いくつか特徴ある部分をお話しできればと思います。
①エンペルトV
今大会MVPの一角。メインの役割は3つあります。
・ギラティナ対面で、相手の初動を遅らせる
ギラティナをはじめ、ロスト系統のデッキは初手からキュワワーでぶん回すのが生命線。キュワワーの特性を封じることで相手の初動を遅らせ、さらにウッウでの攻撃もできなくします。
・非ルール系統の封殺
現環境の強力な非ルールは、たねポケモンの特性に頼ったものが多いです。
代表的なものとしてはレジギガス、ソルルナ、きままにおよぐ、そしてロストバレット。これら非ルール系統をまとめて封殺できるのは本当に強力。
・ミルタンクの突破
数は少ないですが、万が一出てきた場合、エンペルトがいないと詰みます。今大会では1回だけ当たりました。
②メタモンV
今大会MVPその2。主な役割は2つ。
・ピン差しVポケモンの再利用
バレットデッキのように、対面ごとに有利なVポケモンを押し付けて戦う系統のデッキですが、各ポケモンがピン差しという欠点があります。全ポケモン2枚ずつ入れる枠は当然ありません。そんな悩みをたった1枚で解決してくれる、優秀すぎる子です。
・パルキアVSTARでの奇襲
ボールでパルキアVトラッシュ→Vへんげから即時VSTARに進化するという動きが非常に強力です。メタモン使われ慣れてない相手にとっては、意識外からいきなりあくうのうねりやスターポータルが飛んでくるので相手の目論見を崩すことができます。
③ミュウ3、バケッチャ1
一般的なターボ構築だとミュウ4枚が多いですが、ターボデッキは雪道に弱いという宿命があります。
そこをボールで解決できることを重視してバケッチャを採用。万が一スタートしても回収ネット4投なので大した問題にはなりません。
ミュウ3枚については、確かに初手ミュウスタートが理想ではあるものの、ディアルガと違ってほとんどのポケモンがアタッカーとして機能するため、ミュウ以外のスタートでもそこまできつくないと考えてバケッチャに枠を譲りました。でもクロバットスタートだけは絶許。
④基本雷エネ1、スピード雷エネ3
世に出回ってる雷パルキアと一番違うのはここかな、と思ってます。
スピード雷の強さはもはや説明不要だと思うので割愛して(笑)
基本雷エネがスピード雷エネに勝る点は以下3点だと考えています。
・エネルギー転送でサーチ可能
・トレーニングコートで回収可能
・ジュラルドンVMAXに止められない
ジュラルドンに関しては環境にほぼいない+いたとしてもライコウやクワガノンでは殴り合わないので無視しました。
エネルギー転送の対象については、そもそも雷エネがほしい場面というのは1試合にだいたい2回くらい、うち1回は8割型後攻1ターン目です。
後攻1ターン目においては山の中に眠っている雷エネ+サーチ札は5枚、エネルギー転送を引いた際にサーチできる基本雷が1枚でもあれば、他の3枚が基本雷だろうがスピード雷だろうが変わりません。
ならば当たった際に追加で2枚ドローがついてくるスピード雷は採用し得だと考えました。
次に、トレーニングコートでの回収について。
上でも述べたように、水エネではダメで雷エネが欲しい場面というのは、後1を除けば1試合に1回程度です。
ターボ構築は初手からガンガン山を掘るので、中盤以降の雷エネが欲しい場面では、だいたいスピード雷2枚目以降が引けてます。実際、今回の10試合で雷エネが欲しいときに手札に無い、という場面は0でした。
この話でよく指摘されるのが、「基本雷がサイド行ってたらどうするの?サーチも回収もできないじゃん!」ってことですが、これは確率的に無視していいと考えてます。
後攻を取る確率→50%
基本雷がサイドにある確率→10%
本来当たり札のはずの4枚(スピード雷+エネ転)のうち、どれかを引いたと仮定して、それがハズレ化してしまったエネ転である確率→25%
全部掛け算すると、1.25%です。実際はエネ転+スピード雷が引ける確率などもあるのでもっと低いです。これが起きたらさすがに運が悪かったと割り切るしかないし、起きたところで負けに直結する話ではありません。
また、トレコでの回収については上述の通り、だいたいスピード雷が引けてます。
ターボパルキアとスピード雷の相性は本当に抜群だと思うので、ぜひ使ってみてください。世界変わります(笑)
3.基本的な立ち回りと、各対面での意識
先攻時はシンプルで、山を掘りながらとにかくパルキアと相手に合わせたアタッカーを用意します。
このデッキの真価は後攻時で、現環境で後1からVポケモンを狩れるのが大きな強みです。今の環境で先1でベンチを展開してこないデッキはほぼいないので、相手を倒せる圏内ならライコウ、倒せそうになければクワガノンでの攻撃を目指します。盤面や手札にもよりますが、ベンチに置く優先度は雷アタッカー>ゲッコウガ>その他です。
ゲッコウガを最優先にしなかったのは、メロンやスピード雷など、縦引き力の面でも雷アタッカーの方が優秀なため。
手札に水エネしかなくてかくしふだの2ドローが優先される場合はゲッコウガ優先になります。
2ターン目以降は相手によってアタッカーを選択しながら出していきますが、ポイントとしては「メタモンを必ず盤面or手札にキープしておくこと」です。こうすることで、有利なアタッカーが倒れた後に即座に再起動ができます。
また、パルキアVが倒れると1ターン遅れかねないので、パルキアVが狙われそうな場合はメタモンをベンチに出しておきましょう。
スターポータルの使用先としては、メインはゲッコウガですが場合によってパルキア自身や、ミルタンク相手にはエンペルトに使うこともあります。
次に、環境デッキ相手で注意する点について。
①裏工作パルキア
今回もシェアNo.1予想、ここに勝つために雷パルキアにしたと言っても過言ではないです。
先攻の場合はパルキアVSTARでパルキアVを取るところから入ります。回収ネット等でベンチを調整しながらこちらのパルキアのワンパンを防ぎつつ、ライコウでワンパンを狙っていきます。相手がマナフィを置く前に狙えるようならげっこうしゅりけんで裏のジメレオンを狩れると楽になります。
後攻時は、後1パラライズボルトでメッソンを倒すことを狙います。
②ギラティナ
基本的には不利。序盤はエンペルトを前に置き、2ターンで起動させます。相手のギラティナにエネが2枚つくまでは、ボスやヒモ対策でエンペルト単騎が理想。相手がキュワワー使えずギラティナの起動に手間取っているうちにサイド2~3枚取っておきたいです。というかそのくらい差をつけておかないと基本勝てません笑
相手は終盤ベンチを絞ってパルキアの打点を下げてくるので、できれば最後のギラティナにはヤミラミを倒すついでにゲッコウガで90点乗せておくと最後の詰めが楽になります。
③ミュウ
基本不利。一度も対面なかったので想像の範囲ですが、とにかくサイド先行することが重要。デッキの仕様上体力の低いVポケモンが多いので、出遅れたら確実に押し切られます。
幸いベンチをはちゃめちゃに展開してくるデッキなので、後1ライトニングロンドで相手を倒せる可能性は割と高いです。ベンチ埋まってなくて倒せない場合は、クロススイッチャーでゲノセクトを縛りつつパラライズボルトで止めるしかありません。正直ミュウはギラティナ以上にキツいので、今後シェア増えたりしたらドラピオンの採用も検討すべきレベル。
これだけ見ると「上位3デッキのうち2つに不利じゃん!」って思うかもしれませんが、現在のパルキアのシェア率を考えたら十分握る価値のあるデッキだと思います。
ターボパルキアはプレイングも構築も幅が広くて楽しいデッキです。
デッキ構築が上手な人間ではないので改善点は多々あると思いますので、ここから環境や好みに応じてカスタマイズしてもらえればと思います。
初めての投稿なので全文無料にしましたが、もし参考になった!と思っていただけたら投げ銭いただけると嬉しいです。
いろんな人に参考にしていただけるようなら今後も投稿しようと思います。
ではでは、ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました!
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