BricsCAD 用の GETENV/SETENV コマンド
AutoCAD LT をガッツリ使ってる人が、他CAD や AutoCAD への移行を検討するときに問題になりがちな点として、 GETENV / SETENV コマンドを多用したメニューマクロが移植できない。という点があります。
ビールが高価だったからホッピー作りました的に、貧民の知恵としてカスタマイズに向かない(安い)AutoCAD LT でなんとか使いやすくしようと頑張った結果として広く使われていた方法ですが、AutoCAD LT が(日本では)無くなってしまった以上、代替手段を考えなければならない人がまだ結構いるのではないかと思います。
そこで、GETENV / SETENV コマンドを BricsCAD (Lite 以上)で使えるようにした LISPプログラムを GizmoTools サイトでフリープログラムとして公開しています。
効能
プログラムを読み込むと、BricsCAD に GETENV と SETENV コマンドが追加され、以下のようなメニューマクロをそのまま使えるようになります。
^C^C_setenv;横;\_setenv;縦;\_id;\_rectang;non;@;non;$M=@$(getenv,横),$(getenv,縦);
AutoCAD LT でゴリゴリにカスタムしたものは対応できないケースもありますが、8割がたのマクロは動くはずです。(あと、奇数の ”” 囲みハックは外しとけ。)
GETENV コマンドは、 'GETENV の割り込みコマンドとして使用できる形になっていますが、副作用として GETENV コマンドを実行すると、コマンドラインに取得した値が2回表示されます。
例. "幅" の環境変数に 120 が格納されている場合
GETENV
変数名を入力 :幅
120"120" <- これ
値として使われるのは後の "120" の方なので基本的には問題ないです。
プログラムの読み込み方
appload コマンドを実行して、ダウンロードした "gz_envfunc.des" のファイルを追加します。
追加後に、自動ロードにチェックを入れておけば常にロードされる状態になります。
対応する BricsCAD バージョン
V22 以降です。
GizmoTools もよろしく
拙作の有償アドオン GizmoTools には gz:getenv / gz:setenv のコマンドを入れているのですが、万が一CAD本体に搭載されたときにバッティングしないように作っているものです。
カスタマイズ向けの機能も搭載されていたりするので、ツール&サイト維持のために買ってくれぃ。