2025年の DWG 互換 CAD 界隈
2025年、あけましておめでとうございます。
ということで今年も書きました。例年に習って今年も去年の振り返りと 2025年の AutoCAD(DWG)互換 CAD はこうなるかも?っていう予測をしておきます。
去年の予想を振り返り
まずは去年の予想を振り返り。
📝 新しい DWG形式は出るのか?
結果 >> 予想通り出ませんでした。
📝 死んだ互換CAD ある?
結果 >> AresCADベースの CorelCAD が撤退して Aresが引き継ぎ。互換CAD の範疇に入れてないですが、TurboCAD が 2024年9月に日本語版の提供終了しましたね。規模の小さいところから死んできてる感じです。
📝 Architectural や Civil 3D、Mechanical などソリューションの移行先は出てくるか?
結果 >> 予想通り対応進みました。細かい話は後述。
📝 互換CADもサブス化してく?
結果 >> 予想通り、業界全体としてはサブス化が進みました。
2024年中に IJCAD のサブス化、BricsCAD の永久ライセンス維持(初年度メンテは必須化)っていうのは事前のアナウンスもあったので想定通りでしたね。
旧Ver の足切りが始まったら買い切りライセンスをやめる兆候ですので、永久ライセンスで買うなら早め長めをおすすめしておきます。🤤
2024年の主な出来事
AutoCAD
👍 AutoCAD 2025 に 機械学習系の機能がちょこっと追加。
👍 .NET API が Framework から Core へ移行。
😞 AutoCAD というか Autodesk が直販モデルに移行。(結構前からその傾向はありましたが)とうとう代理店イラナクネ?が顕在化。
BricsCAD
👍 BricsCAD V25 はサブスが結構値下げ(元が変に高かった)、他がちょい値上げ。(買い切りは維持するよのアナウンス。)
👍 BricsCAD V25 の UI がかなりモダンになった。
👍 BricsCAD V24、V25で点群周りがかなりよくなった。
👍 BricsCAD V25 Mechanical で ACMデータとコマンド対応が進んだ。
👍 BricsCAD V25 Pro で Civil3D データの API対応が進んだ。
👍 BricsCAD V25 で AI予測が一部見える化(インサイト表示)された。
😞 BricsCAD の Appleシリコンネイティブ対応はまだらしい。
IJCAD
😞 IJCAD がサブス化&ちょい値上げ。
😞 CAD機能的にはアップデートどこ行った?レベルの更新内容。
IntelliCAD
👍InteliCAD V13 リリース。
👍ダイナミックブロック対応がちょっと進んだ。
😞 ITC メンバーちょっと減ったかも?
という感じでしょうか。
引き続き機械学習系(AI)機能が AutoCAD&BricsCAD で強化されてきています。
主要 3 CAD の進化具合は、
BricsCAD >>>> AutoCAD >>>…>>> IJCAD
という感じでしょうか。IJCAD は機能面よりもライセンス面の更新が大きかったですね。中国の不動産が壊滅的なので ZWCAD や IJCAD などの中国メーカーがベースの CAD は投資が鈍りそうな気配があります。
総括
という感じで、だいたい思っていた通りの結果でした。
2024 年は、AutoCAD が商業的にある種劇的な変更が強行された年になったので事件は現場で起こってる! レベルで色々大変になっていると思います。(特に大手さんは)ユーザ的にはライセンス更新のタイミングで大変になると思いますので、真面目な話として互換CADへ移行するなら検討は早めがいいと思います。
で、今年は?
一応予測しておきます。
ここから先は
¥ 300
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
サポートありがとうございます。 モチベーション維持等々、有意義に使わせていただきます。