2024年の DWG 互換 CAD 界隈
2024年、あけましておめでとうございます。
ということで今年も書きました。note に移行してから初になりますが、例年に習って今年も去年の振り返りと 2024年の AutoCAD(DWG)互換 CAD はこうなるかもっていう予測をしておきます。
2D設計は全体的な需要としては既に減衰期に入ってますので、この記事のようなまとめもそろそろ要らんかな?という気はしますけどね。🤤
去年の予想を振り返り
まずは去年の予想を振り返り。
📝 新しい DWG形式は出るのか?
結果 >> 予想通り出ませんでした。
📝 AutoCAD の思い切った価格戦略で互換CAD は死ななかったけど今年は?
結果 >> 予想通り死にませんでした。引き続き AutoCAD からの流入はあるので互換CAD全体としてはちょいUPかなと思います。
📝 Architectural や Civil 3D、Mechanical などソリューションの移行先は出てくるか?
結果 >> 予想通り対応進みました。細かい話は後述。
📝 互換CADもサブス化してく?
結果 >> 予想通り(ほぼ)変わらずだけど、今年は…。
2024年は IJCAD では実質的なサブスに移行、BricsCAD は永久ライセンスの選択肢は残すけど初年度だけメンテ必須化するよ、っていうアナウンスは出ているのでサブス化圧は高まっていますね。
旧Ver の足切りが始まったら買い切りライセンスをやめる兆候ですので、永久ライセンスで買うなら早め長めをおすすめしておきます。🤤
2023年の主な出来事
😯 オートデスク株式会社(日本)の社長が1年で交代してた。
👍 AutoCAD 2024 に 機械学習系の機能がちょこっと追加。
👍 AutoCAD LT に LISP 搭載!(昔のLT LISPエンジンのように変に遅いのと素の R が LT 価格で提供されてる日本では関係ないけど。)
👍 AutoCAD for Mac 2024 で Appleシリコンにネイティブ対応!
😞 BricsCAD の Appleシリコンネイティブ対応はもうちょっとかかるらしい。
👍 BricsCAD で MAP系の機能が拡充された。
👍 BricsCAD の AI系機能がこなれ感のあるレベルになってきた。
👍 BricsCAD V24 Mechanical の ACMデータ対応が進んでる。
👍 BricsCAD V24 で QDIM復活。(特許切れでゴロにタカられる要素がなくなった?)
👍BricsCAD ですべてのライセンスで初年度のメンテが必須。(買い切りライセンスは残す方針らしいので一安心。)
😞 IJCAD のサブス化が進んで実質サブスになる事が確定。(2024年2月1日以降メンテサブス必須)
👍InteliCAD V12リリースと ARX互換のAPI(IcAPI)、ダイナミックブロックに一部対応が入ってきた。
という感じでしょうか。
機械学習系(AI)機能が AutoCAD にも目立つ形で実装され始めてますが、これについては BricsCAD が先行して実装していてこなれ感も出てきているので、どちらかというと AutoCAD が後追いしてる感じになってるかもしれません。(方向性が違うので一概に言えませんが。)
主要 3CAD の進化具合は、
BricsCAD >>> AutoCAD >>>>>>> IJCAD
という感じでしょうか。IJCAD のアップ具合がパッチですか?っていうレベルでユーザからの不満の声が私のところにもちょくちょく届いてたりしますです。GstarCAD みてると次バージョンは若干多そうですが。
総括
という感じで、大体思っていた通りの結果でした。
2023 年は前半に X(旧Twitter)社をはじめ、テック系のレイオフも結構目立つ感じで行われてたりして、autodesk も例に漏れず 250人ほど人員削減した上に日本法人の社長さんが1年で変わってたりするということで、各社もろもろ人員的な混乱が若干あったように思います。
で、今年は?
そろそろいらんかなと思いつつ、一応予測しておきます。
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