振り返るには。。。
釈迦如来坐像の仮組み。
振り返るにはまだ早いですが、、
多くの人にご協力頂きながらやっとここまで辿り着きました。
携わって下さっている皆さん、応援して下さっている皆さんに感謝申し上げます。
これからさらに微調整して、台座、光背、截金を施し、
2020年3月11日に岩手県大槌町にお届けに参ります。
思えば。。。
東日本大震災が起き、「被災地に祈りと鎮魂の仏像を届けたい」とツイッターで呼びかけ、
二人の関係は始まりました。
江戸仏師の流れを汲み、近代彫刻の技法を受け継ぐ加藤巍山。
京仏師の流れを汲み、伝統的な技法を受け継ぐ三浦耀山。
どちらかといえば、、、
私は感情型、夢想型
彼は理論型、現実型
ついつい気持ちが先行してしまう私。
挫けそうになっているところを何度も助けてもらいましたよ。
震災後、パニック症になっている私を車に乗せ、木曽の山奥に檜を買い付けに行ったり、
岩手までの道程をずっと運転してもらったり。
いつも私が泣きごとを言う係。
このプロジェクトを始めた際の約束事の中に、
「お互いに無理はしない」という項目もあったのですが、
なにしろ、この大きさの仏像ですから無理をしないことの方が無理です。
罵詈雑言や偽善者呼ばわりも何のその。
動くか動かないか迷った時は“動く”
動いてから考える。
出来ると判断しなさい。
方法は後から考える。
できないことを出来るようにするにはどうしたらいいか。
ゲラゲラ笑いながら、いつもそんな話ばかりしてます。