皆さん どう思いますか?
私は、鳥取県の中央に位置する地域「倉吉(くらよし)」にフォトスタジオを設け、撮影・講師のお仕事を、地元はもちろん、近隣の島根、岡山、そして大阪、京都、九州など出張撮影を行っています。
カメラマンとしては17年目、今日で起業して2020年で5年目を迎えます。
ウエディングフォト専門で始めたこのお仕事でしたが、今は、人生に関わるイベント撮影、また、企業様HP素材撮影依頼などありますが、特に多いものが「人を撮る」ことです。これは私がもっとも好きなジャンルであり、得意です。
今日は仕事の話ではありません。
皆さん どう思いますか?
拍手がない卒業式。
『卒業生入場です!!』
体育館中央の扉の幕が開き、緊張した表情の小学6年生が綺麗な列をつくり保護者の前を歩いていく。
我が子の晴れ舞台。私はファインダー越しに息子を探していた。
カシャ!カシャ!
パタパタ・・・
カシャ!カシャ!・・・
意識は息子を探している・・・が、なにかがおかしい。
入場する息子を撮影し、回りを見ると・・・ぞっとした。
保護者9.5割が我が子の撮影。残り0.5割の5割は目で我が子を追う。残り5割が小さな拍手・・・やばいと思った。
私はあわてて、カメラを置き、一人大きな拍手を一生懸命送った。気がついた周りの保護者の方々もまばらに拍手。複雑な気持ちになった。
35年前に私も、ここで小学の卒業式をした。
幕が開き、緊張しながら体育館に入ったら、割れんばかりの拍手に心が動いた事を覚えてる。コロナ騒動で在校生が出席していない卒業式だからそこ、我々保護者が卒業生を心から迎え、感謝の気持ちを行動で示さないといけなかったと反省した。
一度しかない、小学校の卒業式。そして、これからも一度しかない人生。
文明の発展、便利になった生活、何でも手に入る世の中になったが、なにか大切なものを忘れてしまった、そんな気持ちになった。
泥にまみれで遊んでわかった、川で泳いで溺れてわかった、花火を解体し火傷してわかった、友達と喧嘩してわかった、経験が次に繋がる気付きをくれる。我々大人が子供に渡せる経験。
次男、三男の卒業式、入学式には思いっきり拍手を送りたいと思った。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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