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ぎぶたけ
2020年12月3日 18:37
酸素のぶくぶくする音が、テレビの音に聞こえると言って笑った。えー、聞こえないよ と答えると、漫才してるみたいじゃない?と言った。そんな事を繰り返しながらも、苦しそうな時間がどんどん溜まってきているのを感じた。思わず「痛い?」と聞くと、美穂ちゃんは真っ直ぐに私の目を見つめて黙って頷いた。その目は、何かを訴えているみたいだった。私は何も出来なかった。どうしてそんな事聞いてしまったんだろ