【第6回ネタバレ注意】「アンボックス」6話を見てからの展開と考察
本日はモーニング2021.14号の発売日。今回で6話目。ついに犯人逮捕にまでこじつけた捜査ここから残り半分の5話はどのような展開になるのか。読んでる皆さんのメンタルもかなりきついと思います。前回と同様勝手な個人的考察をして行こうと思います。ネタバレを含むので見てない方はココでストップ!
〈過去記事〉
「判明した事実」
①供述どおり、るみは殺され山中に埋められていた。
分かっていたことですが、前回までは大山の供述のみだったので遺体が確認できるまで僅かな希望を持っていましたが、その願いもむなしく散りました。
「時系列を改めて整理」
前回からのコピペに追加。
2話目で秋田るみを実家に避難させたのを1日目とカウントすると、
1日目:るみが実家に避難。
2日目:昼過ぎにるみが外出。その日には戻らず。
※大山→るみに電話。大山がるみを車で迎えに行きアパートへ戻る。その後、るみが死に大山が遺体を車で山に運び埋める。
3日目:午後3時に通報。現場に捜査員が入る。
4日目:新聞で報道される。特捜本部にて会議。夜に西川係長が入院。
5日目:生安の二人は横井教官と秋田家へ。5話の冒頭、3人で秋田家からるみの事情聴取。大山の発見、逮捕、るみの死を告白。
夜に横井教官、カナ、益田は秋田家にるみの死を伝える。署では大山の取調べに源を行かせる。
「※」は大山の供述のみで裏づけはまだ。
流れから行って殺人については否認するだろうと思いましたが、こうして見ると殺意を覚えます。自分も自分の子が同じ目にあったら、同じように苦しめて殺してやりたいでしょう。
それにしても大山一人でやったのか・・・。ある意味予想外でした。もちろん協力者の存在はまだ否定はできないけどまず無いだろう。
「マスコミの使命」
少し脱線しますがマスコミについて。例の新聞記者の上司は、
「報道は公権力の監視が使命」などと正義面をしてますがマスコミ自体が大きな権力になっており、公権力の監視という大義名分で都合のいいように切り取って報道したり、自分たちの筋書き通りにしたいだけのゴミのような存在である、と敢えて言っておこう。この話をすると長くなるので、とりあえずココまで。
「秋田家の苦しみ」
今後、母親と妹の加代にどのような苦しみが待ち受けるのか、想像は出来ますが耐え難いことでしょう。SNSではるみだけでなく母親や加代にも誹謗中傷の嵐、正当に裁かれない苦しみ。現実にも多くの事件があり被害者がいて、その遺族もいる。普通の一般人にとっては「よくある光景」として一瞬思いを寄せますが所詮は他人事。たまに出てくる新聞記事で目にしますが、遺族はその時間、ずっと苦しんでる。ずっと・・・。
「取調べ」
大山の取調べは県警の捜査一課の取調べの名人、中富係長かと思いきや、
お偉いさんの指示に反し、刑事課長が我らがエースのフェイジーをご指名。未だかつて見せた事の無いこの表情で取り調べに向かうフェイジー。全ての結果はこの男に託された。あまりにも重い責任。全てを背負ってのこの表情。もう心の底から「頼むフェイジー!」としか言いようがありませんでした。
「今後の展望」
取調べの天才・フェイジーであればまず「落ちる」だろうと予測。
でも落ちたら無事事件の解決・・・となって欲しいがそれで済むハズが無いアンボックス。ここでやはり気になるのが入院している西川係長。そしてカナ。あれこれ頭の中を巡ってしまいますが口に出すのが怖い。考察記事のくせに考察したくない。もう・・・ただ淡々と発売するのを待とう、と思ってしまします(汗)。ただこれは絶対に予測できることが1つ、「絶対予想しない展開がくる」。これだけは言える。しかも奇抜な展開でなく全うな展開で。
そして定番(?)の織紙さんの自分より100倍文章の上手な感想も!
「アンボックスと作者」
ちょっと考察から脱線します。正直作者、凄くないですか?今回のアンボックスはマジなストーリーマンガ。普段はあくまでコメディーとしてのハコヅメ。コメディーマンガ家として板についてきたな、と感じてはいましたが、ストーリーマンガとしては未知数でした。同期の桜、奥岡島事件とストーリーものも手がけましたが、あくまでハコヅメ。ココまで「描ける」とは思ってみませんでした。ハッキリ言ってアンボックスの事件は単純なもの。本当にありそうな事件。それなのにここまで深く、そしてマンガとして面白く。
もう「元警察官」ではなく「大漫画家」と言っても過言ではないと思います。初期は目や顔のバランスも下手くそで構成力でなんとかやってるという感じでしたが、奥岡島事件前後から画力が一気に壁を突き抜けた感があります。その描くキャラに魂が吹き込まれてる。僭越ながらそう感じました。
今回の最後のページの誠二の画、体が震えました。口に出して語るのがおこがましい。だた見ればいい。もうそれだけです。
そして魂が吹き込まれている今作品、おそらく作者や担当は全身全霊で描いていると、そう感じております。
取り合えず今日はこれまで。また更新して以降と思います。前回はしなかったけど(汗)。アンボックス、5話まで、そして6話もメンタル的にキツかったですがこの最後のフェイジーの姿で救われたと感じたのは私だけでしょうか。