潜在的市場規模は1兆元との試算も。急成長する中国のコーヒー市場
ここ最近中国のコーヒー市場が急成長期を迎えていると、先日中国のメディアである新華社が報じました。※1 上海市でこのほどは発表された「2023年中国都市コーヒー発展報告書」によると、潜在的な市場規模は1兆元に達するとのことです。10年ほど前までは、海外の有名チェーンが中国市場で存在感を見せていましたが、ここ最近は中国ブランドのコーヒーチェーン店も台頭しており、なんといまや中国国内のコーヒーショップは11万7300店との調査結果も。新たな市場機会として、世界から注目を集めています。
中国伝統の揚げ菓子や、お茶、中国山椒との組み合わせも。消費者の心をつかむさすがのビジネス力
中国のドリンクといえば、数年前日本でも大流行したタピオカミルクティーが有名ですが、元々はタピオカミルクティーも、ミルクティーにタピオカを入れるという発想力から大流行商品となったいわば「アイデア商品」。
そのアイディア力、言い換えれば消費者の心をつかむビジネス力がコーヒーの分野でも活かされており、天心の揚げ菓子や緑豆の飲料、お茶、山椒など各地の名物と組み合わせた商品などによって人気を集めてきたとのことです。「京東超市」の消費者洞察データによれば、地方都市の一人当たりコーヒー消費額の成長率は北京・上海・広州・深圳の四大都市よりも26%高いことが示されています。中国のコーヒー市場は、大都市のホワイトカラー層から地方都市や農村部まで広がりを持っていると言えます。
美容意識の高まりから変わった化粧品の購入習慣と同様に、新たな「文化」となりつつある中国人のコーヒー市場。日本旅行の目的に、コーヒーを楽しみに、というような方ももしかしたら今後出てくるかもしれませんね。