激安ECの波に乗る、世界で圧倒的な人気ECアプリTemu
激安アパレルECとして若者Z世代から支持を受けているSHEIN(シーイン)に引き続き、そのようなECモデルを模倣する中国ブランドが現れている。激安ECの拼多多(ピンドゥドゥ)が昨年ローンチした「Temu(ティームー)」だ。
■「激安」中国EC、物価高のアメリカで急伸していた
「Temu」は昨年物価高であったアメリカで急成長しており、アマゾンやウォルマートよりも安い商品を提供をしていることから人気を得ていた。 Temuは開始後わずか半月でGoogle Playのショッピングアプリ部門でトップダウンロード数を記録し、2022年11月にはiOSのアプリストアでもアマゾンやウォルマートと競いながらトップになったという。 ユーザー数は2,000万人で、8〜9割がアメリカの利用者だとされている。
「Temu」の特徴について
①500円前後といった安い価格帯商品
②送料は130円(0.99ドル)と安い
③出店販売手数料が安い(非公開だが7-10%程度)
④本社登記がアイルランドで法人税が約12%で安い
⑤商品の返品には積極的に受け付けてくれる
中長期で利益を上げるAmazonの戦略に似たスタイル。
そんな「Temu」が日本上陸?
「Temu」が日本向けサービスを開始すると発表した。 ※1 すでに日本向け航空便を大量に手配しているとのこと。 現在は、米国に加え、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、英国、ドイツ、オランダ、イタリア、フランス、スペイン、オーストリア、メキシコの12カ国向けにサイトを開設しており、日本向けには6月22日に公式発表する見込みだという。
目まぐるしく移り変わるEC業界だが、この急成長・進出度合いを見るに日本内でも「安かろう、悪かろう」が「安かろう、良かろう」という認識にシフトチェンジする日もそう遠くはないだろう。