【未経験から】私の就活体験記【Webデザイナー】
Web受託制作会社の正社員としてWebデザインとコーディング業務に携わった後独立。コーディングとWebデザインのMENTAを始めたこともあり、これから就活を始める方と出会う機会が増えました。そんなメンティーさんを含めこれからWeb業界を目指される方々に向けて、私の就活体験談をご紹介したいと思います。
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1. 就活当時のスペック
▶︎ 経歴
当時、28歳。別業界に転職するにはギリギリと言われる年齢でした。デザイン業界で勤めた経験はありませんでしたが、副業やインハウスデザイナーもどきとして印刷物のデザインには携わっておりました。当時Illustrator歴は10年!ただし独学です。
▶︎ Webデザイン・コーディングの習得状況
勉強期間はたったの1ヶ月。その間に独学でコーディングの勉強をし、Webデザイン作品をIllustratorで作成してみていました。Web業界はPhotoshopが主流ということさえ知らなかったためです。
コーディングに関しては、ぐちゃぐちゃなコードで簡単なレイアウトをなんとか再現するレベル。tableタグもよく分からないような状態でした。ただしレスポンシブ化はできていました。動きの実装に関しては、jQueryをコピペしてスムーススクロールができた時は、自分は天才だと思いました。
Webデザインに関しては、独学で印刷物のデザインはしていましたので、デザインの素養はあったように思います。デザインの4原則(整列、近接、反復、コントラスト)と配色の超基礎(色数を使いすぎないとか、補色とかの配色ルール)は知っており実践していました。ただし、Illustratorを使用。Phosothopは画像の色味調整や切り抜きくらいしかできず、ほとんど初心者でした。
↑私の素晴らしきWebデザイン(笑)
▶︎ 就活前に作った作品
- Webデザイン 4つくらい
- コーディング 8つくらい(自分のデザインと、既存サイトの再現を含めて)
- ポートフォリオサイトはなし。紙のポートフォリオもなし。
Webデザイン及びコーディングはいずれもトップページのみです。とくにコーディングは下層ページをつくる方法も知りませんでした。また、FTPもよく分からず、サーバーにアップロードしたこともありません。
【私の就活前のスペックまとめ】
- 技術・知識はほぼない
- ポートフォリオもない
- カスな作品ばかり
- でも短期間で量産!(たったの1ヶ月で8つ!)
2. Web業界に転職しようと思った理由
▶︎ 人生のゴール・目標を考える
私は超引きこもりです。あまり外出したくありません。出社もしたくありません。自宅で仕事をするためにフリーランスになりたいと思っていました。(企業に勤めてリモートという働き方があるのを知りませんでした。)また、なぜか昔からデザインが好きでしたので、デザイン仕事をしたいと思っていました。ですので、私の人生の中期的な目標は「自宅でデザイン仕事をする」です。
▶︎ 就職の目的
印刷物よりWeb制作の方が仕事がたくさんあり稼ぎやすそうと感じWebの勉強を始めましたが、独立するには技術や知識に自信がありませんでしたので、まずは業界に身を置いて修行をしたい!との思いで、転職活動を開始しました。また、デザインは印刷物をしていたからできるから、コーダーとして働きたい!と当初は考えていました。(後に、Webデザイナーとして就職することになります)
【転職理由のまとめ】
- 自宅で仕事をしたい!出社したくない!
- Webの技術・知識をちゃんと身につけたい!修行をしたい!
3. 会社選びの条件を考える
自分の人生のゴール「自宅で仕事」のため「修行をしたい!」から転職します。これらを念頭にゴールから逆算し、ゴールに到達するために必要なことは何かと、事前に会社選びの基準を考えました。
また、未経験から正社員は厳しいかな?と思い、アルバイトに応募しました。
▶︎ 譲れない条件
- 教育制度が整っていること。
- アルバイトでの応募だったため、その賃金だけでは生活ができないので、副業OKな会社であること。また、Web制作の副業をしてスキルアップを図りたいという思いもありました。
- 案件をたくさん経験したいので受託制作会社であること。
▶︎ 妥協する条件
- 修行が目的なので、賃金や福利厚生にはこだわらない。
- オフィスのオシャレさは気にしない。汚くなければいい。
- フレックス制などの就業時間の自由度は気にしない。
【会社選びの条件の考え方】
自分の人生のゴールから逆算して、それを叶えるための譲れない条件を考える!
4. 使用した転職サービス
ハローワークで求人を探してみたりしましたが、たぶんFint Job!で就職を決めたように思います。(忘れた)
5. 自己アピール戦略
自分の技術力のみを売りにして転職活動に挑む方もいらっしゃると思います。しかし、未経験・素人の作品は、どんなに頑張ってもプロから見たら稚拙なものだと思います。ですので、スキルを売りにしてもあまり効果がないと判断し、他のことでアピールをしようと考えました。
私の場合、Webを独学1ヶ月でぐちゃぐちゃなりにもコーディングができるようになり8作品もつくったということで、やる気と成長速度をアピールし、将来性を買ってもらおうと思いました。
「成長速度・短期の集中力」に説得性をもたせるために、履歴書の資格欄に書く内容も工夫しました。当時TOEIC880点を取っていたので記載。実はTOEIC、勉強前は(模擬試験の結果)推定500点だったのを3ヶ月で300点以上アップさせたのです。結構爆速だと思います。また、「2級建築士」についても記載。通常筆記試験のために10ヶ月勉強するところをたった2ヶ月間で合格しました。
余談ですが、学生時代にカラーコーディネーター検定?を取っていたので、そちらも記載しました。
【自己アピール戦略のまとめ】
- Webの技術・スキルを売りにしない。
- 他のことでアピール(私の場合、成長速度・短期の集中力)
6. 面接で聞かれたこと
\どうしてデザインがしたいの?/
「今までデザインの業界にはいませんでしたが、どうしてもデザインへの道が諦められず転職に踏み切りました」と私が言った時の、面接官様からの質問でした。
そんな私の答えは…「分かりません」でした(笑)でも、「なぜか好きで前職でインハウスデザイナー的なことをしていましたが、他の業務と比べてデザイン業務にはとても没頭し、時間を忘れひたすらにできました。長時間していても苦ではありません。」と、長時間労働の社畜になってくれそうな感を匂わせる回答をしました。(実際には「私定時で帰ります」マンです)
\Webデザインの勉強はどうやってしていますか?/
当時Web制作に関して無知でしたので、「デザインに関しては印刷と同じだと思うのでWebデザインの勉強は特にしていません」と答えてしまいました。実際にはWebにはWeb特有のルールがあります。この回答は本当に今思い返しても恥ずかしいです。皆さんはどうかこのような回答をしないでください!(泣)「キュレーションサイトでいいと思ったサイトを分析して、言語化するようにしています」「いいと思ったサイトを模写しています」とか言いましょう!
7. 面接で言ったこと・聞いたこと
ポートフォリオサイトがなかったので、面接当日にノートパソコンを持参し、自分のパソコンから作品をお見せしました。
面接で履歴書の資格欄については触れられなかったので、自ら資格と成長速度・短期の集中力についての話を持ち出しアピールしました。
また、以下のことを面接官様にお伺いしました。
- 教育はどのようにしているのか?
- 副業はしていいのか?
教育に関しては一社は、各自自分で勉強してもらっています。というお答えでしたので、私の「譲れない条件」に当てはまらず、採用のご連絡をいただきましたがお断りしました。
副業に関しては別の業務内容・業界ならOKという会社様もありました。WebのスキルアップのためWebの副業をしたいという「譲れない条件」あり、候補から外しました。
キャリア相談をしてくださる方の中に「こんなこと聞いたら失礼にならないかな?」と質問してくださる方がいらっしゃいます。あなたが聞きたいと思ったこと=あなたの譲れない条件に近いものがあると思います。それで気を害す会社はそもそもあなたに合っていません。快く回答してくださるか否かで会社選びの要素の一つになると思うので、じゃんじゃん聞いていく方がいいと思います。
【面接で言ったこと・聞いたことのまとめ】
- 用意した自己アピール内容は聞かれなくても積極的に発言
- 「譲れない条件」について質問
- 「譲れない条件」に当てはまなければお断り
8. 就活の結果と決め手
4社に書類を送付し、面接はそのうちの3社に受けさせていただきました。そしてそのうちの2社から採用の連絡をいただきました。
最終的に就職させていただいた会社は最高の条件でした。
一つは、教育制度。前述の通り未経験正社員採用は難しいと思い、アルバイトで応募をしていたのですが、助成金を利用して、最初はアルバイトだけど後に正社員登用を条件として、就業時間内に経費でデジハリに行かせていただきました。デジハリ修了後、諦めていた正社員になれました。
また副業はOKどころか推奨で、副業することによって社員がスキルアップすればそれが会社の利益になるという考えでした。
ただし、希望のコーダーではなくWebデザイナーとしての採用でした。少し悩みましたが、小さな会社で風通しが良く、希望することでコーディング業務をさせていただけそうだった(実際そうでした)ので、そこは妥協することにしました。(また、コーダーであることは「譲れない条件」にはありませんでしたので)
結果、和気藹々とした社風で、上司も熱心に教育をしてくださり、案件もたくさん経験することができました。技術書は経費で購入してもらえるのでたくさん本を買ってもらい読みふけりました。動画学習サービスも契約してもらえたのでたくさん見ました。そして何より、Web制作のノウハウを徹底的に叩き込んでいただきました。貪欲に吸収する日々でした。退職はいたしましたがとても感謝をしています。
9. 皆さんに伝えたいことまとめ
長々とお話をさせていただきましたが、最後に、これから就活・転職活動に望まれる方にお伝えしたいことをまとめさせていただきます。
【伝えたいことまとめ】
- 面接は会社が自分を品定めしていると同時に、自分も会社を品定めする場。
- 未経験で技術・スキルを売りにしても効果ないかも。他のアピール方法を模索しよう。
- スキルがなくてもスキル以外のことでアピールすればなんとなかる!
- ゴールから逆算して会社選びの指針をもつ(譲れない条件をもっておく)
- 一度しかない自分の人生。遠慮せずに人にも会社にも迷惑をかけていいから幸せを掴みとる!くらいの気持ちで挑もう。
以上、私の言ったことが絶対・全てではないと思いますが、一、体験談として参考になれば幸いです。Web制作はとても奥深く勉強しても勉強しても足りません。興味が尽きないです。IT技術は日々進歩していくので常に自分の技術もアップデートしていかなければならず、いつも新鮮な気持ちでいられます。とにかく楽しいです。就活がんばってください。応援しています。