見出し画像

【ネタバレあり】女子高生の無駄づかい11巻感想


はじめに

当noteはKADOKAWAより発行された漫画家ビーノ先生著『女子高生の無駄づかい 11巻』(下記リンク参照)の個人的な感想を書いたものです。

注意事項

当noteはネタバレを含みますので、上記リンクから女子高生の無駄づかい(以下、女子無駄)11巻を購入して読み終わってから読むようにしてください。
登場人物についての説明は特に行いません。
そして筆者は文章力が皆無で思ったことをX(旧:Twitter)のポスト(旧:ツイート)くらいの感覚で書くので覚悟してお読みください。

第106話 ざんげ

近年のサウナブームにのった回。他のサウナネタを扱った作品では、ブームにのっとり「ととのったー」で〆るところを、女子無駄では『サウナといったらざ・ん・げ』と独特の切り口でサウナネタに入るところにキラリと光るセンスを感じます。
ヲタ→ロボの順で割とシャレにならない懺悔をするのですが、それがまたビーノ先生の真骨頂だと筆者が思っている『シュールなギャグの連続からのエモーショナル』なネタでした。
初期の女子無駄は割と勢いで乗り切る感じでしたが、近年の話は一見無関係と思われるネタが繰り出され最後見事に組み立てられて、えも言われぬ爽快感を伴う感動を得ることができます。ギャグ漫画(原作者様はギャグ漫画とは思っておられないみたいですが)を読んでいたら、いつの間にか感動しているという不思議な読後感が心地よいと思いました。

第107話 にほんし

ヤマイが歴史の小テストを解いていくだけの回なのですが、ヤマイの回答がめっちゃ面白いです。誰もが『こんな感じでふざけて回答したら面白いだろうな』という回答をヤマイが真剣そのものの顔で記入していく様が面白いかったです。
全部解き終わった後の「完璧だ」の一言とドヤ顔が良かったです。そして、0点でバカに「うちはお前も仲間だって信じてたぞ」と肩を組まれるシーンはバカとヤマイの絆がまた一段と深まったシーンとして印象に残りました。
面白回答で0点をとり先生に怒られはするものの、分からないことでも考えて記入している姿は好感が持てるなと思いました。

第108話 てんせい

ヲタがハマっていた少女漫画がデレ未消化のまま終了してしまい悲嘆に暮れるお話。
その少女漫画の内容も近年流行っている異世界転生ものと思いきや、冷酷な皇太子の胃袋を和食で掴んでいく様が良かったです。原作者様は少女漫画家を目指していたらしいですが、このような内容の少女漫画なら読んでみたいと思いました。
ツンの6倍デレくれよでキレて近くに転がってきたバレーボールを目いっぱいの力で打ち返してますが、普通にヤバいやつの行動ですね。まあ、その直後に呆けている顔面にバレーボールが直撃して臨死体験しちゃうのですが。
ヲタの臨死体験はファミレスでバカに魔飲料(ドリンクバーの飲み物にタバスコなどを大量に入れたもの)を飲まされて以来2回目です(たぶん)。
臨死体験中に現れた転生を当女神(?)っぽいキャラも、定番である美男美女ではなくおじさんだかおばさんだか分からないキャラにするのも読み手の期待をいい意味で裏切って面白かったです。
最後に臨死体験からの覚醒時に「描き貯めたえろ漫画のデータ消さなきゃ」と叫んで起きていたたまれない感じになってしまうヲタ。身近な友人達は「私たちは何も聞いていない」とフォローしますが、他のクラスメイトはヲタに対して認識をアップデートしちゃったんだろうなと思いました。

第109話 へんそう

いつかやるのかな、でも、定番だからやらないのかなと思っていた久条姉妹交換回。やるなら思いっきりって感じで琥珀のポジティブさと好奇心がいい意味で裏目にでて大変なことになる回です。
この回で一番注目するべきなのは、今まで殆ど焦点が当てられなかったモブであるクラスメイトが出てきたところです。大王イカの本名(北川梨央)も正式に判明したのは嬉しかったです。他にも沢山クラスメイトがいるので無駄づかいしていって欲しいと思いました。

第110話 ほうそう

単発ネタの多い女子無駄では珍しく連続したお話。
クセ強JKと社会問題
をテーマにマジョが放送部の大王イカにインタビューを受けるという企画。そのまま、マジョがマジョらしく外したことを言ってしまう話なのかと思ったら、一ひねり二ひねりあり、マジョではなく琥珀がインタビューを受けるという展開に。琥珀がマジョの珍回答を期待しているところも酷くて面白いけど、姉を腫物のように扱わずに個性として楽しんじゃっているのは微笑ましいなと思いました。
マジョが当たり障りのない回答を準備してきていて、それではつまらないと琥珀が自分が想像したお姉ちゃんならこう言うと思う発言をしてしまうのもすごいし、最後には姉に向けたメッセージも含めて、今回も『シュールなギャグの連続からのエモーショナル』が発動して最高でした。
琥珀の発言によりマジョ信者が出来る後日談も面白かったですが、琥珀自身にも琥珀の学校に信者がいそうだなと思いました。

第111話 ぬま

ヒメ×バカ回。
原作者様の新大久保取材が存分に発揮される回。ギャグの小ネタは入りつつも、基本的にはヒメのバカに対する想いが前面に描かれているお話。
ヒメ回に出てくるバカはいつもの10倍増しでイケメンになってます。ロリのボッキーを一口で齧って泣かせた頃からだいぶ成長したなと思いました。
バカは勉強はできない(しない)けど、PQは高いんだろうなと思う。原作者様も只のバカにはしたくないという思いもあるのかなと思いました。
ヒメ回は基本的には少女漫画テイストなので、そのつもりで読んでいるので不意にギャグ(お相撲さんのしも事情)がくるといつもよりおかしかったりします。

第112話 しんり

頭がよく高スペックなのにロボ相手だと能力を発揮できないマジメのお話。
理論上は正しい行動をとっていくのですが柄ではないため、空回りしてしまうマジメが可哀そう可愛いです。結局一枚も二枚も上手なリリィの掌の上だったりするマジメですが、激レアなロボの笑顔やミジンコTシャツをほめて貰えたりなど牛歩並みのスピードですが、関係は変わっていっているのがよいですね。
マジメとリリィの関係に親友感が出てきたと思います。

番外編 ばんがいへん

女子無駄10巻の宣伝用番外編。
ロボが好きな高橋ですが、かなりのイケメンに成長してますね。
青山のラノベな美人姉妹のキャラデザ、この登場だけではもったいないくらい良いキャラばかり。次女の奈月が推しです。
宣伝漫画でも手を抜かず全力に面白いのが流石だなと思いました。

描き下ろし かきおろしまんが

バカが皆にどういうキスをしたいかと聞いて回る描き下ろしです。
この描き下ろしを読む球だけにコミックスを買っても損はないくらいの面白さ。読者に楽しんでもらいないという原作者様の気持ちが詰まっていて、めっちゃ面白かったです。
個人的にツボだったのが「じゃあいい」で梯子をヲタが外されるところが最高でした(その後の「ターンよこせ」も良かったです)。
あとは、ロボがヲタの理想の相手が教師であることをサラッと暴露しちゃうところとか、何気に本編にも影響がありそうなシーンがあるのもいいですね。
一番の見せ場であるロリの赤面顔も良かったです。これでロリファンがかなり増えるのではないでしょうか。
おまけもバカが無神経でウケました。

さいごに

多分この感想ノートおよびこの章まで読む人いないと思いますが、女子無駄11巻で一番最高なのは推しのロリおばあちゃんがやっと表紙に登場したことでした。レギュラーメンバーではマジメ推しですが、ツッコミ能力が高いロリおばあちゃんが密かな推しです。原作者様には深くお礼申し上げたいです。
原作者様は育児したり育児漫画描いたりとめっちゃ多忙ですが、全然勢いが衰えることなくさらにパワーアップした女子無駄を描き続けてくれて本当に感謝です。可能な限り長く続けて頂きたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?