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virtualdesktopを使わずに、Quest2+αで自宅のPCをVRの大画面で見ながらリモート操作する方法
「ポート開放ができない」「甘えるな」「できないもんはしょうがない」「甘えるな」「ウチのルーターがちょうどVirtualDesktopの使うポート番号を開けてくれない」「ルーターとプロバイダ変えろ」「実家なので無理」
でも大画面で作業が家の外にいる時にどうしてもやりたい。そういう人向けにかなりの荒業ですが方法を紹介します。
■経緯
うちの環境ではVirtualDesktopは外出先から使用できません。できるならそれが一番なんですけど、できないからまあしゃーない。「じゃあQuest2のブラウザからGoogleリモートデスクトップは使えるんじゃないか?」とやってみたら……オッ、画面は映った!しかし操作ができない!リモートデスクトップの設定をいじることしかできず、画面のクリックなどには対応していない模様。じゃあ別のリモートデスクトップアプリで操作すればいけるのでは…?アッいけた。やったぜ。
■準備物
・Quest2(必要!)
・PC(リモートデスクトップされる方。当然必要!)
・iPhone 又は Android(後述のアプリが入るならなんでもよし)
・Googleリモートデスクトップ(携帯アプリ:無料)
・JumpDesktop(携帯アプリ:有料買い切り。代用可)
・Bluetoothマウス、キーボード(iPhone等に繋ぐ用)
■手順
①iPhone 又は Androidで「Googleリモートデスクトップ」「JumpDesktop」を導入する。どちらもGoogleアカウントでメールアドレスを取得すれば動かせます。
②「Googleリモートデスクトップ」「JumpDesktop」の両方でPCリモートできるようにする。もしGoogleリモートデスクトップを除くJumpDesktopじゃない他のリモートアプリがある!ってことならば、そちらで結構です。
やり方はこの辺を参考にすれば大丈夫だと思います。携帯から、どちらのアプリでも繋げられればおk。
③携帯にBluetoothマウス、キーボードを繋ぎ、「JumpDesktop」で動作するかを確認する。操作は携帯のJumpDesktopから行いますので、その状態で動くかどうかをチェック。次のURL先なんかが参考になります。
https://www.bambiman.com/?p=501
※なお自環境だと何故かパスワードを入れても繋げないので、「Ask」を押して接続を要求し、すかさずGoogleリモートでPCにつないでAcceptをクリックして切断、Jumpdesktopに戻ってきて操作……という手順を経ています……
④Quest2で「ブラウザ」から「Googleリモートデスクトップ」に接続する。どうやら変な処理が働いているようで、「自分のPCに繋ぐ」項目を押しても無反応になっている様子。「新しいウィンドウで開く」をしてあげると開けます。
⑤完成!大画面でPCを見つつ、手元のキーボード、マウスで操作しよう!
書いてしまえば数行で済む内容なんですが、VirtualDesktopが使えずにちくしょう!ってなってる人でもこれなら通ると思います。ちなみにQuest2ではブラウザの画面サイズは自由に変更可能、寝っ転がっても正面を向くようにリセットすれば高さも変更可能です。リモートデスクトップの設定から「全画面」を押すと、周りの風景が消えて画面のみになったりも。マルチディスプレイの人は、リモートデスクトップの設定から1画面に限定できます。ただし画面との距離は変更できない様子。そこだけは残念
■注意点
▲携帯回線のみで行うのは非推奨
リモートデスクトップ自体リアルタイムライブをずっと見てるようなもんですし、リモート元のPCがマルチディスプレイだったらもっとヤバい。1日でデータ使用量一ヶ月分を吹き飛ばしかねない。なので「安定した(できればwi-fi5Gの)電波のあるWi-fiスポット」での利用を推奨します。特にネカフェならWi-fiがあり人目にもつきにくいし最適。ネカフェに入るくらいならネカフェのPCでリモートデスクトップすれば良い?おっそうだな……
▲PCのVRゲームはできない&Quest2からの操作は基本できない
VirtualDesktopとの最大の差はここ。というかQuest側からPC画面への干渉はできない。Alt+Ctrlなどのコマンドを送ることはできますが、だったら手元のキーボードでやるのがベストです。VirtualDesktopならVRでゲームができてしまうけど、こちらも強い電波(Wi-fi)が必要なことに変わりはないです。
▲充電の減りが早い
そりゃあライブ中継をずっと見てるようなもんですし、最悪満充電から1時間持つか持たないかということもあり得る。出先でやるならばモバイルバッテリーや充電器は必須になります。あと携帯電話なんかは充電しながらやるとものっそい熱くなったり寿命が減ったりすることが予想されるので、程々にしておきましょう。
▲見た目・周囲の環境確認
Quest2を街中で被ってる人見たことないですね……見た目がアレなのもあるんですが、どうしても外出先ということになるとQuest2被ってて盗難に気づかなかったとか、隣の人のコーヒーをこぼしたとか、周囲の確認が疎かになるが故の危険性もあったりします。邪魔の入らない環境を選んで行うようにしましょう。
■最後に
できるもんならVirtualDesktopでやりたかったよ俺も!!!!
まあできねーもんはしょうがないです。代用していきましょう。ちなみにVRリモートデスクトップアプリといえば「VirtualDesktop」以外には「Bigscreen」「vSpatial」などが思いつきますが、多くは同一ネットワーク下での接続を要求されますので、家の外に出てやる…といったことは基本できないんじゃないかなあ… 他の人を呼んで自分のPC画面を見せることはできるやろって?あれって自分がホストとして自PCと同じWi-fiネットワーク下にいる必要があって、ホストを欠いたPCに外部から通信するためにはやっぱりポート開放とかが必要になるんじゃないでしょうか。しらんけど…
故にこの方法は「ポート開放しなくてもVRの大画面で自宅PCをリモート操作して作業できる」方法としては、まあまあ有用なんじゃないかなと思っております。ちょっとこれで色々頑張ってみようと思います。
ではでは