【自由研究】日本のサウナはなぜ会話NGばかりなのか
2つの仮説がある。
1、ソロ活おじさんが静かなサウナが好きだから
2、"修行"が好きな、おじさん文化
以下では上記2つの説を詳しく解説していく。
ちなみに冒頭からとげとげしく話の腰を折るが、上の「""」は皮肉を表している。
ソロ活おじさんは静かなサウナが好きらしい
これは男湯での話だが、サウナ室内の序列の頂点はおじさんだ。
理由の一つに、若手に対するおじさんの高圧的振る舞いがある。
その振る舞いは、「自らの価値観が正しい」という確固たる確信があるが故であると予想しているが、それは過去のトレンドとなるか否かの過渡期に、現在の日本サウナ文化は差し掛かっていると思う。
潮の変わり目を創り出したのは、間違いなく昨今のサウナブームだ。
下の表を見て欲しい。2019年から2020年にかけて、サウナのツイート数が1.7倍に増加している。
グーグル検索状況を分析したのが下の表だ。
2019年6月頃から検索数が上昇、そして2019年12月~2020年3月に更に検索数が急上昇していることが判る。
この火付け役は紛れもなく、テレビドラマ『サ道』だろう。
タナカカツキ先生のエッセイをテレビドラマ化したものだ。
ブームが来ると、古参は残念がるものだ。
インディーズから応援してたバンドがメジャーデビューした途端、気持ちが冷める古参の声を何度か聞いたことがある。また私の地元の広島県では、広島カープのファンが急増した時期に「カープ女子はにわかだ。ルールもろくに知らない」だのと批判する古参も急増した。
ブームとはそういうものらしい。
その現象が、現在の日本サウナ界でも起きている。
サウナでは静かに過ごしたい古参のおじさんが、会話も楽しむ若造グループを「喋るな」「静かにしろ」と批判・制圧している。
サウナの本場フィンランドでは、サウナは社交場であるのに、だ。
これはフィンランドで10年生活していた友人が教えてくれた。
サウナは社交場だと。金曜の仕事終わりにみんなで行って、ビールを飲むのだと。
ビールどころじゃない、ソーセージも焼き始めるのだと。
サウナパーティーが始まるのだと。
ビールなんか飲むものだから、1年で最もフィンランド人がサウナに行く夏至の日には毎年10人ほどが死ぬらしい。酔って湖(日本では水風呂に入る事が多い)で溺れるらしい。ほんでその翌日に『今年は何人が死にました』と報道されるらしい。友人は笑って話してくれた。笑
日本で毎年正月にのどに餅を詰まらせて死ぬ人が一定数居るような、それに似た文化のようだ。
おもろい。笑
ついでに外気浴中にも飲む景色も貼る。
日本の若者は、本場同様の楽しみ方をしている。
ここまでの話だと、そういうことになる。
日本の若者も、フィンランド人も、グループでサウナを訪れ、会話を楽しみたいいう事だ。ところが、日本のサウナ文化の頂点に君臨するおじさんの多くはソロ活サウナーだ。彼らのサウナでの過ごし方は、フィンランド人からするとむしろ日本人っぽい印象を持たれるかもしれない。
なぜならその姿は、さながら座禅であるからだ。
おじさんは修行が好き
記事も長くなって書くのが面倒になってきたので、手早く済ます。
こちらの画像を見て欲しい。
サウナに入ったことのある男性方はおわかりだろう。
これ、サウナルームと同じ光景じゃない?笑
座って目を閉じ、ビクとも動かず、ただただ座る。
そんな座禅修行のようなおじさんが大量発生するのが男湯だ。
彼らはサウナを寺か何かだと思っている。
日本の家は昔より、狭くなった。特に首都圏は顕著だ。
一人で静かに過ごせる書斎も無く、和室も無い。
そんな現代のおじさんは、それらに変わる空間としてサウナを選んだのかもしれない。
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