見出し画像

短距離でもタクシーに乗る男とのデート話


その男は、私が相席居酒屋で出会った中で初めて2度目まで会うことになった男です。

私よりも年下で、お堅い仕事してて清潔感はある感じ。スポーツしてるのかな?と想像できる身体つきと日に焼けた色黒でした。
特にタイプって訳でもなかったんですが、相席居酒屋というシーンで男女2:2の状況、必然的に私の隣に座った彼とは始めから終わりまでほとんど2人で話をしていました。

なんとなく、だらだら飲みながら話してて楽しいなって印象。

でもその場の流れで連絡先を教えて、またもやだらだらとやりとりが続いていました。

後日飲みに行こうと誘われ、意中の相手も特にいなかった私は、誘いに乗ることに。
というのも、年下だからというのもあるのか何なのか、何だかあまり彼に下心を感じずピュアなイメージを持っていました。

いくらいいと思っていても下心全開で来る人なんて論外ですからね。
その点、別にフランクでいいのに彼はちゃんと律儀に敬語で話して来ていたし、何だか丁寧でした。
もう敬語やめてよって、お互いフランクに話すことにしました。


そしてサシ飲み当日。

まだ薄明るくはっきりと顔が見える時間帯。
合流した彼の印象は、相席居酒屋で話した時とは少しだけ雰囲気が変わったような錯覚がありました。
でも話していくうちに、あ…あの時の人だ。と答え合わせをしながら、酔いが回って多少あやふやだった記憶が蘇って来ます。

彼:どこ入る?
私:(あ…決めてはない感じなんだ)どうしよっか、とりあえずA通り(居酒屋やbarが固まっている中心通り)の方で探す?

彼:うーん…あ、ここはどう?

そう言って、立ち止まっていた場所の真横にあった老舗居酒屋を指す彼。
探す気ないんか…?

しかも、その居酒屋は満席で入れず。
結局、移動して別の場所で探すことになりました。

徒歩5分もかからないであろうB通りを目指すことになったのですが、彼はすぐさまタクシーを呼び止め。
え?!B通り行くだけなのに、タクシー要らないでしょ!
歩いて行こうよ。と言っている隙に一台のタクシーが私たちの目の前に止まりました。

唖然とする私を無理やりタクシーに入れ
「B通りの方まで!」と。
運転手さん、すみません…すぐそこなのに。

しかも、支払いの時になってモタモタし始め(もちろんワンメーターなので小銭で払える程度)
もう…早くしてよ!と思って私がパパッと小銭を出し支払いしました。
歩けるのにわざわざタクシーで行くって言うなら支払いの準備くらいしとけよって感じでこの時点でちょっとイライラ。

それを見た運転手さんが何かを察したのか
「お姉さん、この兄ちゃんにいっぱい奢ってもらいなよ!」と言ってくれました。ありがたいお気遣い…。
結果そんな奢ってくれるような人ではなかったんですけどね。

そして無事、入れる居酒屋を見つけ入店。
タッチパネル式での注文スタイルだったのですが、メニューを見る彼が何やら様子がおかしいのです。

私:「どうしたの…?」
彼:「いや、どれが安いかなぁと思って」

いやいや、ケチですか?笑笑
そこ安く済ませようとするなら、タクシー使うなよと全力でツッコミました。

相席屋で話していた日とは、良い意味でも悪い意味でも違いましたね。
飲みに行ったこと自体は楽しかったんですが、序盤からお金の使い方にドン引きしてしまったことがあまりにも印象的でした。

最終的に、帰る間際には泊まりたいようなことを言ってきたのでピュアな年下男子というのは前言撤回します。もう会うことないかもなと思って、スルーしましたけど。

やはり、お金の価値観って重要です!
あとケチな人も要注意ですね…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?