
Road to Nowhere デヴィッドバーンとわたし
こんばんは。クラちゃんです。
結局は今日あった事をつい書いてしまうけど。いいんです。
まだ上書きしたくない。
あの映画のセリフですが。
そんな風に思ってしまう1日でした。
どれくらいかと言うと、夕方に新宿駅で学校帰りの息子が急行電車に乗っているのを見かけたたのですが、
「いや、あの子もヘッドフォンしてるしいいよね。各自、自分の時間にしといて」
と、かあさんは次の各駅停車に乗りこんだくらいには上書きしたくなかった。
今更ながら新しく建て替えた渋谷パルコの映画館に行ってきました。
進化してる?
もう元々の渋谷パルコPart1がどんなだったかも思い出せないですけど、あれはある程度大人向きなんですかね。
若い頃はファッションバカ(失礼!)もたくさん居たかと思うけど、なんか懐かしい雰囲気漂いつつも店は新しいと言うか。
さらっと見ただけですが楽しそう(上記の該当者かもしれません)
ホワイトシネクイント
8階に映画館、パルコ劇場と同じフロアにあるので今はピサロを上演中らしく何となく「ああ、今この中にケンワタナベがいるのね」とちょっと思ったけど、今日は映画。
森山大道さんのドキュメンタリーと写真展、それから待ちに待ったデヴィッドバーンの『アメリカンユートピア』を観たのですが、1日には処理しきれない情報量で、同じ場所だからって同じ日にしなければよかった。
なので今日はデヴィッドバーンの話
前にも書いたけど、所詮わたしはライトサブカルなので、彼の事は一旦90年代後半で手放してました。
でもこれはいつでも取り出せる。私の人生の中では『私だけの推し』の話だから。余計なことは一切ないのです。
アメリカンユートピアとは
ネットは現在の自分に最適化された情報しか入ってこないもので、新しい映画がある事を知ったのは映画館でした。
このアメリカンユートピアは、2018年に彼が同名のアルバムを仕上げ、バンドを組みアメリカをツアーしたものを、ブロードウェイでロングランのステージにして、それをスパイク リーが映画にしました。
ライブだけど綿密な演出と演奏とダンス。圧巻でした。
彼は進化し続けてた
オープニングで『脳みそ』の模型を持って1人話し始めるデヴィッドバーン。
どうやら人間は赤ちゃんの時の方が脳のつながりという点では優れていた。わたし達大人はもうダメなのだろうか?
こう投げかけて歌い始めて、間にちょっとクスッと笑えるトーク…いや、アメリカの抱える差別や暴力、投票率もろもろの問題を音楽に乗せて切りこんでいく。
彼もアイルランドからの移民だと言い、移民なしではこの国は成り立たない。
Everybody's Coming to My House と言う曲は、みんなお家に来てね、帰らずずっといてね。の中に隠れた移民への応援歌だったりします。
高校生が歌うバージョンが、あるらしいけどラストに流れたやつかしら。
この国は絶対よくなると希望に乗せた表現はこれぞファクトフルネスなのかもしれません。
でもただ、もし歌詞が字幕で無かったらただそのパフォーマンスだけを楽しむ事もできるぐらい表現が楽しいです。
デヴィッドバーン、67歳(撮影当時、現在69歳!)恐るべし、進化です。
ストップメイキングセンス
肩の大きなスーツで歌い踊る、トーキングヘッズのライブ映画を初めて観たのは高校生の時。
『ストップメイキングセンス』です。
当時、35年まえ?くらいに深夜のラジオで情報を得たわたしは吉祥寺のバウスシアターに恐る恐る1人で行きました。(初ミニシアター)
これは学校の誰とも話が合う気がしなかったので1人で行き、1人だけの思い出なのですが
世の中にはこんなにカッコいい人達がいるんだ。刺激的でした。
ニューヨークのアートスクール出身のバンドと知り、わたしも行かなくちゃと思うあたりは昔も今も変わりませんがw
惜しかったのは「勉強してニューヨークのアートスクールに」って思わなかったことでしょうか。
Road to Nowhere
今回のアメリカンユートピアは当時のトーキングヘッズの曲もたっぷり。
しかもバージョンアップしていて、わたしの最上の褒め言葉
『悔しい〜!』と途中まで思っていたのですが、それを通り越してただただ素晴らしい。敗北感です。
楽しい映画なのにたくさん泣いてしまいました。
今、Road to Nowhereなんて歌われたら旅に出てしまうよ。
さて。この映画はレビューサイトでも高得点だし、何ならサービスデーだったけど1日分のチケットが渋谷ではお昼には売り切れてました。
お客さんはみんな知っている世代?日本でトーキングヘッズを知らない人が楽しんでいるのか知りたいところです。
周りに話す人がいない話題で、つい長い独り言となりました。
全然映画の感想じゃなくなった…
もう1本もおじいさん主役映画。
別日に
ではまた