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敬語をわざと使わない職業とそれで期待する効果とは?

直近で経験した初対面でのタメ口

ここ3ヶ月ほどの短期間で、初対面の人にいきなり敬語を使わずに高圧的に話しかける場面が立ち続けにありました。2018年末に傷害事件の被害者になったときの警察からの取り調べと、今月手術のために入院するときの医師からの説明や看護師からの指示などです。
いきなり初対面で、「で、そのときどうしてたの?」や、「今、痛みとかはない?一人で歩ける?」とかと言われると、普段からBtoBの取引をしていたり、目上どうこう関係なく敬語がデフォルトになっている人だと「え?」というような違和感を感じると思います。

敬語を使わない職業の代表例

警察などは、直接的に対価を支払っている関係ではないですが、医師や、運転免許の教習所の教官など、対価を支払う関係にありながらも、支払い関係で言うと客先当たる方に初対面から敬語を使わない人の割合が多い職業が存在すると思います。

医師、看護師、介護士などの医療系や、警察官、入国審査官などの保安系、演出ディレクター、教師などに加えてホストやホステスやメイドカフェなど異性だけを対象とした接客業などが思い当たります。

なぜ敬語を使わないのか?

医師や警察官などは、経験則や先輩からの指導でタメ口で接する方が指示に従ってもらいやすく、付け込まれたりしないからでしょう。たとえ対価を支払ってもらっていても、”指示者””従事者”になることによって、価値が提供できる職業ということでしょう。
タメ口の用途としての、「立場が上の人が下の人への話し方、年長者から若者への話し方」はこれに当たりますが、もうひとつ「相手を対等として扱った話し方、親しい人同士での話し方」とも定義されています。

もう一つ違った理由で敬語を使わない職業は、ホストやホステスやメイドカフェなど異性だけを対象とした接客業が代表的です。サービスを受けるお客さんとの心理的距離感を縮めることで、気に入ってもらい、上客になってもらいたい、というのが目的でしょう。それと同時に、このような接客サービス店は単価も高いので、それなりの経済敵が余裕がある人、つまり会社の中でも自分が敬語を使われる立場に置かれている人が多くなり、対等にタメ口で話したり、ましてや怒られたりなどを日常では稀な体験になっているので、ちょっとした刺激になって一種の快楽になることもあると思います。

敬語を使わない目的によって、関係値の変化でタメ口のままか、敬語になるか変わる

上記で見たように、タメ口を使う理由は大きく2つに分けられると思います。

1.自分の立ち位置が上であることを示し、コントロールを取りやすくする2.相手と同等であることを示し、心理的距離感を取り除く

1と2ではタメ口を使っている目的が違うので、相手との関係性や時間が経つことによってタメ口を使う量が異なってきます。
1では、相手をコントロールするためにタメ口を使うので、相手が従順で、タメ口を使わなくても指示に従う理解力がある相手だとわかると敬語になることも多くあります。
逆に、2の場合は心理的距離感がどんどん近づくにつれて、タメ口に加えて、冗談やツッコミなど、より対等な立場になろうとしてきます。

お互い気持ちよく過ごすためには?

敬語を使われないことが嫌な場合は、2は選択的に避けることができると思いますが、1の場合は、事件に巻き込まれたり、病気になってしまったりすると、選択的に避けられない場合も多いでしょう。

その場合、相手を敬語に戻すには、まずは従順さを見せる、理解力があるということを示すことが重要だと、直近の経験から思いました。

従順さを見せるのに手っ取り早いのが、
・挨拶する
・お礼する
・相手の口調より柔らかく、少し遅めに話す
・相手の立場を労う
あたりかなと思いました。

これらを続けていると、相手の刑事の方も、看護師の方も徐々にこちらを対等に扱ってくれて、語尾が敬語になってくる変化がありました。もし直面して、高圧的なタメ口を不快に感じる場合には試してみると効果的かもしれません。

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