【HYPEBEAST/インタビュー翻訳】howtouseインタビュー「俺たちをどうやって利用する?」
ギリボイ
Q1.howtouseとはどんなレーベルか
友達のようなレーベル。
Q2.howtouseでの自分のポジションを説明するなら
代表ではなくディレクター。人間のなかにある人間、その人のなかにあるその人らしさ探す仕事をしている。それは自分の趣味でもある。アーティストたちのアルバムを一人で聴きながら、その人に合いそうなものを探すこと。「この人はこういうことをやったらうまくいきそうなのに」と思いを馳せて遊んでいる。最近は歌手のキム・ボムスさんの音楽を聴きながら、彼に合いそうな新しいジャンルを考えたりもした。一単語で定義するなら「発掘」? もちろん、まとめてくれるのは代表のディノプだ。ディノプはこのインタビューで話せることが多いはず(笑)
Q3.howtouseでの目標は
所属アーティストたちには、僕を友達のように思ってほしい。音楽についてたくさんの議論を重ねられたらと思う。音楽活動を始めて10年を超えたので、周りで自分に何か指摘をしてくれる人がいなくなった。本当は音楽に正解なんてないのに、まるで僕が「正解」のようになってしまっている。WYBHのクルーに所属しているfisherman(※97年生まれのビートメイカー・プロデューサー。2014年、B-FREEのKorean Dreamの収録曲Good Yearをプロデュース。ギリボイの代表的一曲Hoguもプロデュースしている。ギリボイ加入後の24年3月より、ギリボイと同じ事務所STANDARD FRIENDSに所属)は唯一、僕に忌憚のない意見をくれる弟のような存在だ。howtouseのアーティストたちも、そうなってくれたら嬉しい。どんな創作活動にも、建設的な議論が必要だと思う。
Q4.所属アーティストたちをひとことで表すと
ヨホは「聖水洞(ソンスドン)」(※地名。元々は工場の多い地域だったが、改装などが進み若者の集まるおしゃれな地域という認識に変化した場所)。ホットでかっこいいから。ヨホの音楽は洗練されている。洗練されたプロデュースをするし、それが音楽にも滲み出ている。僕とは正反対だ。僕は「放鶴洞」(パンハクドン)。ぶち壊して、メソメソ、ナヨナヨして。ユンミンは「白」。明るくて、なんでもすぐに吸収する準備ができていて、積極的だ。ちゃんと導いてあげられれば、完璧になれる子だと思う。ギウォンは「手に入れたい声」。あの声が自分のものだったら。
Q5.これから合流するアーティストについてのヒントは
今頭に浮かんでいるアーティストだけでも16人いる。その中にはパク・ジェボムヒョンもいる。もちろん自分が勝手にそう思っているだけだけど。
ディノプ
Q1.howtouseとはどんなレーベルか
幸せに音楽ができるレーベル。
Q2.howtouseでの自分のポジションを説明するなら
ギリボイが興味を持てることを生み出して、それを実現させる人。大学時代から13年もの間、隣でギリボイを見守ってきた結果、「こいつは成功しそうだ」という感覚があった。彼のもつ考えが現実に具現化されても問題のないように状況を整理する役割を担っている。
Q3.howtouseで次に予定されていることは
できる限り多くの成果をお見せする予定だ。howtouse名義でSNSも活発に運用している(※YouTube / Instagram / X / TikTok)。ユンミンのシングルの発売から、小規模のクラブ公演、海外ツアーまで、たくさんの計画がある。そしてファンの方々との交流のために、みんなで楽しめるようなイベントも盛んに計画していく考えだ。
Q4.所属アーティストたちをひとことで表すと
3人全員ギリボイみたいだ。性格、音楽に対する姿勢、態度、行動、笑い声。ギリボイと似た部分が一つ以上見つかる人物だと思っている。だからギリボイが気に入ってるんじゃないか?
Q5.これから合流するアーティストについてのヒントは
アーティストとの交渉はギリボイの役割だ。これまで見てきた感覚では、ギリボイが楽しんでいたら成功だ。ギリボイの頭にある16人が揃うまで、信じて待っていてほしい。
ギウォン
Instagram:https://www.instagram.com/giwon.l
Q1.自己紹介
howtouseの末っ子、ギウォン。主にR&Bとインディーポップをやっていて、そういった音楽ジャンルへの指向が強いものの、howtouseでは新しいことにも挑戦してみるつもりだ。
Q2.自分の強みは
声のトーン。
Q3.howtouseに入ったきっかけは
ギリボイヒョンが僕のデモテープを聴いているという噂をずっと耳にしていた。一回ミーティングをしようと連絡が来て、そのままhowtouseに合流することになった。あっという間の出来事だった。ただよくよく聞いてみると、ヨホヒョンが「絶対ギウォンが必要だ」といって3ヶ月に1回の頻度で僕の音楽をギリボイヒョンのカカオトークに送っていたらしい。
Q4.アーティストとしての目標は
アイコン。傲慢かもしれないけれど、幼いころから「ゲームチェンジャー」になりたいと思っていた。音楽を始めたとき自分にもロールモデルがいたように、僕もだれかのワナビーになって「ギウォンを見て音楽を始めた」という声を聞きたい。それくらい影響力のある人になりたい。
Q5.次の活動計画を「ネタバレ」するとしたら
今年の秋頃にシングルを出す予定。
Q6.HYPEBEASTの読者にひとことで自己紹介するなら
ミツバチ?(笑)僕の声が甘いので。
ユンミン
Instagram:https://www.instagram.com/m1nt1me/
Q1.自己紹介
韓国でポップミュージックをやっているユンミン(※2000年生)。
Q2.自分の強みは
パフォーマンス。「ステージの上で」音楽をやりたい。僕のステージを見に来ていただければわかると思う。
Q3.howtouseに入ったきっかけは
CUBEやJYPなどで練習生生活を6年経験した(※P NATIONのPSYとJYPのパク・ジニョンが主体となるオーディション番組LOUDにも出演していた。番組を通してP NATIONからはTNXがデビューしたが、JYP組はデビューが先送りされ続けている)。練習生をやめるとき、本当に最後のつもりでオーディションプログラムの『VS』(※Mnet主催のカラオケサバイバル)に出演し、そこでプロデューサーをやっていたギリボイヒョンに初めてお会いした。僕のロールモデルはギリボイヒョンだ。憧れの人が目の前にいてとても緊張したせいか、サバイバル番組では早い段階で脱落してしまったが、落ちた後にギリボイヒョンから、一緒にhowtouseをやろうと連絡が来た。後で聞いたことだけど、僕を連れて行くために早めに落としたらしい(笑)
Q4.アーティストとしての目標は
元々は大きなステージに立ったりある程度稼いだりすることを目標としていたが、今となってはそれらはすべて意味のないことだと感じている。もう音楽をやめようと決心した経験があるので、howtouseは2度目の機会だ。だからただ楽しく音楽を続けることが目標だ。長い間、しっかり、幸せに。
Q5.次の活動計画を「ネタバレ」するとしたら
8月1日にシングルを発売する予定。
Q6.HYPEBEASTの読者にひとことで自己紹介するなら
成長期待株。上がることが期待される株を韓国ではそのように呼ぶらしい。それが僕だ。
ヨホ
Instagram:https://www.instagram.com/yeohofauvism/
Q1.自己紹介
音楽を作っているプロデューサー、ヨホ(※1999年生。スメンパの楽曲なども手がける)。
Q2.自分の強みは
スタイリッシュさを追求するタイプだ。僕の作った音楽にどのアーティストを代入しても、洗練された形で曲を送り出せる。アーティストのスタイリッシュな魅力が出るまで研究しつくすから。どのジャンルにも対応できる。
Q3.howtouseに入ったきっかけは
高校時代に僕の考えていた韓国最高峰のアーティストはギリボイだった。20歳のときに使うことになった作業室も、偶然ギリボイヒョンが前に使っていたところだった。それで、「この人と6〜7年以内に仕事ができたら成功だ」と心に決めたことがあった。今まさに一緒にやってるけど(笑)次の進路を悩んでいるときに(※23年2月より、スウィンスとギリボイが共同代表を務めるレーベルWEDAPLUGGに在籍していた。しかし、24年5月にレーベルが解散となり行き場を失った)、ギリボイヒョンが「ここでやりたいこと、楽しいことしたら」と提案してくれた。ギリボイヒョンだけを信じてついていった。
Q4.アーティストとしての目標は
大衆が、音楽プロデューサーの重要性を理解し始めているように思う。今の韓国におけるプロデューサーといえば、何人かが思い浮かぶのではないだろうか。いつかは僕にもそのポジションが回ってくると思っている。人々がプロデューサーを思い浮かべるとき、ヨホが浮かぶように。
Q5.次の活動計画を「ネタバレ」するとしたら
アルバム。ユーモアがありつつも洗練されたプロデューサーアルバムだ。僕はそれを「肯定洗練」と呼ぶ。ファンク、ソウル、ディスコなど、グルーヴが鮮明な音楽を聴けば、その感じがわかるはず。
Q6.HYPEBEASTの読者にひとことで自己紹介するなら
次にくるプロデューサー。ネクストより「次」がいい。