レコード棚を総浚い #57:『Christopher Cross / Every Turn of the World』
クリストファー・クロス1985年リリースの3rdアルバム『ターン・オブ・ザ・ワールド』
気鋭のシンガー・ソングライターが、豪華ゲストと傑作を作り上げた前2作から打って変わってバンドサウンドによるロックアルバムとなった。
TOTO参加の前作以上にTOTOらしいサウンドが奏でられているのが興味深い。
当時から賛否両論あり、セールスも振るわなかったアルバムだが、クリストファー・クロスのシャウトも悪くない。
それにお得意のギターソロも存分に入っている。
聴衆の求めているものに敏感になりすぎた、と言えなくもない。
AORブームは後退し、時代はニューウェイヴに向かっていた。
次の4枚目を最後にワーナーとの契約が終了してしまう。レーベルを跨いだベスト盤が出ているので、現在はこれを聴かれるのが良いだろう。