レコード棚を総浚い #54：『Carpenters / HORIZON（緑の地平線）』
『イエスタデイ・ワンス・モア』を含むアルバム『Now & Then』に続く、カーペンターズの6thアルバム『HORIZON』は1975年にリリースされた。
お馴染み、リチャード・カーペンターの大学時代の親友ジョン・ベティスが作詞を担当した「いつもの」カーペンターズ・ナンバー『オンリー・イエスタディ』、ビートルズもカヴァーしたマーヴェレッツの『プリーズ・ミスター・ポストマン』は本アルバムの収録。
彼らにかかるとイーグルスの『デスペラード』も典型的なアメリカンポップスに変身するのだから不思議だ。邦題も『愛は虹の色』となってしまう。
そんな中で、シナトラやナット・キング・コールを支えた名アレンジャーにしてジャズ界の巨匠ビリー・メイが演奏を取り仕切ったスタンダード風味あふれる『アイ・キャン・ドリーム』が異彩を放つ。