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レコード棚を総浚い #52:『Carly Simon / No Secrets』
ジェイムス・テイラーとの結婚を経て1972年にリリースされた大ヒットアルバム『ノー・シークレッツ』
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有名曲『うつろな愛(YOU'RE SO VAIN)』は、ミック・ジャガーの参加がつとに有名で、アニタ・パレンバーグやマリアンヌ・フェイスフルなんかの、いわゆるローリング・ストーンズの女たちを追いかけていた頃に、僕もこのアルバムを聴くことになった。
聴けば誰にでも彼の歌だとわかるわけだが、クレジットには彼の名前はない。むしろベースがクラウス・フォアマン、ドラムスがジム・ゴードンというリズムセクションに興味を覚える。
クラウス・フォアマンはハリー・ニルソンとのセッションも多く、ニルソンのアルバムをプロデュースしているリチャード・ペリーが本盤も手がけている関係での参加だろうか。
フォアマンは、『待ちすぎて』にも参加しているが、こちらはドラムがジム・ケルトナー、ピアノはニッキー・ホプキンス(!)、そしてギターはなんとローウェル・ジョージである。
濃密なセッションは、とても4:14とは思えない「聴いた」感を残す。
あくまでも歌の表現のために隅々まで目を配ったサウンドに彩られるキャロル・キングの音楽とは実に対照的な、奔放で多彩なアルバムだと思う。