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レコード棚を総浚い #76:『David Bowie / Young Americans』
前作『ダイヤモンドの犬』のツアー後半から、ショーの内容をソウルミュージック方向に大きく変更、それが作品として結実したのが本作『ヤング・アメリカンズ』なんだそうな。
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レーベル面にはレコード会社の合併により生じた、ロゴ仕様の権利料の関係で消し貼りシールが貼られている。詳しくは過去記事をご参照ください。
ジョン・レノンとの共作シングル『フェイム』には、もう一人カルロス・アルマーというギタリストが共作者としてクレジットされている。
本作『ヤング・アメリカンズ』以降、ボウイの強力なパートナーとなるカルロスは、若い頃からジェームス・ブラウンなど大物のバックを務めてきた強者。
その『フェイム』とビートルズのカバー『アクロス・ザ・ユニバース』は、ニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオで録音されたが、その他の、いわば本編はフィリー・ソウルの聖地シグマ・サウンド・スタジオでの録音となる。
ボウイ自身は、本作でのサウンドを「プラスティック・ソウル」と称した。音楽評論家松山晋也氏は、「黒人音楽に対する無邪気な憧憬と冷徹な批評性が入り混じっている」と評している。
確かに一聴わかりやすいソウル・ミュージックに見せておいて、時折ボウイらしい捻りの利いたコード進行や構成が忍び込ませてある。