見出し画像

レコード棚を総浚い #48:『Boz Scaggs / COME ON HOME』

1980年の大ヒットアルバム『ミドル・マン』の後、長いブランクを経て1988年、ボビー・コールドウェルの『ハート・オブ・マイン』を引っ提げてやはりAOR路線の『OTHER ROADS』で復活を遂げる。

その後、94年に突如ブルース、ジャズ方面に舵を切った『SOME CHANGE』をリリース。ヒットこそしなかったが、今剛の『2nd ALBUM』でも取り上げられた『Sierra』などを含む佳曲揃いの実に良質な作品だった。

そして97年、ブルーズに振り切った本作『COME ON HOME』をリリースする。

当記事にてご紹介しているのは、(おそらく)2011年頃(発見して購入したのが2012年だった)にFriday Musicからリリースされた重量盤LPで、音質に配慮したカッティングによる2枚組となっている。

レコード交換には忙しないが、明らかにCDよりも抜けの良い鳴りで、アナログレコードの真価を感じられるプロダクトだ。

この後、ジャズ方面に目配りした『But Beautiful』、さらに濃いブルーズ路線の『メンフィス』など、ルーツ系音楽の海を自在に泳ぎ回っている。
ため息が出るほど羨ましい、理想的な音楽人生ではないか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?