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無題

いつか一緒にスペインに行って君の好きなワインをたくさん飲もう
そうだな、ひとまずクルーザーでプーケットに行こうか

ははは、ちょっと展開が早すぎるかな。
まずは僕のマンションにおいで。

あ、でも絶対に二人だけの秘密にしようね。
お互い結婚してるからそれはできるよね?


ゾッとした。

気持ち悪い。何か言い返してやりたい。

やめてください。それはセクハラです。
勘違いしないでください。


自分を強くもって反論したかったけど
精一杯の勇気を振り絞って言えたのが

私セックス嫌いなんです。ごめんなさい。


なんで謝ってるんだろう。

悔しくてすごく惨めで

高校生の頃、スカートの中を盗撮されているのに体が硬直して動けなかったことを思い出した。

身体的な苦痛から身体が思うように動かなくなる恐怖体験はあったけど
精神的な苦痛から同じようなことが起きたのは初めてだった。

その日はタクシーを拾って、その場を離れ、
心に溜まった感情を浄化させるためにワインを2本飲んだ。

家のカードキーをどこにしまったかわからないくらい酩酊しても
辛い感情だけは鮮明に脳裏に焼き付いていて、
次の日の朝もずっとずっと心が苦しかった。

そもそも相手の好意に対して合意した覚えもない。
ましてやボディタッチとか相手を勘違いさせるような行動や言動は一つもしていない。
お金を持っているとこんなにも利己的な思考になってしまうのか。

男尊女卑、性差別もといこれは性虐待としか思えない。
セクハラなんて言葉じゃ済まされてはいけない。

仕掛けられる女と思われたことに腹が立って、朝から心の中で相手に暴言を吐きまくっていたけど、気持ちは荒む一方で。

同じような扱いを受けた経験のあるギャルズ達の胸を借りたくて、手をぎゅっと握ってもらいたくて、「勇気の源」をもらえると思ってここに書き留めました。

リーダーからシェアしてもらった原稿を待ち受けにして、お守りのように抱きしめて今日からまた頑張りたい。

いつかは弱者扱いされない立派な女になれるように強く生きたい。

世にはばかる、時代錯誤も甚だしい古典的思想の豚野郎から全ての人権を奪ってやります。
そんなマニフェストを掲げて、フェミニズム党を立ち上げて出馬したいと思います。
女、男関係なく相手の尊厳を奪うような行為はいかなるときも許されるものではない。

モラルのないセクシュアルアビューザーは死罪とします。

閉廷

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