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アセンションしたのに統合失調症って無理ゲー! 〜第13話〜

初めてのビジョンクエスト

初めに霊的な存在を実感したのは、2003年12月24日クリスマスイブ。アメリカ・サンフランシスコで働いていた彼女に会いに行ってました。

リビングのソファーで寝ている彼女を横目に「これって愛だよなぁ」となんて思いながら、起きた時に一緒に食べるカレーを作っていた時のこと

突然、リビングの天井一帯から大きな拍手が起き
「コングラチュレーション!」の大合唱が響きます。


薬物を摂取していたわけではありません。
一人だったから、音かどうかは分かりません。
とてもとても小さな白い粒子が、まばらに天井付近に在る。
神や霊の存在はうっすら信じている程度。
無宗教の私は、この現象を変換するだけの知識を持っていません。

私は錯乱しました。

その夜はそのまま狂ったように街に出て、フェニックス大学の地下の自動販売機の電源を全部抜き、近くの綺麗な一軒家のお宅を訪問し、この家は私の家だ出て行けと無茶苦茶な要求をしました。
おそらく通報によって外を徘徊している私は警察に保護されて、彼女の電話番号を伝えて迎えにきてもらいなんとか自宅に戻ったのでした。

その夜は頭が回りっぱなしです。
脳の想像力のストッパーが壊れてしまったような興奮状態でしたが、体の疲れからかいつの間にか眠っていました。
彼女の家のバスルームや壁の模様、飾ってある絵まで、全てが「ここに・この時・自分が来るまで・仕組まれていた」そう感じる状態です。


翌朝もかわらず脳はストッパーが外れたまま。アパート中に何かの気配をたくさん感じます。

居間には人が進化したような姿の3人の天使と4人の悪魔が、向かい合うようにソファーに腰掛けていました。
中立する霊体が議事進行役をして、私の扱いについて話し合いをしているようです。
上座に座る天使は、足を組みジロッと睨んできました。悪魔側の下座には天井に身体ごとつけている巨体なスライムもいました。
思い出すだけでも恐ろしいほど、リアルでした。

外にも見張られている気配感じ、2階のアパート部屋から玄関への階段を降りて玄関を開けると、私を守るための見張る霊が一人いました。
悪いことを仕掛けようとしている霊も少し離れた自動車の陰から、こちらの様子を見ていました。
私を守ろうとする側と、奪おうとする側が明確に判別できるのです。

人以外の霊体と会話し
朝から錯乱しっぱなしでした。

彼女をルームシェアしてくれていた大家さんが帰ってきた時も(クリスマスイブだからと私たち2人のために外泊していた)クリスマスなのに罵詈雑言を浴びせてご迷惑をおかけしました。

彼女と大家さんは話し合って、私を現地の精神病院に緊急入院させることにしたようです。英語がわからない自分には何を相談しているのかは分かりません。
彼女は「こうするしかない、ごめん。」と泣き叫び、男性数人が自宅を訪問してきて強制連行で病院へと運ばれました。


夜の入院診察時は、このまま宇宙に飛ばされる妄想をしていました。何せどこにいるのかが分かりません。
脳は回転しすぎで、常に興奮状態でした。


右手親指の欠損部からは脈を打った赤い光が空間中に漏れ出しています。
お医者さんには、私の考えがすべてこの赤い光によって読まれていると妄想していました。霊体とは頭の中で話していたので声を出すことすら億劫に感じてしまいます。

診察時には時の流れが今までとは全く違うことに気付きました。

自分を落ち着かせようと必死に1秒ずつ時を数えます。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、
ゆっくりゆっくり数えないと
10、9、8、7、6、5、4、3、10、9、8、7、6、5、4、3、10、9、8、、
無限に渦のように閉じていく時間軸
1と2が存在しない時間に飲み込まれそうでした。

初の精神病院で隔離病棟。しかも当然全員外国人。エリートです(笑)
隔離病棟には20人くらいの患者さん。点滴をうち2日ほどで理性ある意識をとり戻しました。


そうそう、隔離病棟の中には“特殊な“長い白髪の老人がいました。

他の人は当たり前に人間ですが、老人だけは何度見ても“輪郭”がボワッとしているんです。
その人の周りだけ映画「プレデター」のように少し透明に歪んで見えるのです。
「人間の姿をした人」がいる。でも、周りの人は気にしてもいない。。。

ある日の昼ごはんの時間。
その老人が対面の席に昼食をのせたトレイを持ってきて座りました。言葉こそ交わしていませんが、私の視線には気づいていたようです。

私は食事中のトレイから目線をあげて、その老人と目が合い“ウインク”をされた?瞬間に、意識がふっと消えました。

気づいたときには、老人はもう食事を終えていて、数メートル先のトレイ返却口へと背を向けて歩いていました。


「えっ?何それ。さすがアメリカの精神病院。リアルに能力者っているんだ!」

普通の精神状態なら怖いのでしょうが、何せ相手には身体がある。身体がない人?と比べたらまだマシです(笑)
その後も老人のリハビリの様子などを観察していましたが、人と接するときは能力を閉じて隠して、人間を演じて過ごしているようでした。

++++++

初めての肉体のない友人


旅行先の環境急変でおかしくなる人もいるらしく、1週間程度で退院しました。
早めに帰国するのを条件に、彼女の近くにいた方が落ち着くだろうという医師の判断でした。

処方薬のせいか退院後はとにかく移動のバスが息苦しい。一緒に乗っている人から出される電波?に酔ってしまい動悸が早くなりました。
監視カメラにも敏感になり、まるで人の視線のように感じとり、蛍光灯も激しく波打つ電波を出してきて直ぐ頭が痛くなるのです。

安静にして過ごすなか、眼には見えてはいけない(であろう)白いモワッとした空間があって、その空間の中にすっぽり収まるように人と同じくらいの背丈の白〜いゾウさんがいて。
ごく自然に。そばにいても気にならない友達のような立ち振る舞いで。
次の日もその次の日も、普通にソファーに腰かけてたり。アパート内もついてきたり。

・・・いるなぁでも幻覚か。
俺精神病院入ったぐらいだしな。
目を合わせてきたり、会話しようとしてこないから危害はなさそうだ。放っておけばいいか。

そう、心を許したのがわかったようです。

数日後、二度寝から目を覚ましたお昼まえ。
ソファーで寝転がっていた彼(白いガネーシャ)が、ムクリと起き上がり、始めて目を合わせてきました。
初めて私と会話...というかコミュニケーションを、まるで気の知れた友人のようにとってきました。

『とりあえず外に出る準備をしよう。ほら、この前彼女と行ったヘイトアシュベリーの雑貨屋があるだろう?あのお店に出かけよう。』

私は言われたままに外着に着替え、バスには乗らず20分ほど歩いて雑貨屋に行きました。
雑貨屋の入り口に着いた頃、再び話しかけてきました。

『お店のカウンターに置いてあるフライヤー(チラシ)を見て』

私は言われた通りにまっすぐカウンターに行くと、彼は指を差して『これ』と言い、
そのフライヤーを見ると“シャーマンのワークショップ開催“ の告知でした。
サンフランシスコ中心部で7日間ほど受ける日があり『この日に行くんだよ』と。

フライヤーを持ち帰り、仕事から帰ってきた彼女に伝えました。

「ワークショップのこの日に行くように、いつもいる白いガネーシャさんに言われたんだけど。通訳に一緒について来てくれない?」

彼女は英語もネイティブだし、スピリチュアルにも理解があったというか、他に頼るところもなかったので、割とすんなり受け入れてくれました。



つづく


+++++++

私は「シャーマン」という言葉もそのときまで聞いたことがある程度でした。
私の拍手と声から始まった錯乱状態は、
【ビジョンクエスト(幻視の旅)】という成人のシャーマンになるための儀式であると後に知りました。
精霊に選ばれ半ば強制的にシャーマンにさせられる召命型の場合は、数日のあいだ気がフレてしまうそうです。

沖縄のユタと呼ばれるシャーマンも、シャッターに向かって数日間ぶつぶつと言い続けたり、気が狂ったような数日を過ごした後、精霊と交信することができるようになるそうです。

アニメにもなった漫画『シャーマンキング』は今でこそ認知されてますが、一人一体という持ち霊の描き方は現実的では無いです。いや現実どこ・・?
僕は自身の守護霊や先祖霊とは会話できません。占い師のように他人を視ても、そばにいる霊体としか話が出来ません。
「悪い霊がついてますよ」と金銭を請求したことはありません。がされたことはあります。

京都の寺院に参拝しに行ったとき、本格的に門の傍でご祈祷しているおば様がいまして、声を掛けました。
御祈祷おば様は、「私の霊体は上空に50m以上もあってあなたよりも凄いのよっ!」(僕の見えるタイプの霊体は居ないけど)面白い人だなぁと連絡先を交換していたら、ある日電話をかけてきまして…
「あなたには悪い霊がついている。このままでは離婚しますからお祓いしますよ、20万円で。」
いや〜お金にとり憑かれてるわ、この人。
魂だけ粉砕してやろうかと思った、脳をやられてる人間が1番怖い。
夫婦仲良くやってます。妄想者にはご用心。

補助精霊のホワイトガネーシャさんとも、もうすぐ20年。書き残せ!と脅されて、ようやく書き残すことができました。

精霊か霊体か、知らないから当然理解できない。
ただ1次元だけ人間とは違うだけだと思ったらどうでしょう?
肉体次元が無いだけだと思えば「あ、無いんだねー」と納得できちゃいませんか?



>>>次元の続き

肉体次元が欠損しているから3次元空間で成立できないけれど(肉体のないものは3次元として認めないという定義、死者の門の前提)
1次元の魂もあるし、4次元の時間平面は人間とは“とびとび“だけど、順の流れにも乗っている。
魂(1次元)と時間(4次元)だけでは空間での体は成り立たないから、
霊体次元を、0(ゼロ)次元と仮定すると肉体(3)は無いのに霊体(0)は有るから
通常の人間が1234で、ホワイトガネーシャさんが0124+α
うん、0次元を霊体にしても今のところは証明できる。

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