ELECOM GAMING V custom VM610レビュー
はじめに
おはようございます。キリンです。
先月から無事ブラック社会人になり、最近見たガンダム作品の影響か職場にコロニー落ちてこないかななどと考えている今日この頃、みなさまはどうお過ごしでしょうか。新生活で僕と同様に新社会人または新入生になった人。人間関係が変わり後輩や新しい出会いがあった人それぞれいると思いますがめげずに頑張っていきましょう。仕事辞めてぇーのでデバイス企業の皆さん。面接受けさせてください。熱いと文字書くことは出来ます。22です。何でもします。ゲーミングデバイス作る組織においてください。
さて、今回お話ししていくのはエレコムさんから出たゲーミングマウス。VカスタムシリーズのVM610です。
賛否両論分かれるマウスなのですが、僕が感じた初見などをここで述べていけたらなと思っています。ここから本編です。よろしくお願いします。
VM610ってなんだ?
VM610はエレコム株式会社のゲーミング部門、エレコムゲーミングが展開するesports向けゲーミングデバイスシリーズV customシリーズの左右対称型マウスになります。
公称値54gの軽量ボディをソリッドシェルで実現し、日本人の手の大きさに合わせたつかみ/つまみ持ちに特化したマウスです。
同形状の廉価版としてVM510も展開されていて、廉価版の510はpixart3311センサーを搭載し最大dpiは12,000dpiまで対応していて、約9000円程度で購入することができます。
それに対しVM610はpixart3395センサーとlod調整用の距離センサーの二つを搭載しています。価格は約13,000円かなりマウスが二万円超えていてもおかしくないこの大円安時代、エレコムさんはかなり頑張ってくれているのはないでしょうか。
センサーが二つ載っているのを見ると、僕が初めて買ったゲーミングマウスのSteel Series rival650を思い出しますね。鉄のキューブを最大6ほど搭載できて好みの重さに調整することができる機能がついたマウスでした。僕が買った4〜5ヶ月後にGpro X Superlightが「軽さは強さ」という売り文句とともに出てきてrival650は淘汰されてしまいました。あのGpro X事変以来rival650を使っている人を見かけることは少なくなってしまいました。今もどこかでrival650をメインで使っている人もいるのでしょうか。その時はぜひご連絡お待ちしています。noteのネタにさせてください。
Vm610について
内容物
内容物はマウス本体、充電ケーブル(1.5m)、レシーバー、レシーバー延長アダプター、ソール2枚、ゲーミングシールです。非常にシンプルで必要最低限のものが揃っています。
形状
一言で言うといろんなマウスの要素を取り込んだ刺さる人にはかなり刺さるマウスです。
この前マウスを貸していた友達には長くなったviper miniと言われていました。
僕はコブを無くしたZA13にS2の遺伝子を組み込んだキメラという印象を受けました。
実際、ZA13とグリップ幅もほぼ同じですがvm610は本体真ん中にあるくびれからお尻にかけて若干末広がりしていてうっすらとひょうたん型になっています。背中から両サイドにかけてののアーチも台形に近い形で違和感のないギリギリまで背中の高さが担保されていてそこはかとなくS2の遺伝子を感じます。
背中のコブは真ん中にあり背中を横から見た時の傾斜を横から見た時はRazer Viperの伝統的な形を思い起こしました。
グリップ幅が G-wolves HSK Plus 4Kとほぼ同じ(か少し細い程度)でつまみ持ちに適したグリップ幅になっています。
マウスが細くなっているメリットは指先での操作におけるアドバンテージです。マウスに指を置く場所に自由度が生まれるし、指でのマウスコントロールに余裕があるため無理な動きをしなくても良くなります。
つかみ持ちでも、両側のサイドに指を置くことを想定されたえぐれがあるので指にフィットします。しかし、小指中指を立てる持ち方に対してはエッヂが指に干渉して違和感や力強く持っている人には当たる部分に痛みが出るかもしれません。
また、表面のコーティングにグリップ力はあまり期待できないです。elecomが出している。0.1mmのグリップテープを使うことを検討してみても良いかもしれません。
ソール
VM610で特徴的なのがソールです。元々汎用のドットソールが貼られた状態でVM610は届きますが、面のソールも付属していてドットソールを剥がさずに貼ることで面のソールとして使うことができる不思議な形状をしています。このソールの形状にソールの設置面が広くなる以外のメリットを感じることができないので個人的にはあまり好きではありません。
こういった奇抜なことをしないで普通の面ソールがほしいなと僕は思いした。ですが人の記憶に残るこの形状はマーケティングとしてはいいのかもしれませんね。
軽さについて
サイズ感的に中型から小型の間に位置するVM610はソリッドシェルで公称値54gの軽量マウスとしてデザインされています。一見普通のソリッドシェルですがシェルの内部が肉抜きされているため軋みのないソリッドシェルと軽さの両立をしています。(以下画像 https://www.elecom.co.jp/pickup/v-custom/products/mouse/vm610/ より引用)
クリック感
omron社製スイッチを採用されていて歯切れの良いクリック感があります。
全8ボタンを搭載していて、専用ソフトウェアEG-Toolでマクロ設定することもできます。サイドボタンは適切に取り付けられていて、押し心地も問題ないです。
メインボタンの左右クリックは歯切れの良いクリック感をしていて、平均的なクリックの重さをしていて重すぎることも軽すぎることもないです。
プリトラベルが僕が最近使っていたいくつかのマウスに比べ僅かに長いですが、慣れれば誤差でした。
ホイールは歯切れのいいノッチ感に調整されていてラバーとアルミニウム風パーツなので滑りにくく金属の感じがアクセントになってかっこいいです。
メインボタンのクリックの音がなる位置の僅か下の位置でクリックが作動しているように感じるのですがもしかしたら気のせいかもしれません。
工場出荷の状態だと左のメインボタンでクリック抜けがおこる可能性があります。その場合は前述したEG-Toolからファームウェアアップデートをする必要があります。僕の個体はファームウェアアップデートする前は30〜40クリックに一回ほどの頻度でクリック抜けがあったのですがアップデート後は明確にクリックが抜けたなと感じることはなく快適に使えました。
EG-Tool
V customシリーズの全てのデバイスに対応していてdpiの設定やファームウェアアップデートなども一つで完結できます。某synapseのように不安定でもなく、某Ghubのように煩わしくもないのでV customシリーズを持っている人は入れておくと良いかもしれません。欠点としてファームウェアアップデートをする時本体とドングル二個をUSBで繋げなくてはいけないというところが挙げられます。ちょっとだけめんどくさいかもしれませんがデバイスたくさん持ってる皆さんならpcに二個くらいtype-cがつながっていると思うので大丈夫じゃないですかね?
基本的にはプラグアンドプレイで使用するのに必要な設定は特にないので必要ない人は入れなくても大丈夫だと思います。
下記リンクはEG-Toolのダウンロードリンクです。
https://www.elecom.co.jp/support/download/peripheral/v-custom/eg_tool/?elparam=r_qs426
ビルドクオリティ
僕の握力は50kg以上あるのでかなり強めに握ってしまうと僅かに軋みの音が出ます。しかしマラカスになることもなくビルドクオリティは良好です。クリックの揺れやサイドボタンの揺れもなく安心して使うことができます。
表面コーティングはかなり滑りやすく、人によってはグリップテープを検討する必要がありそうです。マウス表面の見た目も高級感はなくどこかチープです。
スペック
対応しているポーリングレートは最大1000hzで最先端マウスとは言えません。しかしセンサーは最新のpixart3395センサーを積んでいます。
三分間の充電で4時間使える急速充電に対応していたり、最先端の技術の結晶というより使用している人が安心して使えるように設計されているように感じました。マウス界のAKですね。
“ELECOM Wireless S.P.S Engine D+”というエンジンを搭載していて、かなり速い実応答速度を実現しているため1000hzとは思えない反応速度が出てくれます。しかし、僕の個体ではスイッチのクリック感の僅かしたにクリックの反応点があるので体感ではクリックの応答速度は感じることができませんでした。
EG-Toolで七段階のLOD変更に対応していて自分好みにカスタマイズすることができます。
結論
手がそこまで大きくない人にお勧めできるコスパ本命級の日本製マウス。
最先端の超スペックというより、使う人のストレスを減らしてくれるようなマウスだなという印象を受けました。3分の充電で4時間使える急速充電や最軽量とは言えないけども、54gの超軽量設計。最近のマウスの重量事情についにelecomが追いついてきたなと感じました。
マウス裏面にレシーバーをしまうポケットがあるのはちょっと時代遅れかも?まぁそんなに気にならないけど、なんかなぁ、ってテンション下がるポイントではありますよね。
個人的に好きなのは純性マウスソールです。エッジもなくしっかり丸まったソールでarc1より少し滑る程度の速さで好きな人は多そうでした。ただ個人的にはソールの形状は好きではなかったですね。
若干前重心ということもありローセンシの人はゲーム中に遠心力で54gよりも少し重たく感じるかもしれません。最近ハイセンシで遊んでいる僕はあまり気になりませんでした。
VM610を使っていて思ったことは日本製ゲーミングマウスが世界に追いつく日も近いのかもしれないということです。V customシリーズはこれまでミドルサイズのエルゴノミクス形状しか出していなかったためエルゴに馴染みがない人はとっつきにくいイメージを持っていたかもしれません。しかし今回のVM610でかなり多くの人が手に取りやすい形状やスペック、値段で出してくれたためVK600Aに続いて最もコストパフォーマンスに優れたゲーミングデバイスに名を連ねるのではないかと思います。
終わりに
以上で本編終了です。ここまで読んでくれてありがとうございました。ここから先は蛇足なので興味なければ飛ばしてもらって大丈夫です。
ここまでVM610に僕が思うことを書いてきました。製品の良し悪しは購入した人の手に合うか否かで決まると思いますが、最近の僕の手はいろんなマウスを触りすぎてどんなマウス持ってもスペックがある程度高ければ80点くらいのパフォーマンスを生み出せるようになってしまいました。ゲーミングデバイス好きとしては嬉しい反面、マウスの悪いところや詳細な部分について思考停止してしまうのが悩みです。趣味とはいえ多くの人にレビューという形で記事を出しているのでそれなりに長く使った(いうても二週間程度の継続使用)のですが僕に見えてこないところもあると思います。このVM610は最先端機に劣らないくらい素敵な商品だと思うので良ければ手に取って確かめてください。確かなこだわりが感じれると思います。
ということで蛇足でした。気になることがあればX @GIRAFFE_FPS のDMなどから聞いていただければお答えできる範囲で回答させていただきます。本当は5月5日くらいに出したかったんですけど時間かかって本当にごめんねっという気持ちで今回は筆を置きたいと思います。
では、おやすみなさい。