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本業の昇進を待つな!副業で上位タスクを経験しキャリアをブーストする方法 ~上位職視座を副業で先取り戦略~②
今日の記事は、こちらの記事の続きとなります。https://note.com/giraffe777/n/n5677dc761a7d
第6章 副業と本業をつなぐ具体的なステップ
ここからは、より具体的な方法論に踏み込みましょう。「副業をキャリアアップの加速装置にする」ためのステップを整理し、実践のイメージをクリアにしていきます。
6-1. 副業でやるべき“上位タスク”とは何か?
副業とひと口に言っても、単なる“作業委託”をするだけなら、あまり上位視座は身につかないかもしれません。たとえば「ひたすら入力データを手打ちする」ような副業だと、下位職的な作業を副業でやっているだけということになります。それでは**「意思決定」や「戦略設計」**を学ぶ機会には恵まれないでしょう。
6-1-1. プロジェクトの上流を担える仕事を探す
**狙い目は「プロジェクト管理や要件定義から関わる仕事」**です。
Web制作なら、クライアントとのヒアリングやサイト構成案の策定をする立ち位置。
IT開発なら、プロジェクトマネージャー補佐としてタスク分解や進捗管理をする立場。
コンサル・アドバイザー型なら、経営課題のヒアリングや提案部分にコミットする役割。
たとえ最初は小規模でも、自分が“ディレクション”や“管理”に近いところを担当すれば、「下位作業だけをやらされる」副業とは一線を画すことができます。
6-1-2. 一部でも“仕組みを作る”要素を取り入れる
もし自分が「細かいチェックや入力作業が苦手」で、「仕組み改善が得意」だと自覚しているのなら、副業でも“仕組みを作る”要素を取り入れましょう。
例:会計ツール導入支援の副業を引き受け、「どういうステップで導入すればクライアントの工数を最大限削減できるか」を設計する。
例:チームでライティング案件を請け負い、自分は執筆ではなく“編集フロー”の最適化や“メンバーの管理”に専念する。
そうすることで、“管理職”や“ディレクター”としての実践スキルが自然に身に付きます。
6-2. 副業で得た経験を本業で活かす(アピールする)方法
せっかく副業で上位視座を得ても、本業で周囲に認知されなければ、昇進や部署異動にはつながりにくいでしょう。「副業は会社に隠したい」という事情があるかもしれませんが、会社が副業OKなのであれば、むしろ積極的にアピールする価値は大いにあります。
6-2-1. 「副業でこういう仕組みを導入して成果が出た」という成功事例を提案
「実は、週末にこういったシステム導入支援をやってみたのですが、そのとき〇〇というアプリで作業効率が20%アップしたんですよ」
「副業で扱ったプロジェクトでは、進捗管理に〇〇ツールを使うことでトラブルを激減できました。うちのチームでも導入してみませんか?」
このように、「自分が外でやってみて得た成功事例」を社内に持ち込めば、周りからの評価は自然と高まる可能性があります。“試してみた実績”があると説得力が段違いだからです。
6-2-2. 社内プロジェクトに立候補し、“小さな上位タスク”を引き受ける
会社には何かしらの小規模プロジェクトや社内横断タスクなどが存在することが多いです。そこに手を挙げて「じゃあ今回の進捗管理は私がやります」「クライアントとの連絡窓口をやってみます」といった形で**“上位タスク”を積極的に取りにいく**のも方法の一つです。
たとえ本業でまだ下位職位だとしても、そのプロジェクト内ではディレクター的な仕事をするチャンスがあり得ます。
副業で身につけた「折衝力」「進捗管理力」「改善提案力」を存分に発揮することで、上司や周りに**「あの人にはマネジメントセンスがある」**と思わせることができます。
6-2-3. キャリア面談や評価面談で「意欲」を示す
多くの会社では年に1~2回、上司との評価面談やキャリア面談があります。その場で、**「自分はゆくゆくプロジェクトマネジメントやディレクションに挑戦したい」「副業でこういう経験を積んでいるから、活かしたい」**と明確に言葉にすることが大切です。
会社側からすると、「この人はまだ若いから黙々と作業をしてほしいんだろう」と勝手に思い込んでいる場合も。
しかし、本人が明確に意思表示をすれば、「じゃあ試しに次のプロジェクトでサブリーダーをやってもらおうか」という話につながるかもしれません。
大事なのは、副業で得たスキルや知見を「私的な自己満足」で終わらせないこと。会社の業績や組織運営に役立てる提案ができれば、評価者の目も変わるでしょう。
6-3. 会社のルールとどう折り合いをつけるか?
6-3-1. 就業規則・利益相反の確認
副業が認められているとはいえ、**会社によっては「競合他社と取引する仕事はNG」といった規定があったり、「休業規定の範囲内なら自由」**と定められていたり、ルールが異なります。必ず自社の就業規則や上司・人事への確認を怠らないようにしましょう。
もし「副業OK」でも実質的に「ここまではよいが、これはダメ」という線引きがある場合は、違反しないよう注意が必要です。
トラブルを避けるためにも、「副業でこういう分野の案件を受けたいのですが問題ないでしょうか?」と相談し、了承を得ておくと安心です。
6-3-2. 時間管理の問題
副業をするということは、本業以外の時間をそれに充てるわけです。自分の睡眠時間やリフレッシュ時間を削りすぎると、体調を崩して本業にも支障が出る恐れがあります。
「副業やり始めたら、本業中に居眠りしてしまい、逆に評価を落とした」なんて本末転倒です。
健康管理をしながら、無理のないスケジュールを組むのが前提となります。
6-3-3. 情報漏洩リスクへの配慮
副業先が本業の競合にあたる、あるいは本業で扱っている情報を流用しかねない……といった状況は非常にデリケートです。
「会社機密をうっかり副業先に伝えてしまった」「副業で得た情報を本業で使ってしまい問題に」など、利益相反や守秘義務違反にならないよう細心の注意が必要です。
特にコンサル系やIT系で企業のデータを扱う場合は、契約書の確認や守秘義務の徹底などをしっかり行いましょう。
6-4. 会社内で“上位タスク”を得られない場合の転職戦略
最後に、「会社内で何度アピールしても、なかなか上位タスクを任せてもらえない」という状況に陥った場合の話をしておきます。そういうときは、副業での実績を武器に転職を視野に入れるのも一つの手です。
6-4-1. 「自分はPM経験があります」と言える武器
副業でプロジェクトを回した実績があれば、求人市場でアピールする際に「社内では下位職位だったけれど、実は副業でPM経験が2年あります」「外注管理やクライアント折衝も自分でやってきました」と言えるようになります。
面接官にとっては、「会社での肩書きがなくても、実務として人を動かし、成果を出した」事例は非常に興味深いポイントです。
少なくとも**「経験ゼロ」の人よりは、確実にリード**できますし、面接で具体的エピソードを語れるのは大きな強み。
6-4-2. “転職でいきなり上位ポジション”を狙うことも可能
ジョブ型雇用化が進む企業や、実力重視のベンチャー企業などであれば、**「今の会社ではまだ下位職位だけど、副業実績があるからマネージャーポジションで採用しますよ」**という例は十分にあり得ます。
従来は「社内で経験を積む⇒課長⇒部長⇒…」というレールが普通でしたが、今は**「いきなり他社でマネージャー」「さらに短期でディレクター昇進」**というキャリアも現実的です。
特にスタートアップ企業などは「豊富な実務経験=会社の肩書き」よりも「プロジェクト推進力のある即戦力」を重視するので、副業経験がまさに響くでしょう。
第6章まとめ:副業と本業の連携でキャリアを“自分主導”にする
副業で“上位視座”を養う:
プロジェクト管理・マネジメント・仕組み作りなどを担う副業に挑戦し、**自然と“ディレクター”“マネージャー”**の頭を使う機会を増やす。本業でアピールし、チャンスをもぎ取る:
副業の成功事例を社内に持ち込み、改善提案やプロジェクトへの積極参加を通じて、自分の上位職位適性を周囲に認知させる。会社のルールや健康管理にも注意:
就業規則・守秘義務・時間管理は抜かりなく。副業が本業のパフォーマンスを損なわないようバランスをとる。最終手段としての転職:
どうしても社内での活路が開けないなら、副業で得たマネジメント経験を転職マーケットでアピールし、外部で上位ポジションを狙うことも視野に入れる。
こうした流れを踏むことで、**「会社任せではなく、自分主導でキャリアを設計する」**という新しい生き方が見えてきます。次のチャプターでは、「副業キャリア戦略を実践するうえでの落とし穴と、どう克服するか」について深堀りしていきましょう。
第7章 副業キャリア戦略における落とし穴と解決策
7-1. 時間管理の罠:燃え尽き症候群と睡眠不足
7-1-1. 「二足のわらじ」の負担を甘く見ない
副業が一般的になっているとはいえ、本業との両立は決して楽なものではありません。特に、本業でフルタイム(もしくは長時間残業)の勤務をこなしつつ、副業で意思決定・交渉・管理といった“脳を酷使する”作業に取り組むわけですから、頭も体力も一気に消耗しやすくなります。
朝から夕方までは本業の業務に集中。定時後や週末に副業を進めなければならない。
副業が盛り上がれば盛り上がるほど、**“もっとやりたい、もっと成果を出したい”**という気持ちが高まり、つい睡眠時間を削ってしまう……。
その結果、本業のパフォーマンスが落ちたり、体調を崩してしまう事態にもなりかねません。
事例:燃え尽き症候群になったAさん
AさんはIT系ベンチャー企業でプログラマーとして働きながら、副業で小さなWeb制作案件を請け負っていました。最初は「スキルアップになるし、追加収入も魅力的!」と張り切っていたものの、案件が重なるにつれ土日も休まず作業するように。週末も仕事に追われて完全オフがない状態が半年続いた結果、突如モチベーションが急降下し、燃え尽き症候群のような状態に陥ってしまったのです。
本業でもミスが増え、上司から叱責される日々が続き、結局副業も本業も両方で不調をきたすことに……。
7-1-2. 解決策:労働時間の“予算”を明確にする
週○時間以上は副業に使わない
例えば「副業に使う時間は週に10時間までにする」とあらかじめ決めておき、それを超えそうになったら追加案件を断るか、外注するなどの調整を行う。休息日を必ず設ける
少なくとも週に1日は完全オフにして脳をリセットする習慣をつくる。上位タスクの意思決定は意外と頭を使うため、連日続けると疲弊しやすい。スケジュール管理ツールを活用
Googleカレンダーやタスク管理ツールなどを駆使し、本業と副業のタスクを可視化する。事前に“この日この時間は空いているから副業を進める”と計画的に動くことで、睡眠不足や徹夜作業を減らせる。
大切なのは「息切れしないペース配分」
「副業に時間をかければかけるほど成果を出せる」というのは、短期的には正しい面もありますが、長期的に見ると息切れして継続困難になる可能性が高い。副業は「自分のキャリアを加速させるための中長期的な投資」でもあるため、焦らず続けられるペースを保つことが肝心です。
7-2. 企業とのコンフリクト:就業規則や利益相反の問題
7-2-1. 「副業OK」の範囲を誤解しない
日本企業の副業解禁が進んだといっても、すべてが「自由に何をやってもOK」ではありません。多くの企業で、**就業規則に“副業は本業に支障をきたさない範囲で”“競合他社との契約はNG”**などと条件が定められています。
**利益相反(Conflict of Interest)**の可能性
もし本業で扱う企業と副業での取引先が競合関係にあったり、取引先企業の機密情報を知っていたりする場合、情報漏洩や不正利用のリスクが生じます。結果的に、会社から懲戒処分を受けるケースも。本業の信用を損なう行為
SNSや個人ブログなどで副業の宣伝をしたつもりが、思わぬ形で本業の評価を落としてしまう可能性があります。たとえば「本業の悪口」ととられかねない発言をしてしまい、上司や顧客からの信頼を失うなど。
事例:副業が元で会社とトラブルになったBさん
Bさんは本業で広告代理店に勤めているが、副業でフリーランスの広告運用代行を始めた。しかし、その副業先が偶然にも本業のクライアント企業と同じ業界であり、本業で得たノウハウやヒアリング情報を、副業で活用したのではないかと疑われる事態に。会社の上層部から厳重注意を受け、最終的には副業を辞めざるを得なくなった。
このように、一歩間違えればコンプライアンス違反の疑念をかけられ、本業の信用に大きなダメージを与えてしまいます。
7-2-2. 解決策:就業規則の確認と事前の相談
必ず人事部や上司に相談を
可能であれば副業を始める前に、「こういう仕事をやりたいが問題ないか?」と率直に打診する。書面やメールで記録を残しておくとベター。“業界やサービス領域が競合しないか”を精査
副業先が本業の取引先や競合企業に該当しないかよく確認する。また、業務上の機密情報を流用するリスクがないかもチェック。兼業に関する社内規定を読み込む
副業OKの企業でも、「年末調整は自分で」「確定申告は個人責任で」という条件があったりする。税務面も含めて理解が必要。
“上司に言いづらい”場合の考え方
「まだ副業で稼げるかどうか分からないのに、上司に相談するのは気が引ける」と感じるかもしれませんが、後からバレて大きな問題になるよりは、最初に相談しておいたほうが安心です。特に「将来的にこの副業経験を本業に活かしたい」という建設的な姿勢を示せれば、理解を得られる可能性も高まります。
7-3. 成長の頭打ち:副業経験がマンネリ化してしまう
7-3-1. 「最初は新鮮だったのに、いつの間にかルーチン化」
副業を始めたばかりのころは、クライアント折衝や価格交渉など、上位タスク的な経験が新鮮で大きな学びを得られます。しかし、半年~1年と続けるうちにある程度慣れ、同じような案件ばかりになってしまうことが多いのも事実。そうなると、**「副業をやってはいるが、新しい成長や刺激はあまりない」**というマンネリ状態に陥るかもしれません。
例:デザイナーとしての副業が安定してきたが…
Cさんは本業では下位職位の事務スタッフ、しかし副業ではフリーランスデザイナーとして活動していた。最初は「色々なクライアントと話し、要望を形にする」ことに大きなやりがいと成長を感じていたが、軌道に乗るにつれ、「同じテイストのチラシやSNS素材を作る仕事」が大量に来るように。ルーチン化した単純作業を副業でこなすだけになり、気づけば「作業時間ばかり増えて、管理者視点を磨く機会が減った」と感じ始めた。
7-3-2. 解決策:新しいチャレンジやスケールアップを意識
案件の種類を変える・上流工程に踏み込む
たとえばデザインの下請け作業だけではなく、自分がディレクションする立場になってみる。仲間を集めて小さな制作チームを組織し、自分はプロデューサーとして動くなど。自己投資に切り替える
もし副業に使っていた時間がルーチン化しているなら、一部を**「学習・スキルアップ」に振り向ける**。新しいツールや手法を学び、上位タスクへのステップアップにつなげる。副業の“ゴール”を再設定する
副業を何のためにやっているのか、改めて問い直す。もし「収入を得るだけ」が目的化してしまうと成長は頭打ちになる。**「経営者的視座を磨く」**などのゴールを掲げ、そこに向かって次のチャレンジを仕込むのが重要。
7-4. 副業と本業の優先度が逆転する危険
7-4-1. 本末転倒:副業がメインになりすぎる
上位視座を獲得し、案件も増えてきた結果、「副業の売上が本業の給料を超えちゃった!」という嬉しい誤算が起こるかもしれません。しかしその一方で、本業に対して「面倒なルーチン業務ばかり」「給料が安いのに拘束時間が長い……」と感じ始め、モチベーションを失う危険があります。
本業の同僚や上司からすると、「なんだかあの人、最近やる気がないみたい。副業に夢中なのかな」と思われ、評価が下がる。
ついには「本業に行きたくない。いっそ独立したほうがマシかも」と極端な考えに走り、準備不足のまま退職してしまうケースも。
7-4-2. 解決策:キャリアプラン全体で考える
「本業でどう活かすか」を常に意識
副業が成功してきたらこそ、本業でどんなポジションを狙いたいのか改めて明確にする。プロジェクトマネージャーになりたいのか、経営企画に移りたいのか、あるいはやはり独立したいのか。社内で交渉する余地を探る
本業でも自分の能力をもっと活かせる環境に異動できないか、ジョブローテーション制度や社内公募を利用できないか検討する。「副業で実績を出したからこそ、社内で一段上の仕事を任せてもらえる」可能性を探る。独立を視野に入れる場合は綿密な準備を
独立起業したい気持ちが高まっても、金銭面やマーケット開拓のリスクは大きい。十分な貯蓄や顧客基盤、経営ノウハウが揃ってから踏み切ることを推奨。
第8章 リアルな成功事例・失敗事例
ここでは、副業で上位職視座を獲得し、本業にも好影響をもたらした事例、そして逆にうまくいかなかった事例を具体的に紹介します。名前や企業名は仮名・フェイクを交えてイメージとして捉えてください。
8-1. 成功事例①:副業PMから本業ディレクターへ
8-1-1. 事例背景
本業: 大手IT企業のSE(下位職位)
副業: スマホアプリ開発チームを個人で立ち上げ、週末に進行管理を行うPM業務
Dさんは新卒で大手IT企業に入り、最初はプログラミングやテスト工程などを担当していましたが、細かいバグ修正や仕様確認ばかりであまり楽しいとは感じていませんでした。
「自分はもっと全体を見てプロジェクトを動かしたいのに、会社ではまだそこまでの経験を積む機会がない……」というジレンマを抱えていたのです。
8-1-2. 副業の内容
あるとき、友人が立ち上げたスタートアップのスマホアプリ開発に協力することになりました。Dさんはそこで**開発PM(プロジェクトマネージャー)**の役割を半ば強引に引き受け、週末にミーティングを開き、メンバーへのタスク割り振りや進捗管理を行いはじめます。
仕様決定・予算管理・テスト工程の計画など、本業では上司がやっていたような仕事をすべて自分で体験。
クラウド上のプロジェクト管理ツールを導入し、メンバー間のコミュニケーションを最適化するなど、**“疑似ディレクター”**としての視座を磨いていきました。
8-1-3. 本業への還元
半年ほど経過した頃、Dさんは本業の社内勉強会やミーティングで「自分が副業で導入したプロジェクト管理ツールの事例」を紹介したところ、意外にも上司から高評価を得ました。さらに、「いま新しく立ち上げる社内プロジェクトでPM補佐を探している」と声がかかったのです。
「DくんがプライベートでやってるPM手法、うちでも試してみないか?」
そこから一気に社内での評価が高まり、翌年には正式に**“ディレクター補佐”ポジション**に昇格。最終的には大きな案件のディレクターとして抜擢されました。
ポイント
Dさんは本業の下位職位で悶々としていた時期に、副業で**“上位タスク”をがっつり経験し、その経験を本業のプロジェクトにフィードバックすることで評価とキャリアアップを獲得したわけです。この事例はまさに「副業で先に上位視座を得て、本業に活かす」**成功パターンといえます。
8-2. 成功事例②:転職で上位ポジションにスライド
8-2-1. 事例背景
本業: 一般的な経理スタッフ(下位職位)
副業: 小規模スタートアップの財務アドバイザー
Eさんは製造業の大企業で経理スタッフをしていました。日々の伝票処理や月次決算に追われ、「仕組み作り」や「財務戦略」に踏み込みたくても全然チャンスがない状態。上司には「まずは作業ミスを減らすことに集中して」と言われるばかりでした。
8-2-2. 副業の内容
友人経由で、数名規模のスタートアップ(アプリ開発会社)が「財務・経理を手伝ってくれる人を探している」と聞きつけ、副業として参画することに。そこでは経理だけでなく、融資の申請、資金調達の計画立案など、経営に近い部分まで関わる機会を得られました。
代表者と直接話し合い、キャッシュフロー予測を行い、必要な資金をどのタイミングで確保するかなどを一緒に検討。
本業の大企業ではできなかった「組織全体の財務戦略」を少人数のスタートアップで実践し、“財務責任者”のような視座を獲得していきました。
8-2-3. 転職活動で副業実績をアピール
Eさんは1年ほど副業でスタートアップの財務アドバイザーを続けた後、**“財務企画担当”や“CFO候補”といったポジションを求める求人に応募しはじめました。履歴書・職務経歴書にはもちろん本業での経験も書きましたが、副業での資金調達支援や融資交渉の実績を強くアピールしたのです。
すると、意外にも「大企業の経理スタッフ」という肩書きより、「スタートアップで実際に財務戦略を回した経験」**に興味を示す企業が多く、数社から面接のオファーが来ました。
結果的に、中規模ベンチャー企業の経営企画部のマネージャーポジションに内定。
「大企業での下位職位経験」だけでは到底無理だったランクでの採用が叶ったわけです。
ポイント
本業が下位職位でも、副業で**“経営に近い立場”を体験し、その経験を転職市場で評価してもらう例。ジョブ型雇用化が進む現代では、「実際の経験値」を積んだ人材**が重宝されるため、副業実績が転職活動の大きな武器になったという好例です。
8-3. 失敗事例①:副業に集中しすぎて本業をクビに
8-3-1. 事例背景
本業: 広告代理店の企画スタッフ
副業: YouTubeチャンネル運営&スポンサーとのタイアップ
Fさんは広告代理店で下位職位として働いていましたが、会社の業務に飽き足らず、副業としてYouTubeチャンネルを立ち上げ、SNSマーケティング系の企業からスポンサー契約をとることに成功。登録者も順調に伸び始め、毎月の副収入が本業の給料を上回るほどになりました。
8-3-2. トラブル発生
Fさんは副業が忙しくなり、本業の業務を疎かにしがちに。クライアントからのメール回答が遅れる、社内打ち合わせを無断でキャンセルする、といったことが続き、上司から再三注意を受けますが、**「副業のほうが重要」**という考えで聞き流していたと言います。
さらには、YouTubeチャンネルで「うちの会社、ムダな会議多くて困るんだよね」といったネガティブ発言をしてしまい、社内で問題視される事態に……。
8-3-3. 結末
最終的に会社側は「業務命令違反」「企業イメージの毀損」にあたるとして、Fさんを解雇処分に。副業自体は稼げていたので一見問題ないようにも思えましたが、まだ十分な貯蓄や事業基盤の準備が整っていない段階での突然のクビ通告により、家賃や健康保険の支払いなどが立ち行かなくなり、一気に生活が不安定化。
その後Fさんは副業一本でやっていこうとしましたが、会社をクビになったことを受けスポンサー企業が「今後は企業イメージにマイナスかもしれない」と離れてしまうなど、結局副業も大打撃を被り、失意のまま活動縮小を余儀なくされました。
ポイント
本業とのバランスを完全に失ったため起こった典型的な失敗例。
「副業が上手くいってるから本業を軽視してOK」と考えるのは非常にリスキー。
上位視座を得るための副業が、逆にキャリアを傷つける結果になった事案。
8-4. 失敗事例②:副業でノウハウを盗まれクライアントを失った
8-4-1. 事例背景
本業: コンサルティング会社のアナリスト(下位職位)
副業: 個人でコンサル系のオンラインサロン運営
Gさんはコンサル会社の下位職位として働きながら、副業で「コンサルスキルを学べるオンラインサロン」を主催していました。最初は個人が学ぶ場として提供していただけですが、参加者が増えるうちに、副業で扱うテーマやフレームワークが本業で使われているものと酷似していることが問題化します。
8-4-2. 事件の経緯
本業のクライアントの目にふとGさんのオンラインサロンが留まり、「自分たちがコンサル料を払って得たノウハウや提案内容が、そっくりそのままネットで売られているんじゃないか」と疑義を抱かれました。会社が調査したところ、実際に本業のレポート資料やテンプレートの一部をGさんがサロン内で共有していたことが発覚。
本業クライアントは「機密情報が外部に漏れた」として怒り、コンサル契約を解消。
会社としても大きな損害を被り、当然Gさんは懲戒解雇に近い形で退職を余儀なくされました。
8-4-3. 教訓
利益相反や機密保持の観点を軽視した副業は非常に危険。
オンラインでの情報発信やサロン運営は、どこからが機密情報になるのか線引きが難しいが、それをしっかり認識しておかないと大きなトラブルへ発展しやすい。
第8章まとめ:成功・失敗事例から学ぶポイント
成功する人に共通する点
副業で“上位タスク”を実践 → 本業で積極的に提案&アピール → 昇進や転職につなげる
会社の就業規則や守秘義務を守りつつ、本業のパフォーマンスを下げないよう時間管理を徹底。
目的を見失わず、「副業の成長」が「本業のキャリアアップ」にも活かせる好循環を作れている。
失敗する人に共通する点
「副業がうまくいっているから大丈夫」と本業を疎かにしたり、周囲とのコミュニケーションを軽視。
守秘義務や利益相反に無頓着。気づかないうちに会社のビジネスモデルやクライアントのノウハウを流用してしまう。
副業だけで食べていけると思い込んでしまい、準備不足のまま本業を失ってダメージを受ける。
これらの事例は「副業を活用したキャリア戦略」の明暗を象徴しています。副業自体は大きなチャンスとなり得ますが、使い方を誤れば本業との板挟みで大きな痛手を負う可能性があることを忘れてはなりません。
第9章 この戦略が変える“キャリアの未来”
9-1. ジョブ型雇用と複業化の加速
9-1-1. 日本企業にも押し寄せるジョブ型の波
ここ数年、日本の大手企業でもジョブ型雇用への移行が話題に上っています。ジョブ型とは、「どのポジション(職務)に、どんな責任・スキル要件を求めるか」を明確にし、それに合った人材を採用・登用する仕組みのことです。欧米では一般的ですが、日本企業は長らくメンバーシップ型(総合職採用・年功序列・ポストへの配属は会社都合)を主流としてきました。
なぜ日本でもジョブ型が進むのか?
終身雇用が維持困難になり、人材の流動化が進んでいる。
個人の専門性やスキルを軸に、グローバル競争に勝ち抜く必要が出てきた。
社員一人ひとりの“やるべき仕事”を明確にしたほうが、企業としての組織再編がしやすい。
9-1-2. 「あなたは何ができますか?」が問われる時代へ
メンバーシップ型であれば、「とりあえずウチに入社してくれれば、配属先を用意して徐々に成長してもらう」というスタイルが通用しました。しかしジョブ型では、**「このポジションでは意思決定やマネジメント能力が必要。あなたはどんな実績・スキルを持っていますか?」**と問われるわけです。
下位職位として会社で実務を長年こなしているだけでは、「経験年数」=「スキルの証明」にならないケースが増えるかもしれません。
逆にいえば、本書で提唱している**「副業で上位タスクを経験」**などにより、「○○の領域でマネジメント経験あり」と実績を示せれば、昇進や転職市場で一気に有利になる可能性があります。
9-1-3. 複業化の流れはますます強まる
一社に終身雇用されてキャリアをまっとうする時代が薄れゆく中で、多くの人が「他のスキルも身につけたい」「会社がいつまでも雇ってくれるかわからない」と考えはじめています。そこに国や企業が「副業解禁」を進めたことも相まって、**複業(同時に複数の仕事を持つ)**がこれからのスタンダードとなる可能性は高いでしょう。
本業は週4日勤務、副業は週1日や週末に……など、働き方のバリエーションが増える。
個々人が“パラレルキャリア”を当たり前のように営むことで、組織内部だけに閉じたキャリアではなく、外部のマーケット価値を常に意識するスタイルが定着していく。
9-2. 個人の市場価値を高める“複線キャリア”
9-2-1. 本業一本だとリスクが大きい時代
「本業で昇進できないかもしれない」「部署異動によって自分の専門分野が活かせなくなるかもしれない」「会社の業績悪化でリストラもあり得る」――こうしたリスクがいつ起こってもおかしくありません。一方で、自分自身のスキルや人脈を“副業や複業”という場で育てておくと、いざ会社の状況が悪化しても**「すぐに転職や独立へシフトできる」**という強みを持てます。
リスクヘッジだけではない“攻め”のメリット
ただし複線キャリアは「会社のリスクが怖いから副業する」という守りの発想だけではありません。本書で繰り返し述べてきたように、**「副業で上位視座を先取りする」**という攻めの手段でもあるのです。
本業が下位職位で停滞しているなら、複業で“上位タスク”を経験し、実績を積む。
それを本業か転職市場でアピールし、より高い役職やポジションを得る。
これこそが複業キャリアの最も大きな恩恵と言えるでしょう。
9-2-2. オンラインプラットフォームの活用
フリーランスや副業をマッチングするサービス(例:ランサーズ、クラウドワークス、ビズリーチ系のスポットコンサルなど)が多数存在します。これらを活用すれば、無理なく少額案件から挑戦して経験を積むことも可能です。
「未経験だがマネジメント領域をやってみたい」とアピールするなら、小規模なスタートアップや個人事業主とマッチングして、実績を作る。
プラットフォーム上で評価が上がれば、より大きな案件や責任範囲も得やすくなる。
9-2-3. オンラインコミュニティでの人脈構築
複業を軸にしたコミュニティ(オンラインサロンやSlackコミュニティなど)に参加することで、「本業では知り合えないタイプの人脈」を獲得できるメリットもあります。そこで新たなコラボレーションや事業アイデアが生まれ、予想外のキャリア展開へとつながることも珍しくありません。
9-3. 今後5~10年を見据えたロードマップ
では、より長期的に5~10年後を見据えたとき、どんなステップで「副業を上位視座獲得に活かす」キャリア構築を考えられるでしょうか。ここでは一例を示します。
9-3-1. ステップ1(0~1年目):下位職位の経験と副業の模索
本業: 新卒~若手として「最低限の現場タスク」を身につける。
副業: 小規模でいいので、何らかのプロジェクト管理や仕組み改善に関われる副業を探す。
週末に友人のベンチャーを手伝うとか、フリーランス案件で進捗管理を担う、など。
目標: 「自分は上位タスクが好き/得意だ」という感覚を強め、少しでも成果を出しておく。
9-3-2. ステップ2(1~3年目):副業実績の拡大と社内アピール
本業: 下位職位として安定感を出しつつ、社内で小さなプロジェクトに立候補。“サブリーダー”や“進捗管理役”を狙う。
副業: 受注規模を少し拡大し、外注管理や交渉などの上位タスクを積極的に経験する。
目標: 副業で得た成功事例を社内に還元し、評価面談や上司への提案などで「自分はマネジメントやディレクションに意欲とスキルがある」ことを示す。
9-3-3. ステップ3(3~5年目):社内昇進 or 転職、さらなる複業化
本業: 課長補佐・主任・ディレクター補佐など、上位職位に近い役割を勝ち取る。場合によっては社内公募や異動制度を活用。
副業: さらに規模やジャンルを拡張する。独自のブランドやチームを作り、売上管理・人材マネジメントを本格的に学ぶ。
目標: 社内で確固たる評価を得るか、あるいは外部でより好条件の上位ポジションへ転職するかの選択肢を手に入れる。
9-3-4. ステップ4(5~10年目):複業リーダー or 起業も視野に
本業: PMやディレクターとして実績を積み、必要ならさらに上位(経営企画や部長クラス)を目指す。
副業: すでにマネジメントスキルが成熟していれば、複数の案件をリードする“複業家”や独立起業も十分可能。
目標: 組織と自分のキャリアビジョンを照合しながら、**“自分主導で選択肢を増やせる”**状態を作り出す。
第10章 実践アクションプラン
ここでは、本書の内容を受けて「じゃあ明日から何をすればいいの?」を具体化するためのアクションプランを提示します。ぜひ、自分の状況に合わせてカスタマイズしてみてください。
10-1. 副業の選び方と開始手順
10-1-1. 自分の強みと“上位タスク”を掛け合わせる
まずは「自分が得意としていること」「もしくは強い関心を持っている分野」と“上位タスク”をどう結びつけられるかを考えましょう。
例: 「会計・経理に強い → クラウド会計導入コンサル、副業CFOなど」
例: 「プログラミング経験がある → 開発PMや要件定義サポート、副業CTO補佐」
例: 「人をまとめるのが好き → 小規模の制作チームを取りまとめるディレクター」
自分が本業で培ったスキル(または学んできた専門)をベースにしつつ、副業では“プロジェクト管理や意思決定”などに踏み込める仕事を探すのがベストです。
10-1-2. 小さく始めて実績を作る
副業を始めるとき、いきなり大きな案件や高報酬案件を狙うのはハードルが高いかもしれません。最初は知り合いの会社を手伝う、SNSやマッチングサイトで小規模案件を請けるなど、“試しやすい”形で始めると良いでしょう。
実績を積んでいく過程で、評価や口コミが蓄積し、より大きなプロジェクトに挑戦しやすくなります。
10-1-3. 契約形態と就業規則チェック
業務委託なのか、アルバイトなのか:業務委託契約ならばスケジュールや納期の自由度が高い場合も多い。
会社の副業規定・利益相反に抵触しないか:必ず事前に確認し、疑わしい場合は上司や人事と相談。
税金・社会保険の対応:副業での所得が一定額を超えると確定申告が必要。住民税の納付方法を「自分で納付」にしておくなど、トラブル回避も大事。
10-2. “上位職視座”を習得するための学習ロードマップ
10-2-1. ビジネススキル系の基礎学習
マネジメント手法(PMBOK、スクラムなど)
プロジェクトマネジメントの定石を知っておくと、副業でPM役を担いやすい。ファシリテーション・交渉術
チームミーティングの進行やクライアント折衝の基本を学ぶ。問題解決フレームワーク(ロジカルシンキング、MECE、仮説思考など)
クライアントの課題を整理し、意思決定をサポートする際に強力な武器になる。
10-2-2. 副業を“実践の場”として活用
学んだ理論をすぐ副業で試す
たとえば「スクラム開発」を学んだら、副業で短いスプリントを回してみる。小さなプロジェクトでも定期的にレトロスペクティブ(振り返り)を実施し、チームのパフォーマンスを可視化。実践の結果を振り返って自己フィードバック
うまくいった点・いかなかった点を本業やさらなる副業案件に活かし、PDCAサイクルを高速で回す。
10-3. キャリアアップを加速させるための自己PR戦略
10-3-1. 社内でのアピール
評価面談・上司への面談で積極的に話す
「私は副業でこんなプロジェクト管理をして、〇〇という成果を出しました。社内でも同じ手法を試せないでしょうか?」と提案。社内Wikiや勉強会でノウハウ共有
クローズドな場でもいいので、副業で得た成功事例や運用ノウハウをドキュメント化し、公開。すると「詳しく教えてほしい」という声がかかる可能性も。
10-3-2. 転職市場でのアピール
履歴書・職務経歴書に“副業実績”をしっかり書く
プロジェクトの規模(人数、期間、成果)や自分の役割を具体的に記載。面接で具体的エピソードを語る
交渉時に苦労したエピソード、タスク管理で工夫した点など、リアリティのある話が求められる。LinkedInやSNSで実績を発信
クラウドワークスやビジネスSNSでの実績・評価を活用し、外部に自分のスキルを見せる。ヘッドハンティングやスカウトの可能性も広がる。
10-4. 実践をサポートする“自己分析”のポイント
最後に、「副業で上位職視座を得たい」と願う人に向けた自己分析の観点をいくつか紹介します。
自分が得意な作業 vs. 苦手だけれど興味がある作業
例:事務処理は正確性が低いが、プロセス改善やフロー設計は大好き。
例:自分が手を動かすより、人に仕事を振って最適な仕組みを整えるほうがワクワクする。
短期目標 vs. 中長期目標
短期的(半年~1年)にはどんな副業案件をこなしたい?
中長期的(3~5年)には社内昇進・転職・独立をどう考えている?
副業に使えるリソース(時間・お金・人脈)はどれくらいか?
週に何時間割けるか?徹夜仕事を続けられる体力はあるのか?
初期投資が必要なビジネスモデル(EC運営など)に挑戦するだけの資金はあるか?
一緒に組む仲間や得意分野をカバーしてくれる人脈はいるか?
本業との相乗効果をどう出すか?
本業の経験を副業で活かせないか?(あるいはその逆も)
本業で得られない“視座”を副業で補完し、その成果を本業にフィードバックする仕組みづくり。
終章 従来の常識を超えた、あなた自身のキャリア物語を描こう
終-1. なぜあなたが“キャリアの主人公”になる必要があるのか?
かつては会社が「あなたのキャリア」を面倒見てくれる時代がありました。年功序列で昇進し、定年まで働けばそれなりに安定した暮らしを得られる――。しかし、現代ではその前提が崩れ、**「自分のキャリアは自分でデザインし、切り拓いていく」**ことが必須のスキルになりました。
会社はあなたの成長を最優先してくれない
組織の都合や利益、経営戦略が常に優先されるため、個人のキャリアビジョンとはズレが生じやすい。とはいえ、一人で起業するリスクも高い
だからこそ、本業と副業を組み合わせる“ハイブリッド戦略”が最善の選択肢になり得ます。
終-2. 誰もが“自分の仕事をデザイン”する時代
「プレイヤーからマネージャーへの昇格」を会社に任せきりにするのではなく、**「自分はマネジメントをやりたい」「仕組みを作る側に回りたい」**という欲求を副業で先に実践してしまう。その結果、本業でも「この人は上位視座を持っている」と評価されやすくなる――。
この発想こそが本書の核となるメッセージです。
終-3. 新しいキャリア構築の旅へ
あなたのキャリアは、あなた自身のものです。もし「細かい作業ばかりで伸び悩んでいる」「もっと大きな視点で仕事をしたいのに」と感じるなら、今すぐ副業の可能性を検討してみてください。
そこで学んだマネジメントスキル、意思決定力、交渉力は、本業での昇進に直結するかもしれません。
あるいは将来的に別の企業で上位ポジションを得る、あるいは独立起業する道を切り拓くかもしれません。
本書で紹介した事例やステップを参考に、ぜひ**あなた独自の“キャリア物語”**を描いていただければと思います。