人感センサー付き電球を導入した感想
はじめに
あれはファミコンのドラクエⅢだっただろうか。バラモスだかゾーマだか忘れたが、ボスのいる部屋に入ると両側に立てられた柱の上に篝火が手前から順に灯っていく、という演出があった。
あれ誰がつけてたの?とか、ボスは明かりをつけずに暗い部屋でただ座ってたの?とか、窓がない部屋だとしたら火を焚くのは危ないよ?とか思えなくもないが、それまでとは一線を画す演出でボス戦前にテンションが上がったものだ。そう、ファミコンでそんな演出ができるとは考えてもいなかったのだ。
しかし、そこから数十年を経た現代社会では、現実においてさえもこれと類似の演出が容易に実現可能になっている。そう、人感センサー付き電球を使えばね。
というわけで、いつものようにXを見ていたところ、役に立つコミュニティノートのアカウントで「人感センサー付き電球はセンサーの待機電力が大きいからつけっぱなしの方が省エネだ」というポストに「センサーの待機電力はそんなに大きくないから大丈夫よ」という内容のコミュニティノートがついているのを見かけて、(まぁそうだろうなぁ)と思いつつ、(そういえば人感センサー付き電球なんてあったなぁ)というのも思い出したので導入した上での感想を以下に示す。
コミュニティノートはこういう形でも役に立つのだ。
導入前の状態と要求
現在住んでいるアパートにある電球は以下の3箇所だ。
この中で重要なのは玄関だ。一人暮らし故に、日が暮れてから帰ると家の中が真っ暗だからだ。例えば玄関に他殺体があった場合、真っ暗だと踏んでしまう可能性が高い。しかし他殺体を発見した場合は現場保存が鉄則である。他殺体を踏んでしまうことで証拠隠滅を図ったとみなされ、容疑者として浮上してしまうかもしれない。ただでさえ第一発見者は疑われやすいのに。
日本の警察は優秀と聞いているのでそんなことは一切考えてはいなかったが、それはそうと従来は電池式のセンサー付きライトを使用していた。単二乾電池4本を使用するタイプだ。ただ現代日本においては、単二乾電池を買うということのハードルはとても高い。売ってる店が限られるのである。このため、単三乾電池のエネループ4本をサイズ変換器を使って使用していた。しかし、充電するのが面倒くさい割りによく充電が切れる。当然、充電が切れた状態でほったらかしにするのである。有線化も検討していたのだが(やるの面倒くせえなぁ)と思っていたところに人感センサー付き電球に思い至った。電球であれば当然電源はソケットから取ることができるので、労せず目的を果たすことができる。そう判断して購入を決定した。
導入箇所
用があるのは玄関だけであったが、もののついでなので一気に3ヶ所全てを人感センサー付き電球に交換することとした。
購入したものについて
人感センサー付きライトは Amazon で適当に安そうなのを購入した。玄関がE17型、脱衣所とトイレはE26型だ。
okalumi LED電球 人感センサー付 E17口金 6W 60形相当 小型電球 昼光色 610lm 下方向タイプ 明暗センサー付 玄関/廊下/トイレ 1個セット【適格請求書発行可】
aurogeek 人感センサー電球 LED電球 E26口金 40W相当 5W センサー照明 自動点灯 消灯 赤外線センサー 470LM 昼光色 6000K 廊下灯 玄関灯 トイレ 洗面所 階段 2個セット
良い点
自動で照明がつくので便利である。
夜に帰ってきても、玄関で照明がつく。明るい。
想定外の効果があったのが、脱衣所だ。お風呂に入った後は脱衣所で体重を測るようにしているのだが、照明のスイッチは脱衣所の外側にあるので、わざわざつけに行くのが面倒だった。
それがお風呂から出た時に自動で照明がついてくれるのでそのまま体重が測れて大助かりだ。体重測定をサボる頻度が激減した。
注意点
玄関の電球には元々ガラス製のカバーがついていた。人感センサー付き電球の注意書きに"ガラスカバーはつけないで下さい"と書いてあったが、人感センサーとは赤外線センサーなのではないか、ガラスはあんなに透き通ってるから赤外線を通してくれるのではないか、とガラスカバー付きでチャレンジしてみたが、案の定センサーが反応しなかった。このため、ガラスカバーを外して運用することとなり、賃貸なので勝手に捨てるわけにもいかず、ガラスカバーを保管する手間が増えてしまった。
感度
若干良すぎる。反応する範囲が直径約5mと書いてあったが、アパートの一人暮らしで5mは広い。
例えば 居間から台所に飲み物を取りに行くとする。
その間に玄関、脱衣所のセンサーが反応してついてしまう。
これについては、購入目的が自動でついてほしかっただけなので容認することとする。これが、省エネ目的で購入した人だったらブチギレるかもしれない。そういう人ほど怒りの沸点が低そうだから。
点灯時間
120秒と書いてあったが体感長い気がする。そもそもせっかちなので120秒を長く感じているだけかもしれない。ただ、夜のトイレで長丁場になり、トイレに置いてある小説を読んでいると照明が消える。ちょっと手を動かせばまた点くが、地味に面倒臭い。
電球のせいではないが困った点
脱衣所・トイレから出た時に照明を消す癖がついてるので、ついついスイッチをOFFにしてしまう。そうすると当然、次に脱衣所・トイレに入ってきた時に照明はついてくれない。かと言ってスイッチをOFFにしない習慣ができると余所で照明をつけっぱなしにする恐れがあるので、それもちょっと怖い。陣内さんと藤原紀香さんの離婚理由でそんなのがあった気もする。やっぱりとても怖い。
また、部屋を出るのに照明を消さないことに罪悪感がある。導入以前にも照明を消し忘れることはあったが、それは大した罪悪感はない。気付かなかったものは仕方ないからだ。しかし照明がついていることを認識しながらそれを消さずに部屋を出る、この罪悪感がかなり強い。これも慣れていくしか無いだろう。
以上が、人感センサー付き電球を使ってみた感想だ。人感センサー付き電球を導入するかどうかの参考になれば幸いだ。
以上